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スカイマーク、就航20周年の記念式典を福岡空港で実施。「定時運航率1位を永遠に目指す」と市江社長
2018年9月19日 22:23
- 2018年9月19日 実施
スカイマークは9月19日、初就航から20周年を迎えた。同日、初就航路線となった羽田~福岡線の両空港にて記念式典を行なった。本稿では福岡空港にて行なわれた記念式典の模様をお届けする。
記念式典は、福岡空港国内線ターミナル内搭乗待合室の2番搭乗口前にて行なわれた。9時20分、司会の進行により式典がスタートし、スカイマーク 代表取締役社長の市江正彦氏をはじめ、パイロット、整備士、グランドスタッフ、CA(客室乗務員)らが整列。
SKY008便の搭乗前に20周年の式典を実施
式の冒頭、代表取締役社長の市江正彦氏より「本日、スカイマークは就航20周年を迎えることができました。今朝、8時過ぎに福岡に到着する便で参りましたが、まさしくスカイマークが始まった初便のSKY001便です。スカイマークの20年間の歴史は、日本の航空業界の規制緩和の歴史とほぼ同じです。新しい会社がいくつかできました。ソラシドエアさん、AIR DOさん、スターフライヤーさんなど数社が立ち上がり、皆さん苦労と挫折を味わい今にいたります。
スカイマークも、2015年に民事再生となりました。お客さまや関係者の方々の支えによって、立ち直ったところでございます。福岡空港ビルディングの皆さまにも厚く御礼申し上げます。
今、スカイマークで現在進めておりますのは『身近な価格』ですが、それだけではなく、『品質が大事』という路線を明確にしてあります。安全はもちろんのこと、交通機関ですので欠航はしない、時間どおりに飛ぶ定時性を引き上げるために最大の力を割いてまいりました。社員も一丸となって、またお客さまにもご理解をいただき、2017年度は日本の航空会社のなかで定時出発率第1位というところまできました。これを永遠に目指していきたいと思います。
価格が安く高品質というのを、できるだけ多くのお客さまにご提供できるように。民事再生によって一時は機材数も減らしましたが、今年の夏に増やし、また来年の夏にも増やしまして、サービスの規模を拡大していきたいと思います。ぜひ、皆さまのご支援をお願いしたいと思います。今日の羽田空港行きの便は、『星空ジェット』で運航しますので、そちらもぜひご覧いただければ、と思います」とあいさつ。
続いて、スカイマーク 福岡支店 ランプ管理課の宮本慎治氏から「入社当時を思い起こしますと、設立当初より使用しておりました中型機であるボーイング 767型機から、小型機である737型機への機材更新がはじまり、現在のスカイマークの原型が形成されはじめた年でした。
スカイマークの可能性に惹かれ、自分の骨を埋めるのはここだと強く感じたのを今でも鮮明に覚えております。入社して14年、印象に残っているのは全国各地への出張です。全国の仲間たちができました。どこへいっても、みんなで一つの飛行機を飛ばしているという一体感があります。
お客さまに愛されるためには、まず自分たちがスカイマークを愛せなければなりません。こうして20周年を迎えられましたのもお客さまのおかげです。これからも30周年、50周年と迎えるために、1便1便を大事に運航してまいります」とコメントした。
来賓代表として、福岡空港ビルディング 代表取締役の津上賢治氏より「1998年9月19日、ここ福岡空港と羽田空港を結ぶ便を就航されました。それから今日までの20年間を振り返りますと、当時は大手航空会社との価格競争やサービス競争、近年では低価格を掲げた国内LCCとの競争、ほかにも為替変動や原油価格の高騰、パイロットをはじめとする人員確保の難しさなど非常に厳しい環境のなか、ご苦労の多かった20年間だと拝察いたします。
しかし、2015年に佐山会長、市江社長が就任されてからは、2人を中心とする経営体制のなか、従業員の皆さまが一丸となって努力され、非常に力強い歩みをされています。本日お見えになられている市江社長は、日本政策投資銀行の常務時代より、多くの福岡地元企業が大変お世話になっている方です。このように20周年が、ここ福岡で迎えられたことに心よりお喜び申し上げます。また社員の方々のご尽力に感謝申し上げます」と祝福のコメントを述べた。
記念のくす玉が割られ「星空ジェット」のモデルプレーン機内販売がアナウンスされた
羽田行きのSKY008便には、先日発表された「星空ジェット」(関連記事「スカイマーク、就航20周年を記念した『星空ジェット』披露。定時運航率に続き、顧客満足度日本一を目標に」)が使用された。市江氏より、同機のモデルプレーンの発売がアナウンスされ、その収益を「台風21号」「平成30年北海道胆振東部地震」の義援金に充てることも発表した。