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「2018 J-Win ダイバーシティ・アワード」、企業賞 ベーシック部門 大賞をANA、個人賞 経営者アワードをJAL植木社長が受賞

2018年3月2日 発表

J-Winが「2018 J-Win ダイバーシティ・アワード」各賞を発表。写真は個人賞を受賞してスピーチする日本航空株式会社 代表取締役社長 植木義晴氏

 NPO法人のJ-Win(ジャパン・ウィメンズ・イノベイティブ・ネットワーク)は3月2日、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)を推進している企業を表彰する「2018 J-Win ダイバーシティ・アワード」各賞を発表した。D&Iとは、性別や年齢、国籍など越えて多様性を認め合い、互いの個性を尊重する取り組みを指し、特にJ-Winは企業における女性の活躍を推進するために組織されている。

 女性リーダーを継続的に輩出している企業に贈られる「企業賞」では、ベーシック部門 ベーシックアチーブメント 大賞をANA(全日本空輸)が受賞。また、企業におけるD&Iの定着と推進に貢献した人物に贈られる「個人賞」では、経営者アワードをJAL(日本航空)代表取締役社長 植木義晴氏が受賞した。

 各賞の受賞は以下のとおり。

2018 J-Win ダイバーシティ・アワード

企業賞 アドバンス部門 大賞:アフラック
企業賞 アドバンス部門 準大賞:サントリーホールディングス株式会社
企業賞 ベーシック部門 ベーシックアチーブメント 大賞:全日本空輸株式会社
企業賞 ベーシック部門 ベーシックアチーブメント 準大賞:新日本有限責任監査法人
個人賞 経営者アワード:日本航空株式会社 代表取締役社長 植木義晴氏
個人賞 リーダー・アワード:アフラック 専務執行役員 営業・マーケティング部門統括担当 有吉浩二氏

 グループ行動指針としてD&Iに取り組み、経営トップから現場の社員までダイバーシティを受け入れる企業風土を作ったことが評価され、企業賞 ベーシック部門で「ベーシックアチーブメント 大賞」を受賞したANAは、代表取締役社長の平子裕志氏と人材戦略室 人事部 ダイバーシティ&インクルージョン推進室 室長の宇佐美香苗氏が登壇。「2010年に初エントリーして8年目で待望の受賞です。受賞が決まったときは宇佐美が喜んで、真っ先に私にメールを寄越しました。女性の意識改革などを継続的に発信するのは非常に難しいと感じています」とあいさつ。また、前身の日本ヘリコプター輸送を立ち上げ、ANA 初代社長を務めた美土路昌一(みどろますいち)氏が語った「和協」の精神について触れ、「D&Iを会社のDNAとして持っている企業です」と述べた。

全日本空輸株式会社 代表取締役社長 平子裕志氏(左)と人材戦略室 人事部 ダイバーシティ&インクルージョン推進室 室長 宇佐美香苗氏(右)
企業賞の概要
受賞する平子氏

 社長自ら部門を横断したチーム「JALなでしこラボ」を牽引して女性活躍の拡大に努めたことが評価され、個人賞で「経営者アワード」を受賞したJAL 植木氏は、「2年前に企業賞 ベーシック部門のファイナリストに残ったときは落選、昨年リベンジを果たして大賞をいただいた」と、今回ANAが受賞したベーシックアチーブメント 大賞を2017年はJALが獲得していたことを紹介。「今年はアドバンス部門に挑戦したが、落選してがっくりきていたところに個人賞受賞の連絡を受けてびっくりした。私の社長の任期はあと1カ月なので、そのはなむけとしていただいたと思っています。ですが、私が本当にほしいのは、個人の金メダルじゃなくて、団体パシュートのメダルなんです」と平昌オリンピックの女子チームパシュートになぞらえて会場の笑いを誘い、来年こそ受賞したいと意欲を示した。

「個人の金メダルではなく、団体、パシュートの金がほしいんです」と平昌オリンピックになぞらえて笑いを誘った植木氏
個人賞の概要
表彰を受ける植木氏
ANA関係者を交えての記念撮影
植木氏と並んでいるのはJ-Win 理事長の内永ゆか子氏
JAL関係者を交えた記念撮影