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ソラシドエア、鹿児島空港で鹿児島~セントレア線の新規就航式典。「羽田線、那覇線とともに鹿児島の拠点性が高まった」と髙橋社長

2018年10月28日 就航

 ソラシドエアは10月28日、鹿児島~セントレア(中部)線を就航した。1日2往復のデイリー運航で、同社が新規路線を就航するのは、2015年3月のセントレア~那覇(沖縄)線と那覇~石垣線以来の3年ぶり。またこの日、ソラシドエアはセントレア~那覇線の増便(1往復増、計2往復)も行なっている。

 同日、鹿児島空港の5番ゲート前で就航セレモニーを実施した。

ソラシドエアの鹿児島~セントレア線(2018年10月28日~)

SNA19便:セントレア(07時30分)発~鹿児島(09時05分)着、毎日運航
SNA20便:鹿児島(09時35分)発~セントレア(10時50分)着、毎日運航
SNA27便:セントレア(18時20分)発~鹿児島(19時55分)着、毎日運航
SNA28便:鹿児島(20時45分)発~セントレア(22時00分)着、毎日運航

セントレアから到着したSNA19便がスポット前で待機中
スポットに入ってくる

 式典に登壇したソラシドエア 代表取締役社長 髙橋宏輔氏は、「ソラシドエアはこれまで、鹿児島~東京を5往復、鹿児島~沖縄を2往復で運航しており、2017年に鹿児島就航10周年を迎えることができました。この感謝を込めて、本日鹿児島~名古屋線を1日2往復で就航します。

 我々は九州・沖縄の翼として地域の皆さまとともに発展してきました。地域の宣伝・アピールに1年間機体を使っていただく『空恋 ~空で街と恋をする~』の取り組みが代表例で、現在鹿児島では『うんまか!つけあげ いちき串木野号』を運航しています。そのほか、機内で提供するドリンクや機内販売でも地域のアピールのお手伝いをしています。

 いま鹿児島は明治維新150年、大河ドラマ『西郷どん』で盛り上がっていますが、これを名古屋の方にお伝えして、名古屋から鹿児島へ訪れる需要の一助になれば、と考えています。もちろん、鹿児島の方にも名古屋を訪れていただきたい。名古屋をはじめとする中京地区は製造業のメッカですし、ぜひビジネスでもご利用いただければと思います」と述べ、3年ぶりの新路線への期待を表わした。

株式会社ソラシドエア 代表取締役社長 髙橋宏輔氏
来賓とともにテープカット。左から株式会社ソラシドエア 取締役 西尾敏氏、霧島市 副市長 内達朗氏、ソラシドエア CA(客室乗務員)、株式会社ソラシドエア 代表取締役社長 髙橋宏輔氏、鹿児島県 副知事 岩切剛志氏、国土交通省 鹿児島空港事務所 空港長 佃健次氏、鹿児島空港ビルディング 常務取締役 上宮田健氏
初便の搭乗客には記念品としてトートバッグと搭乗証明書をプレゼント。このほか、中部エリアの観光パンフレットも同封されていた
記念品を髙橋氏や同社CAが手渡した

 式典はテープカットで締めくくられ、利用者にはゲートを抜けたところで髙橋氏や同社CA(客室乗務員)らから記念品(トートバッグと搭乗証明書)が手渡された。鹿児島発セントレア行きの初便、SNA20便は110名(+幼児2名)を乗せて、9時41分にブロックアウト、9時49分に離陸した。

 式典後、囲み取材に応じた髙橋氏は、「3年前、沖縄強化ということでセントレア~那覇線を就航したのですが、そのときは1日1往復(2便)で、大変非効率的でした。その後3年間新機材もなかったのですが、今年ついに13号機を導入しまして、本日の就航に至りました。これまで『九州・沖縄の翼』と言ってはきたのですが、九州~東京(羽田)間ばかりだったんですね。なんとかほかの大都市圏にも飛ばしたいということで、本日、中部~鹿児島で1日2往復、それから中部~那覇に1往復増便で計2往復という形に整いました」と新路線の経緯を話す。

 3年ぶりの新規路線に鹿児島を選んだ理由については、「弊社の九州路線は宮崎、鹿児島、長崎、熊本、大分の5県から飛んでいますが、このなかでも鹿児島空港は利用客数でアタマ一つ二つ抜けています。それから鹿児島の拠点性ですね。鹿児島は新幹線の終点ですし、島しょ部への便もあります。それに加えて、もともと羽田と5往復、沖縄と2往復あって、これに名古屋2往復が加わると、拠点性が高まって機材繰りが便利になったり、ネットワークの構成がよくなったりという事情もあります」と背景を説明。

「本当は今日に間に合わせたかった」という国際線仕様の13号機については、「いま国際チャーターで台北に多く飛ばしていますが、去年以前は高雄だったり仁川だったり、という具合で、まだそのどれかというわけではなく、いろいろ調べています」と述べるに止まり、国際線の定期便については検討中とした。