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NEXCO東日本、12月8日開通の後志自動車道 余市IC~小樽JCTを小畠社長が説明。現場写真も公開

11月の定例会見

2018年11月1日 実施

2018年12月8日 開通

後志(しりべし)自動車道(E5A)余市IC(インターチェンジ)~小樽JCT(ジャンクション)間(延長23.3km)が12月8日に開通する。写真は余市IC付近(写真提供:NEXCO東日本)

 NEXCO東日本(東日本高速道路)は11月1日、東京・霞が関の本社で「平成30年度第5回定例記者会見」を開いた。

 定例記者会見には代表取締役社長の小畠徹氏、取締役兼常務執行役員 管理事業本部長の遠藤元一氏、取締役兼常務執行役員 事業開発本部長の萩原隆一氏が出席し、12月8日に開通する後志(しりべし)自動車道(E5A)余市IC(インターチェンジ)~小樽JCT(ジャンクション)間(延長23.3km)について説明した。

2011年3月に着工し、12月8日に開通する後志道の余市IC~小樽JCT間(延長23.3km)
東日本高速道路株式会社 代表取締役社長 小畠徹氏(中央)、取締役兼常務執行役員 管理事業本部長 遠藤元一氏(左)、取締役兼常務執行役員 事業開発本部長 萩原隆一氏(右)

 小畠徹社長は、後志道を「北海道を東西に横断し、後志道央地域の連絡強化を図り、沿線地域の安全・安心を確保するとともに、産業・経済・観光などの発展を担う道路」と紹介。

 当該区間と並行する国道5号は事故危険区間が19か所あり、死傷事故率は北海道内の国道平均と比べて高い。この開通により安全性向上と、津波発生時の避難路、緊急輸送路としての機能が期待される。

天狗山トンネル(写真提供:NEXCO東日本)
小樽塩谷IC(写真提供:NEXCO東日本)
恩根内(写真提供:NEXCO東日本)

 また、開通区間を通ることで札幌中心部から余市町までの所要時間が74分から55分へと約19分短縮され、地域産業や観光の活性化、搬送時間短縮などによる後志地域の救急医療体制の強化など「地域の安全・安心な暮らしに寄与する」と説明。「平成23年(2011年)3月から着工しているが、地域の皆さまをはじめ、関係機関や施工会社の皆さまの多大なるご理解・ご協力のもと、無事に開通を迎える運びとなりました。深く御礼申し上げます。地域の皆さまや関係機関とともに12月8日には開通式典を開催したい」と述べた。

 NEXCO東日本 北海道支社は建設中の後志道建設現場を小学生と保護者で見学するイベント「北海道ハイウェイ探検隊」を8月4日に実施しており、本誌でもレポートしている(関連記事「夏休みの自由研究に、NEXCO東日本『北海道ハイウェイ探検隊』実施」)。

12月8日に開通する後志道を説明するNEXCO東日本の小畠徹社長
開通により札幌中心部から余市町までの所要時間が74分から55分へと約19分短縮されるという
津波の影響を受けないことから、津波発生時の広域避難路や緊急輸送道路としての機能に期待される
国道5号は事故危険区間が19か所あり、死傷事故率は北海道内の国道平均と比べて高い
国道5号は地震発生時には津波の浸水による進入規制が想定されている
噴火時の代替路としても期待される
8月4日には後志道の建設現場を小学生と保護者で見学するイベント「北海道ハイウェイ探検隊」を実施した(写真提供:NEXCO東日本)