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NEXCO東日本、後志自動車道 余市IC~小樽JCTを12月8日開通。札幌~余市町間を約19分短縮

2018年12月8日 開通

後志自動車道 余市IC~小樽JCTが12月8日に開通する

 NEXCO東日本(東日本高速道路) 北海道支社は10月19日、後志(しりべし)自動車道(E5A) 余市IC(インターチェンジ)~小樽JCT(ジャンクション)間(延長23.3km)を12月8日に開通すると発表した。

 開通により札幌中心部から余市町までの所要時間が74分から55分へと約19分短縮されるという。

 この区間に並行する国道5号は事故危険区間が19か所あり、死傷事故率は北海道内の国道平均と比べて高く、さらに地震発生時には津波の浸水による進入規制が想定されている。

 後志道の整備により安全性の向上が図られるとともに、当該区間は津波の影響を受けないことから、津波発生時の広域避難路や緊急輸送道路としての機能に期待される。

開通により札幌中心部から余市町までの所要時間が74分から55分へと約19分短縮されるという
津波の影響を受けないことから、津波発生時の広域避難路や緊急輸送道路としての機能に期待される
国道5号は事故危険区間が19か所あり、死傷事故率は北海道内の国道平均と比べて高い
国道5号は地震発生時には津波の浸水による進入規制が想定されている
後志自動車道 余市IC~小樽JCT開通で期待される効果

国道5号の安全性の向上と代替路確保
 国道5号の走行安全性の向上や津波災害時の広域避難路、緊急輸送道路として機能する。

噴火災害時の代替路確保
 噴火リスクが高い有珠山や樽前山の噴火災害時において、道央圏と道南圏を結ぶ広域的な代替路や避難路として機能する。

観光の活性化
 道央圏から後志地域への所要時間短縮により、観光地へのアクセス性を向上。観光客をさらに集客する。

地域の安全・安心な暮らしに寄与
 三次医療施設までの搬送時間短縮などによる後志地域の救急医療体制の強化により、地域の安全・安心な暮らしに寄与する。

農水産品の輸送の利便性向上
 迅速性・定時性の向上や安定的な輸送により、地域の特産品であるウニやブドウなどの販路拡大や輸送品質が向上する。

噴火時の代替路として期待される
後志自動車道の余市IC付近