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福岡空港、「空の日イベント」と「とびだせ海外へ!2018」開催。航空教室や737-500型機の機内見学など実施

各航空会社がブースを出展

2018年9月8日 開催

福岡空港では空の日イベントとしてさまざまな企画が行なわれた

 9月20日の「空の日」とその前後で、日本各地の空港では、空の日イベントが開催されている。福岡空港でも9月8日、空の日イベントとしてさまざまなイベントが開催された。

 そして空の日イベントとともに「とびだせ海外へ!2018」が併催され、国際線ターミナルビルの2フロアにわたり、航空会社や旅行商品販売会社、空港関連施設がブース出展し、グッズの配布や航空券などが当たる抽選会、親子で参加できる体験教室といった、バラエティに富んだ企画を展開していた。そのほか空の日イベントとして実施された、国土交通省 大阪航空局 福岡空港事務所が主催したスカイスクールや、ANA(全日本空輸)による格納庫見学なども含めてレポートする。

福岡空港で「とびだせ海外へ!2018」が開催された

日本のエアラインは2階、海外エアラインと旅行会社は4階

国際線ターミナルビル4階で「とびだせ海外へ!2018」イベント、2階で空の日イベントが同時開催

「とびだせ海外へ!2018」と空の日イベントは、あくまで別イベントという位置付けだが、来場客にとっては時間の許す限り、好きなフロアや航空会社のブースを行き来できる空間となっている。

 各航空会社はミニゲームを行なったり、パンフレットやオリジナルグッズなどを配布したり、子供向けの制服着用体験を行なったりしていた。

 ANAは、全長2mを超える「STAR WARSプロジェクト」による特別塗装機「BB-8 ANA JET」のモデルプレーンを展示。JAL(日本航空)は、広場スペースを利用した子供向けのトーイング体験を実施。さらに休憩室を利用して、ANAとJAL共催による合同バザーを行ない、航空機の部品や機内で使用するワイングラスなどを特別価格で提供していた。

H.I.S.は海外旅行が当たるスロットゲームやハワイグッズを販売
大韓航空
韓国観光PRコーナー
デルタ航空は機内誌を配布
フィンエアーも機内誌を配布。ムーミンのポストカードも用意されていた
タイガーエア台湾はステッカーやボールペンを配布
マカオ航空はミニゲームであたるグッズを用意
ミクロネシア連邦大使館はオリジナルグッズを販売
ハワイの雑貨や世界のおもちゃの販売ブース
ステージにはチェブラーシカが登場してクイズ大会が行なわれていた
2階は主に国内航空会社がブースを出展
JALは子供向けに制服着用体験を実施
JALは別室にてプラパン製作教室も開催。透明なプラスチック板に絵柄を書き入れ、オーブンで熱するとキーホルダーサイズに縮み出来上がり
JALのトーイング体験
ANAは、「STAR WARSプロジェクト」による特別塗装機「BB-8 ANA JET」のモデルプレーンを展示
天草エアライン
オリエンタルエアブリッジ
ジェットスター・ジャパン
航空自衛隊 西部航空方面隊と海上保安庁 福岡航空基地が隣り合ってブースを出展。ヘルメットの展示やダイバーのユニフォーム着用体験が行なわれていた
スターフライヤーは制服着用体験と、限定で航空機のエンジンに使用するエンジンオイルの缶をプレゼント
徳島県と岩手県空港利用促進協議会
JALとANAの合同バザー会場
門司植物防疫所 福岡市所福岡空港出張所のブースでは、検疫有害動物や持ち込みが禁止されている植物などの展示があった

国土交通省 福岡空港事務所ではヘリ倉庫見学やスカイスクールを開催

国内線ターミナルビル近くの国土交通省 大阪航空局 福岡空港事務所にて、ヘリ倉庫見学ツアーやスカイスクールが開催された
国土交通省 大阪航空局 福岡空港事務所 空港長の大屋文人氏が空港について説明

 国内線ターミナルビルの南側にある国土交通省 大阪航空局 福岡空港事務所では、親子参加によるヘリ倉庫の見学ツアー、JALとANAのパイロットやCA(客室乗務員)、管制官が飛行機の運航についてレクチャーするスカイスクール、管制シミュレータなどを体験した。

