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JAL、夜の福岡空港を探検するナイトサファリ開催。「SAMURAI BLUE 応援ジェット」などを地元小学生が見学
2018年8月27日 17:58
- 2018年8月24日 開催
JAL(日本航空)は、小学生を対象とした社会科見学活動の一環として、航空教室やオフィス見学、航空機の内部を見学できる「JAL ナイトサファリ」を開催した。
JAL ナイトサファリは、毎年夏休み時期に行なわれており、今回で3回目を迎え20組42名の小学生と保護者が夜の福岡空港に集まった。
JAL福岡空港支店での航空教室からスタート
今回のナイトサファリは、福岡空港近くの席田(むしろだ)小学校の全学年を対象に参加者を募った。19時30分過ぎ、福岡空港国内線のチェックインカウンター前に参加者が集まり、空港ビル内にあるJAL福岡空港支店へ移動。
この日のスケジュールは、会議室での航空教室にはじまり、福岡空港支店のオフィス見学、JALラウンジ見学、そして航空機の搭乗体験・見学という内容。搭乗体験は、夜間駐機用の機材を国内線ターミナルの南側にある30番スポットまで移動させるタイミングを利用して行なわれる。トーイングトラクターによって牽引されながら、色とりどりの誘導灯や普段見られない誘導路など、機内からの景色を楽しむことができた。
20時を少し過ぎたころ、JAL福岡空港支店の会議室では開会式が行なわれ、最初のプログラムである航空教室からスタート。親子で飛行機の基本を学んでいく。問題提出を務めたJALエンジニアリングの宅野雄信氏が、3択10問のクイズ形式で進行していった。航空機の飛ぶ速さ、高度、重量や燃料の種類といった航空機の基本から出題されたが、保護者でも迷うほどの難易度で、10問全問正解者は現われず。
バックオフィスやJALラウンジを見学
航空教室が終了し、次はオフィス見学。国内支店のなかでも、2016年6月に先駆けてリニューアルされた、新コンセプトを採用した福岡空港支店の特徴について、スタッフから説明を受けた。
次はJALラウンジの見学。国内線ターミナル2階へ移動し、入口から入場し、サクララウンジとダイヤモンド・プレミアラウンジの総合受付のある3階へエスカレーターで登っていく。最初にサクララウンジを見学したあと、ダイヤモンド・プレミアラウンジへ。
普段、なかなか目にする機会の少ないラウンジ内のソファやテーブルを興味深く観察する子供たちは、このラウンジ見学のころにはすっかり打ち解けて、学年の差も気にせず記念撮影など楽しんでいた。
ひとしきり見学が終了し、参加者一行は、ラウンジ出口から搭乗ゲートに進む。すべての営業運航が終了し、搭乗待合スペースは人影もまばら。再編事業が進む福岡空港国内線ターミナルには、深夜の工事を担当する事業者や警備員、そして搭乗口の後片付けをする各社のグランドスタッフのみとひっそりしており、ここにきてナイトサファリの雰囲気がでてきた。
特別塗装機「SAMURAI BLUE 応援ジェット 1号機」に搭乗
ラウンジを出て搭乗ゲートに向かった一行は、機内見学のために用意された「SAMURAI BLUE 応援ジェット 1号機」(登録記号:JA8979)が待つ7番ゲートへ。JALの「少しでもスペシャル感を楽しんでもらえるように」という配慮によって、この日の福岡空港に夜間駐機する機材に特別塗装機が選ばれた。
航空教室が終了したタイミングで手渡されたチケットを、搭乗ゲートのバーコードリーダーにかざし機内へと進んだ。機内では、親子横並びでファーストクラスとクラスJに着席。同行するJALスタッフも数多く搭乗した。
この航空機見学は、離陸前の機内安全ビデオの放映、機内探検、機内アナウンス体験、コクピットでの記念撮影、最後に降機して外からの機体見学をして終了というスケジュール。
21時58分、「SAMURAI BLUE 応援ジェット 1号機」は、トーイングカーに押されてランプアウト。滑走路を横切り、国際線ターミナル側の誘導路を南に進み、30番スポットへ進んだ。
30番スポットに到着し、機体の停止が確認されると、グループに分かれてコクピットでの記念撮影と機内アナウンス体験がスタート。そのほかにも、ファーストクラスやクラスJのシートへ自由に座ることができ、整備士からシートの使用方法などのレクチャーを受けた。
23時に参加者全員が降機して、機体をグラウンドから見学し、記念撮影をして航空機見学は終了。バスに乗ってターミナルビルに戻り、解散となった。
ターミナルビルに到着し、解散となったのは23時30分。参加者の保護者に話を聞くと、やはりいつもは寝ている時間との声が多かったが、またとない体験をしたことによって、眠気も去っていたようだ。
JALとしては、将来航空業界への就職のきっかけとなってくれれば、との狙いもあり、この日だけでも、グランドスタッフや整備士、バックオフィスといった、パイロットや客室乗務員以外の業務内容を知ることができた貴重な1日となった。