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北海道エアシステムが北海道奥尻島で航空教室と遊覧飛行。奥尻町立青苗小学校の児童15名が空の旅へ
2018年10月31日 19:58
- 2018年10月27日 実施
HAC(北海道エアシステム)は10月27日、北海道・奥尻の小学生を対象に奥尻町と実施する「奥尻島上空遊覧飛行」や「HAC航空教室」を実施した。
「HAC航空教室」はHACによる地域貢献の一環として、子供たちの空への関心を高めてもらうための取り組みで、奥尻島で遊覧飛行を実施するのは初めてとなる。参加したのは奥尻町立青苗小学校の3年生から6年生までの児童15名で、多くの児童は航空機に搭乗した経験があったようだが、なかには初めての児童もいた。
飛行機の豆知識を楽しく学んだHAC航空教室
奥尻空港2階で行なわれた「HAC航空教室」では、はじめに今回講師を務める副操縦士の藤井基陽氏、CA(客室乗務員)の柏崎麻実氏、HAC社員の藤井俊彦氏の3名が自己紹介とそれぞれの仕事の内容・やりがいなどを紹介。
次にHACクイズ「君も飛行機博士になろう!」では、まず副操縦士の藤井基陽氏からHACが運用するSAAB340Bの説明が行なわれた。この機体がヨーロッパで作られていると説明したときに、児童の一人が作られた国を知っていると手を上げた。「どこで作られたの?」と聞かれ「スウェーデン」と答えると、児童やHAC関係者から「おー!」「すごーい!」と驚きの拍手が沸いた場面も。
クイズは主に航空機に関する問題で、3名の講師がそれぞれクイズに対する回答を説明付きで答えるが正解を言っているのは一人だけという3択問題。スライドに映し出された写真を見て、「この部品は何のために付いているのか?」「貨物室に一緒に入れてはいけない荷物の組み合わせは?」などの難問が出題され、児童たちは誰の答えが本当の正解かを悩みながらも、手渡された回答用紙に記入していき、正解は記入し終わった時点で詳しい解説付きで発表していった。全7問中6問正解と最も正解率の高かった児童に、柏崎CAから「HAC SAAB340Bモデルプレーン」がプレゼントされた。
クイズのあとは副操縦士とCAに質問する時間が設けられ、手を上げた児童からは「CAさんのスカーフはなぜ巻いているのか?」「飛行機の運転席のボタンは何個ぐらいあるのか?」などの質問が飛び出した。
自分たちが住む島を空から見学! 奥尻島上空遊覧飛行
風が非常に強いままだったが、HAC航空教室が始まる前まで一面雲に覆われていた空には青空も見えてきた奥尻空港。遊覧飛行の航空券が手渡され保安検査場を通過した児童たちは搭乗口前での記念撮影のあと、少し遅れて到着した自分たちの乗る航空機を副操縦士とCAとともに手を振って出迎えた。
搭乗口を通過し、今回搭乗するJAL4365便の前でもう一度記念撮影を行ない、児童たちは搭乗開始。12時45分にブロックアウトし、12時56分にテイクオフ。一度江差方面へ飛行してからUターンして奥尻島周辺を飛行。
児童たちは眼下に広がる奥尻島の景色のなかから、自分の家や青苗小学校、奥尻の観光名所などを発見して楽しんだ。奥尻空港周辺の風が強く、着陸許容制限を超えていたため一時上空待機したのち、13時28分に着陸し、13時31分にブロックインした。
「皆さまにとってこの日が思い出に残る一日になっていただけたらうれしく思います。今日は奥尻島上空遊覧飛行にご搭乗いただき、ありがとうございました」とCAの丸山可奈子氏が機内アナウンス。、機体から降りる際には、児童一人一人にHAC 20周年記念のリングノートとボールペンが贈呈され、到着口から出ると搭乗証明書が手渡された。
体調を崩してしまう児童もいたが、最後に「今回は本当に貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました」と代表の児童からあいさつがあり、搭乗した児童全員で「ありがとうございました!」と感謝の言葉と拍手でイベントが終了した。