 午前と午後で、それぞれ40名ずつが参加した見学ツアーだったが、最初は管制シミュレータとヘリ倉庫見学ツアーから。4つのグループに別れて、それぞれの場所を入れ替わりながら見学。ヘリ倉庫見学は、福岡空港事務所の建物の隣にある西日本空輸の倉庫内に入り、ヘリの操縦席に座り操縦桿などをさわることができた。

西日本空輸のヘリ倉庫見学へ
入り口で待機。ここから先は制限区域内
倉庫内には整備中のヘリコプターが並ぶ
操縦席に座ることができる
エンジンを単体で展示
ヘリコプターの操縦席に親子で体験搭乗
操縦席の様子
ヘリコプターを移動させる際の車輪付きジャッキ
倉庫前は通常使用しているスポットがあり、スターフライヤーの機体が到着する様子も見学できた
ドクターヘリが整備中

 すべてのグループの見学が終了し、全員がそろったところでスカイスクールが開校。JALとANAのパイロット、整備士、CA、グランドスタッフ、グランドハンドリングスタッフ、管制官がロールプレイング形式で、荷物の搭載、整備士からパイロットへの申し送り、グランドスタッフからCAへの引き継ぎ、管制官への離陸許可といった一連の流れを披露した。離陸後は、JALからANAにバトンタッチし、飛行中から着陸するまでの地上とのやり取りや、空港に到着してからパイロットが行なう行程を説明した。

 その後、参加した子供たちが管制官になりきって、両社のパイロットに英語で離陸許可を出すアナウンスを体験した。ハキハキとした口調で指示を送る様子に、パイロットも安心して離陸できた様子。最後に整備士から出題される航空機クイズでスカイスクールは終了した。

会議室に戻りスカイスクールが開校
前半はJALが担当し、地上の整備士からコクピットのパイロットに貨物の状況などを報告
保安区域内のロビー前でグランドスタッフによる搭乗時刻の案内アナウンス
機内でパイロットとCAによるブリーフィング
離陸後、ANAにバトンタッチし、航行中の機内サービスから。機内で具合のわるくなった乗客の対応を、パイロットが到着先の空港スタッフに連絡する
到着し、パイロットが地上の整備士とやりとりしパーキングブレーキをセット
パイロットとグランドハンドリングスタッフが引き継ぎを行なう
グランドスタッフが具合の悪くなった搭乗客に車椅子を用意
管制官になりきって離陸の許可を出すアナウンス体験
JALとANAの出発便がスポットで待機し、離陸の許可を待つ
小学生の指示によって、無事プッシュバックし滑走路から離陸できた
整備士による航空機クイズが行なわれてスカイスクールが終了

今回で最後となるANA格納庫見学ツアーは約800名が参加

ANA格納庫見学ツアー。ボーイング 737-500型機の機内見学を中心に多くの体験ブースが用意されていた

 空の日イベントに合わせて、ANAは格納庫見学ツアーを開催している。今回も事前に参加者を募集し、およそ800名が入れ替わりながら見学。約40分ごとに国際線ターミナルからシャトルバスを運行し、格納庫まで移動した。

 この格納庫は、2025年に計画されている国際線ターミナル側に新設される滑走路の建設計画により取り壊しが決定しているとのことで、格納庫見学ツアーは今回が最後になるとのこと。

 格納庫の中央にはボーイング 737-500型機(登録記号:JA359K)が機内見学用に用意されており、順番待ちの列ができていた。ほかにも、フライトシミュレータ体験、トーイングカー乗車体験、スノーバーから水を放出し的に当てるゲーム、マーシャリング体験など、子供だけでなく、大人も同様に楽しむ姿が見られた。

フライトシミュレータ体験
パイロットが出題するクイズコーナー
スノーバーによる的当てゲーム
ハイリフト車のパレットに乗ることができた
トーイングカーへの乗車体験
トーバーレストラクターはボーイング 777型機など大型機材にも対応する
マーシャリング体験
整備士によるブースは、航空機のパーツや工具などが展示されていた
ピンポン玉をバウンドさせてオイル缶に入れるゲーム。シンプルながら奥が深そう
バザー会場ではANAグッズが特別価格で販売されていた
ボーイング 737-500型機の機内見学が行なわれた
整備士がエンジンの前で説明
ハイリフト車のパレットが一番上までくると、飛行機をこの角度から眺めることができる