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日本旅行業協会、「アメリカ大陸 記憶に刻まれる風景30選」を発表

「マウントレニエ国立公園」「ウユニ塩湖」「イグアスの滝」などが旅行商品に

2018年9月13日 開催

JOTC(アウトバウンド促進協議会)北中南米部会 部会長 生田亨氏

 JATA(日本旅行業協会)は9月13日、東京・霞が関の本部で定例会見を開き、「アメリカ大陸 記憶に刻まれる風景30選」や「ツーリズムEXPOジャパン2018」内で開催する「海外教養講座」などについて説明した。

 JATAは2015年にヨーロッパ27か国から「ヨーロッパの美しい村30選」を選定しており、各旅行会社でそれを旅程に組み入れた旅行商品化が進んでいる。2017年には道をテーマにした「ヨーロッパの美しい街道・道20選」を選定。「アメリカ大陸 記憶に刻まれる風景30選」はそれに続く取り組みとなる。

「アメリカ大陸 記憶に刻まれる風景30選」については、JOTC(アウトバウンド促進協議会)北中南米部会 部会長の生田亨氏が説明した。

「アメリカ大陸 記憶に刻まれる風景30選」は、分かりやすく消費者に伝えるため、視覚に訴える、いわゆる「インスタ映え」する風景をテーマに選定を行なった。対象エリアはカナダ、アメリカ本土、メキシコ、中南米、カリブ海諸国。

 2019年度の旅行商品化を目標に、アメリカ大陸全土に共通するキャンペーンテーマを策定し、各旅行会社がこのテーマに沿った商品を積極的に造成・販売することで、北中南米方面への渡航者数のさらなる拡大を目指す。テーマはビジュアル(視覚)に訴える、「この場所に行って見たい!」と思わせる風景。そこに行かないと見られない、そこでしか見られない風景、とした。

 6月20日から7月27日までの期間、大使館や観光局、旅行会社などから推薦を募り、結果165件の応募があった。そこからエリアの重複を除いた125件を対象に選考が行なわれ、30件が決定した。2019年春の旅行商品から順次「アメリカ大陸 記憶に刻まれる風景30選」を扱ったものが販売されるようになる。

アメリカ大陸 記憶に刻まれる風景30選

アメリカ:ブライスキャニオン
アメリカ:サウスダコタのひまわり畑
アメリカ:グランドキャニオン ノースリム
アメリカ:マウントレニエ国立公園
アメリカ:クレーターレイク国立公園
アメリカ:デスバレー国立公園
アメリカ:アンテロープフラットロード
アメリカ:ホワイトサンズ国定公園
アメリカ:コロラドロッキーのマルーンベルズ
カナダ:カナディアンロッキーの星空
カナダ:カナディアンロッキーのアイスバブル
カナダ:アガワ渓谷
カナダ:オカナガン渓谷
メキシコ:ピンクレイク
メキシコ:セノーテ・イキル
メキシコ:グアナファト
ペルー:マチュピチュ
ペルー:レインボーマウンテン
ペルー/ボリビア:チチカカ湖
ボリビア:ウユニ塩湖
チリ:アタカマ砂漠
チリ:パイネ国立公園
ブラジル/アルゼンチン:イグアスの滝
ブラジル:レンソイス
アルゼンチン:ペリトモレノ氷河
エクアドル:ガラパゴス諸島
ベリーズ:ブルーホール
ベネズエラ:エンジェルフォール
キューバ:ハバナ
コロンビア:ピエトラ・デル・ぺニョール

「海外教養講座」については、JATA 海外旅行推進部 副部長の薦田詳司氏が説明した。東京ビッグサイトで9月に開催される世界最大級の旅の祭典「ツーリズムEXPOジャパン2018」において、海外旅行の魅力を歴史や文化を通じてひもとく「海外教養講座」が開かれる。

「スポーツは世界へのパスポート」と題して広島経済大学教授の濱口博行氏が、「ヨーロッパの建築から文化を考える」と題して名古屋工業大学名誉教授の若山滋氏が、「ピラミッドを巡る謎について」と題して駒澤大学教授の大城道則氏が講演。海外旅行をより楽しむために、諸外国のユニークな歴史や文化の理解を深められるものになっている。

 各講座の定員は40名。定員に達し次第締め切りとなる。受講は無料だが、別途ツーリズムEXPOジャパン2018への入場料が必要。ただし、海外教養講座への申し込み先着20名には、ツーリズムEXPOジャパン2018の入場券がプレゼントされる。申し込みはJATAのWebサイトで受付中だ。

一般社団法人日本旅行業協会 海外旅行推進部 副部長 薦田詳司氏
「ツーリズムEXPOジャパン2018 海外教養講座」概要

開催日時:2018年9月22日11時~16時、23日11時~13時30分
会場:東京ビッグサイト 東展示棟東1ホール(東京都江東区有明3-11-1)アウトバウンド促進協議会ブース
受講料:無料。ただし別途ツーリズムEXPOジャパン2018への入場券が必要(前売り券大人1100円/学生600円。当日券大人1300円/学生700円)
定員:各講座40名 ※定員になり次第締め切り
Webサイト:「ツーリズムEXPOジャパン2018 海外教養講座」申し込みページ

 JATA 広報室長の矢嶋敏朗氏は、10月30日に開催する「広報危機管理セミナー」について説明した。

 旅行業界では一部の大企業を除いて広報専任のスタッフがいることは少なく、総務などが兼任することが多い。万一の事故や事件、トラブルなどが発生した際、企業の窓口として対応する能力を身につけるため、実務担当者を対象にした実践的な「危機管理セミナー」を、JATAとして初めて実施する。

一般社団法人日本旅行業協会 広報室長 矢嶋敏朗氏
「広報危機管理セミナー」概要

開催日時:2018年10月30日14時~17時
募集期間:2018年9月13日~10月16日
会場:全日通霞が関ビル(東京都千代田区霞が関3-3-3)4階「JATA 研修室」
対象者:JATA正会員の旅行会社に勤める危機管理広報を担当する実務担当者
定員:90名
参加費:無料
内容:
1. 危機管理広報に関するレクチャー
「広報とは危機管理なり」「広報対応ミスによる二次災害を防ぐ」
2. 事故事例によるグループワーク
「ツアー事故のシナリオに基づく広報対応シミュレーション」「関係先との情報共有、初期の広報対応(電話やメールによる問い合わせ・取材)、記者ブリーフィング、報道発表などについて、タイミングや内容を検討」
講師:NPO法人広報駆け込み寺 代表 三隅説夫氏、株式会社サン・クリエイティブ・パブリシティ 取締役 危機管理広報担当 関内靖氏
Webサイト:「広報危機管理セミナー」申し込みページ