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ANA塗装の三菱航空機「MRJ」3号機試験飛行。フライトシミュレータも公開
ファンボロー航空ショーの飛行展示はANA塗装の3号機で
2018年6月30日 07:45
- 2018年6月28日(現地時間) 実施
三菱航空機は6月28日(現地時間)、米国ワシントン州モーゼスレイクで会見を開き、同社が開発を進めている国産リージョナルジェット「MRJ(Mitsubishi Regional Jet)」について各国メディアへ説明を行なった。
モーゼスレイクは、同社がMRJの試験飛行拠点としているグラント・カウンティ国際空港があり、シアトル・タコマ国際空港からはクルマで3時間ほど。敷地内にはMRJを4機格納できるハンガーや、オフィスやブリーフィングルーム、テレメトリールームなどを含む施設があり、総称して「モーゼスレイク・フライトテスト・センター(Moses Lake Flight Test Center:MFC)」と呼ばれている。
この日公開したのは、MFC内部にあるフライトシミュレータとANA塗装のMRJ 3号機による試験飛行。
フライトシミュレータは2016年8月、1号機がモーゼスレイクへ来る少し前に名古屋から移設されたもので、MRJのコクピットを精密に模した訓練用設備。計器類や操縦桿、4枚の15インチディスプレイなど細部まで再現しており、窓の外の景色は大型のディスプレイが映し出すCGによって、滑走路や空港周辺の地形を再現する。なお、コクピットを筐体で包んで、操作に応じてアクチュエータが作動する、いわゆるフルフライトシミュレータではない。
撮影時にフライトシミュレータを操縦していたのは、三菱航空機 チーフテストパイロット 安村佳之氏と、Martin Trout氏。両氏は7月16日からイギリスで行なわれるファンボロー航空ショーに、MRJ 3号機とともに訪れるという。
公開試験飛行では、ANA塗装の3号機が2回のタッチアンドゴーののち、3回目に着陸。前日の試験飛行(関連記事「三菱航空機、米国での新型旅客機『MRJ』試験飛行を初公開。ワシントン州『Moses Lake Flight Test Center』にて」)に続き、試験の順調さと完成度の高さをアピールした。