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「ツーリズムEXPOジャパン2018」発表会。東京ビッグサイトを中心に9月20日~23日開催
ミス日本みどりの女神 竹川智世さんが広報アンバサダーに就任
2018年6月8日 12:49
- 2018年6月7日 記者会見
- 2018年9月20日~23日 開催
日観振(日本観光振興協会)、JATA(日本旅行業協会)、JNTO(日本政府観光局)は6月6日、都内で会見を開き、9月に開催予定の日本最大の総合観光イベント「ツーリズムEXPOジャパン2018」について概要を説明した。
日観振による国内観光需要を喚起するイベント「旅フェア日本」、JATAによる海外への観光需要を喚起するイベント「JATA旅博」が2014年から一緒になり、2017年からはJNTOが加わり3団体による「世界最大級の旅のイベント」になったツーリズムEXPOジャパン。2018年も東京・有明の東京ビッグサイト東展示棟、会議棟などを中心に、9月20日と21日が観光業界とプレス向け、22日と23日が一般向けとして、計4日間開催する。
また、JNTO主催による海外のバイヤー(旅行会社関係者)と国内のセラー(ホテル、鉄道/航空/バス会社、自治体の観光部門など関係者)が参加する大規模な商談会「VISIT JAPAN トラベル&MICE マート2018」も東展示棟の東7ホールで同時開催する。
「ツーリズムEXPOジャパン2018」概要
開催日:2018年9月20日~23日(業界日が20日と21日、一般日が22日と23日)
会場:東京ビッグサイト(東京都江東区有明3-11-1)の東展示棟(東1~6ホール)/会議棟/西展示棟(西3ホール)、東京コンファレンスセンター・有明(東京都江東区有明3-7-18)
入場料(一般日):前売り券大人1100円/学生600円、当日券大人1300円/学生700円 ※保護者同伴の小・中・高校生と小学生以下は無料
Webサイト:ツーリズムEXPOジャパン2018
「VISIT JAPAN トラベル&MICEマート2018」概要
開催日:2018年9月20日~22日
会場:東京ビッグサイト(東京都江東区有明3-11-1)の東展示棟(7ホール)
Webサイト:VISIT JAPAN トラベル&MICEマート2018
2018年の東京開催でツーリズムEXPOジャパンの一定の完成形を作り、大阪、沖縄へ
会見ではまずJATA 会長の田川博己氏が、ツーリズムEXPOジャパン2018の概要を説明した。
ツーリズムEXPOジャパンの2017年開催時の実績は、全国47都道府県、130の国と地域から1310の企業・団体が参加。4日間の来場者は計19万1577人だった。2018年は業界日が5万5000人、一般日が14万人、計19万5000人の来場者を目標に据えている。
日観振との共催となった2014年から2016年までを第1ステージ、3団体共催となった2017年とこの2018年を第2ステージと位置付けており、2018年のテーマは2017年に引き続いて一般消費者向けが「見つけよう。旅の『新しいカタチ』。」、業界関係者向けが「創ろう。ツーリズムの『新しいカタチ』。」となっている。
2018年のポイントは大きく3つ。1つ目は「規模の拡大」。2017年までは会期の4日間のうちブース展示は3日間だったが、これを4日間に増やした。これまでは商談エリアとブース展示を分けていたが、出展ブースで商談会を行なう欧米型商談会方式を採用し、業界日の事前アポイントメント制の商談を1日から2日間に拡大。商談登録の仕組みを刷新し、商談の量の拡大と質の充実を図る。
2つ目は「新しい旅の提案」。エリアや団体・企業別のブース展示とは別に、酒蔵と周辺地域が一体となった酒蔵ツーリズム、スポーツと観光を結び付けたスポーツツーリズムなど、テーマで分けたブース展示を充実させる。
3つ目は「国際会議」。20の国と地域から観光大臣など観光のトップリーダーが来日、日本各地の地域首長も集い、テーマ別シンポジウムなどを通じ知見を共有。さらにUNWTO(国連世界観光機関)の新事務局長とWTTC(世界ツーリズム協議会)の新理事長が来日し、基調講演を行なう予定となっている。また、2017年までは交流会を海外と国内で分けていたが、2018年は1つの会場とし、約3000名の出展者やバイヤーが集まる大規模なレセプションを予定している。
顕彰事業では、第4回「ジャパン・ツーリズム・アワード」を実施。これまでの大賞、優秀賞、入賞に加えて、観光の役割をアピールするため先進的な活動に注目した「DMO推進特別賞」「ICT活用特別賞」「UNWTO倫理特別賞」を新設し、さまざまな取り組みを顕彰するとした。表彰は、9月20日の開会式直後に行なわれる。
