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日本トランスオーシャン航空、地元小学生らを招いて特別塗装機「新ジンベエジェット」遊覧飛行を実施
機内はジンベエザメの解説、クイズ大会、クロースアップマジックで盛り上がる
2017年10月21日 19:26
- 2017年10月21日 実施
JTA(日本トランスオーシャン航空)は10月21日、翌日に就航する特別塗装機「新ジンベエジェット」の遊覧飛行を実施した。地元小学生を招いた午前の部と、JAL(日本航空)のFacebookファンを招いた午後の部の2回が行なわれたが、ここでは午前の部の様子を紹介する。
初代ジンベエジェットは、沖縄美ら海水族館の開館10周年とJTAの創立45周年と記念したコラボレーションで2012年に実現した企画で、その後、地元小学校の通学路に咲く桜(カンヒザクラ)をイメージしたピンク色の「さくらジンベエ」が2号機として就航していた。
この2つの機体はボーイング 737-400型機を使って運航していたが、ともに2017年度中の退役が決定し、新たにボーイング 737-800型機で「新ジンベエジェット」がお目見えすることになった。なお、同じく737-800型機を使った「新さくらジンベエ」も2018年1月ごろに就航する予定だ。
遊覧飛行午前の部は、本部町(もとぶちょう)の小学校に通う9歳から12歳の児童112名、本部町関係者18名、美ら島財団6名などを含む計155名が搭乗。那覇空港28番ゲートに集合した子供たちは、新ジンベエジェットが塗り替えられる模様を収めたビデオを観賞したり、CA(客室乗務員)やグランドスタッフと記念撮影したりと、思い思いにボーディングの開始を待ちわびていた。
9時40分ごろにはバスに分乗して新ジンベエジェットが駐機する14番スポットへの移動が始まり、10時過ぎにブロックアウト、離陸した。
ベルトサインの消えた機内では、“サメ博士”こと美ら海水族館 副館長の佐藤圭一氏が、ジンベエジェットのデザインの元になったジンベエザメ「ジンタ」について解説した。ジンタは美ら海水族館で飼育が始まって23年のオスで、体長は8.7m。最も成長すると12~13mにもなる最大級の魚類だが、飼育開始当時は4.6mほどだったという。現在の推定年齢は35歳前後とみられており、すでに交接器が大きくなっていることから、“大人のジンベエザメ”であるという。サメ博士の佐藤氏をもってしても、ジンベエザメが何歳まで生きるのかは分からないそうだ。
続いて行なわれたクイズ大会では、地元やジンベエジェットにまつわる問題などが出題されたが、子供たちの正答率が非常に高く、最終的にはじゃんけんで女子児童2人が新ジンベエジェットの1/130モデルプレーンを手に入れていた。
最後のプログラムは、地元沖縄出身のプロマジシャン MASA MAGIC氏によるクロースアップマジック。コップに入れた水を消してみせたり、ルービックキューブの面を一瞬で揃えてみせたり、子供が選んだトランプを見事引き当ててみせたりと、周囲を子供たちに囲まれたなかで華麗なテクニックを披露した。
再びベルトサインが点灯すると、新ジンベエジェットは那覇空港へ着陸。そのままハンガーへ向かって子供たちを降ろすと、グランドスタッフによるボーイング 737-800型機の解説が行なわれた。最後は子供たち全員で記念撮影をして、遊覧飛行は終了した。