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日本トランスオーシャン航空、JAL Facebookページファン感謝イベントで新ジンベエジェット遊覧飛行
2017年10月25日 11:16
- 2017年10月21日 実施
JTA(日本トランスオーシャン航空)は10月21日、午前中に地元小学生を対象とした新ジンベエジェット遊覧飛行を行なった(関連記事「日本トランスオーシャン航空、地元小学生らを招いて特別塗装機「新ジンベエジェット」遊覧飛行を実施」)のに続き、同日午後にJAL(日本航空)のFacebookページファンを対象とした遊覧飛行を実施した。
搭乗したのは、同ページから応募・抽選で当選したファン100名。年配の夫婦、若い女性グループ、親子連れなど顔ぶれはさまざま。幅広いファンを持っていることがうかがえた。
12時30分から、特設カウンターで受け付け開始。参加者は搭乗券と記念品を受け取り、搭乗口へ向かう。
那覇空港28番ゲートにはモニターが設置され、新ジンベエのペイントの様子が上映された。また、スタッフ手作りのプレートで記念撮影も。
新ジンベエが待つ102番スポットは、ターミナルビルから滑走路を挟んだJTAメンテナンスセンターの前にある。そこまでランプバスで向かう。
座席に着き離陸を待つ間、参加スタッフの紹介があった。司会を務めるのはJAL Facebookチームの春花さん(JAL)と仲田さん(JTA)。そして、チームメンバーを代表して、Facebookチーム代表の山名さんが挨拶。「飛行機には毎日乗れませんが、SNSは毎日つながることができます。みなさんの『いいね!』やコメントはとても励みになります」と感謝を述べた。
続いてJTA 代表取締役社長の丸川潔氏からの挨拶。「若手の発案で生まれたジンベエジェットは、美ら海水族館とのコラボで2012年に生まれました。当初は初代機のボーイング 737-400の退役までの期間限定の予定でしたが、皆さまの記念撮影や思い出がSNSで発信されているのを見て、愛されるキャラクターに育てていただいたことが分かりました。その甲斐あって美ら海水族館とのコラボレーションを継続することができ、新型機の737-800でも実現できました」と語った。
機体が動き出すと、メンテナンスセンター前でスタッフによるジンベエ模様の横断幕でのお見送りがあり、いよいよ離陸。台風接近のあいにくの天気だったが、上昇時には雲の切れ間から日が差し、沖縄本島周辺の島々がきれいに見えた。
しばらくすると機長の嘉陽宗章氏からアナウンス。「ジンベエ君もとても機嫌よく空を泳いでいます」の言葉にファンから歓声が上がる。
嘉陽機長は、シアトルのボーイングから那覇へのフライトも担当した。「先日シアトルから飛んできました。本日皆さまとご一緒できることをジンベエ君ともども喜んでいます」と挨拶した。
また、副操縦士の比嘉武尊氏はDJ風にラップで挨拶。コール&レスポンスをすると、「みなさまの熱気が分厚いコックピットの壁を突き破ってきました」とユーモアたっぷりにスピーチ。
ベストサインが消え、機内でのお楽しみタイムがスタート。あらかじめ座席に置かれていたジンベエジェットラベルのミネラルウォーターに加え、ジンベエ君とサクラちゃんが描かれた紙コップが配られた。
受け付け時に受け取った記念品にはVRメガネが入っており、これを使ってJTAオリジナルの映像を視聴。スマートフォンを機内Wi-Fiにつなぎ、JTAのWebサイト内にあるVR体験をクリックすると映像が始まった。ジンベエザメや南国の魚たちが海のみならず宇宙空間まで泳ぎまわる。このVRメガネは、今後もジンベエジェット搭乗客に配布される(ただし、数に限りあり)。
続いて、クイズ大会。記念品の中に入っていたジンベエ君とサクラちゃんの札を使って質問に答える。1問目は「ジンベエザメは1度に何匹の子供を産むでしょう」というもの。多くの人が正解していたようだ。
2問目は「ジンベエ君の白い斑点はいくつあるか」という問題。この問題のために、スタッフが一つ一つ点の数を数えたという。ちなみに答えは239個とのこと。
続いて、MASA MAGIC氏によるマジックショー。MASA氏は、アメリカでも認められた技術を持つ沖縄県出身のマジシャン。身近なものを使い、お客さんを巻き込みながらのマジックに驚きの声や笑いも起こっていた。
約1時間のお楽しみタイムが終わりそろそろ着陸の時間。楽しい時間はあっという間だ。窓からは沖縄本島南端が見えてきた。
上空ではほとんど揺れも感じなかったが、台風の影響で着陸時はけっこう揺れた。無事に着陸すると搭乗客から拍手が沸き起こった。その拍手には、機長の技術への称賛とともに、楽しい時間をありがとうという感謝の気持ちも含まれていたはずだ。
機体はメンテナンスセンターの格納庫内に駐機。タラップを降りる搭乗客はみんな笑顔だ。ジンベエジェットをバックに、記念撮影や機内クイズ大会での優秀チームへのプレゼント進呈式などが行なわれた。
イベントの最後にはJTAスタッフが弾く三線に合わせてみんなでカチャーシーを踊った。沖縄らしいフィナーレだ。台風21号の接近でフライトが心配されたが、無事に敢行できスタッフも搭乗客も安心と喜びでいっぱいだったのではないだろうか。