ツーリズムEXPOジャパンは2019年に大阪、2020年に沖縄での開催が決まっており、「2018年の東京開催でツーリズムEXPOジャパンの一定の完成形を作る。中身の濃いものにしていきたい」と意欲をみせた。
地域割りではなくテーマ性の強い出展ゾーンを作り、体験型のコンテンツを提供
続いて日観振 理事長の久保成人氏がブース展示の特徴を説明した。展示商談会「国内・訪日旅行」については、「多様化する旅のカタチを見える化する」試みを強化するという。地域割りではなくテーマ性の強い出展ゾーンを作り、体験型のコンテンツを提供。2017年も環境省による国立公園の魅力に触れるプログラムや文化庁による日本遺産を訴求するブースがあったが、それらを継続しつつ、さらにテーマ性を押し出したものにしていくとのこと。地域と酒蔵が一体となって共同出展する「酒蔵ツーリズム」や「スポーツツーリズム」などテーマごとのブースを展開し、「こういう旅があるんだ」と訪れた人に気付いてもらえるよう、テーマによる観光訴求を強化するという。
産業観光エリアは「学び・体験するという“知的好奇心”を訴求」するものとし、産業観光関係団体の出展が2017年は10コマだったが、2018年は40コマを目標にゾーンを作り展開し「目玉の1つにしたい」と語った。
海外旅行でも地域ではなく目的をテーマにし、「アドベンチャーツーリズム」「リゾートウェディング」「スポーツツーリズム」「クルーズ」「留学」と5つのマーケット別にコーナーを新設。UNWTOでは「アクティビティ」「自然」「文化」の要素を組み合わせたアドベンチャーツーリズムを推し進めており、そういった世界の流れのなかで、日本の将来的な旅行市場を牽引する観光テーマとして訴求していくとのこと。
「VISIT JAPAN トラベル&MICEマート2018」は1万7000件以上の商談を予定
JNTO 理事長の清野智氏は、インバウンド需要推進のための大商談会「VISIT JAPAN トラベル&MICEマート2018」について説明した。本イベントは9月20日から22日まで東京ビッグサイトで行なわれる商談会と、9月23日~26日まで各地で行なわれるFAMツアーとで構成される。
商談会の海外からの参加者は海外バイヤー約330社、海外MICEバイヤー約30社、海外メディア約22社の合計380社ほど、国内からは地方公共団体、DMO、宿泊施設、旅行会社、運輸・交通事業者、テーマパーク、飲食施設など約530社、MICEセラー約30社と合計560社ほどを予定している。1万7000件以上の商談が行なわれることを見込んでおり、予約制の商談のほかに、自由商談時間を2017年の2時間40分から5時間に拡大し、さらなるビジネス機会を提供する。
FAMツアーは観光列車、ナイトライフ、温泉旅館の宿泊体験や、B級グルメなど地域の特性を活かした体験コンテンツを取り入れたものを充実させるほか、半日間で東京の観光スポットをまわれるコースも設定するとのこと。
また、より多くのバイヤーとセラーのネットワーキングの場となるように、交流会の会場を2017年から1.8倍の広さに拡大し、「国内旅行、海外旅行、インバウンド、それぞれのキーパーソンが一堂に会して交流する場となる」と説明した。
ミス日本みどりの女神 竹川智世さんが広報アンバサダーに就任
会見ではミス日本みどりの女神 竹川智世さんの「ツーリズムEXPOジャパン2018」広報アンバサダーへの任命式も行なわれた。JATAの田川会長から任命書を手渡された竹川智世さんは、「今の時代は技術が発達し、いつでもどこでも世界とつながることができます。その土地に行かなくても、検索をするだけでありとあらゆる情報を手に入れることができます。私は動画サイトを見ることが好きですが、その土地の風景や特徴を調べたり、そこに行った気分になることができます。
ですが、いくら映像を画面越しに見ても、実際に行くことのほうが楽しいに絶対に決まっています。私はミス日本の活動で日本各地に行き、豊かな自然や人の温かさに触れ、こんなにいいところが日本にはたくさんあったのかと驚くことができました。
旅に出るとネットだけでは伝わらないようなその土地の人や文化に触れることによって、たくさんの感動を得ることができます。私にとって旅行の一番の楽しみは、この人との触れ合いです。
ただ動画を見るだけでは傍観者にしかなれません。ですが旅に出ると私は主人公になることができます。一人一人が主人公になれる場所が、ツーリズムEXPOジャパンです。皆さんと一緒にどんな旅の主人公になれるのかとてもワクワクしています。9月に皆さんと会場でお会いしたいです。ありがとうございました」とあいさつした。