ニュース
機内でVRゴーグルの配布も。機内Wi-FiでVRコンテンツが楽しめる「新ジンベエジェット」初便に乗ってみた
ジンベエザメに誘われて洞窟を抜けると……
2017年10月23日 12:30
- 2017年10月22日 実施
JTA(日本トランスオーシャン航空)は10月22日、2017年度内の退役が決まっているボーイング 737-400型機による「ジンベエジェット」に代わり、737-800型機による特別塗装機「新ジンベエジェット」を就航した。同じく退役の決まっている「さくらジンベエ」は、2018年1月に「新さくらジンベエ」へとバトンタッチする。
新ジンベエジェットの初便となったのは、定刻7時10分、朝一番の那覇~福岡線(NU050便)で、前の夜に沖縄本島の東を通過した台風21号の影響を受けて、25番ゲートから21番ゲートへ変更して搭乗を行なった。
ほぼ満席になった初便の搭乗客には、ゲート前でJTAスタッフが記念品を手渡した。記念品は、金太郎飴状にジンベエジェットとさくらジンベエのノーズが細工された特製の飴(サイダー味、苺ミルク味)と、機内限定VRムービーを楽しむための簡易VRゴーグル。後者は、初便以降でも配布を行なう。
初便はほぼ定刻にプッシュバックを開始、エプロンで横断幕を掲げたJTAスタッフに見送られて離陸した。
なお、記者はこの初便に搭乗して福岡へ向かった。最後に、新ジンベエジェットの機内で提供しているVRコンテンツについて説明したい。
JAL(日本航空)とJTAの国内線機内Wi-Fiサービス対応機材では、6月からWi-Fi接続の無料化を行なっているが、サービス利用時に「airborne.gogoinflight.com」というURLにアクセスする。手持ちのスマートフォンのWebブラウザでこのページを開くと、新ジンベエジェットの機内では画面下にVRコンテンツのバナーが用意されており、リンクをタップするとVRコンテンツが始まる。
スマートフォンを使ったVRコンテンツは、別途アプリをダウンロード/インストールして観賞するのが一般的だが、新ジンベエジェットのサービスではカナダのDiplloidが開発した技術を使っており、Webブラウザのみで完結する。
機内で配布するVRゴーグルは、空を舞う魚やウミガメ、クラゲが描かれた紙製のもので、使用前にバイザー部分を展開して簡単な組み立てを行なう必要がある。ゴーグル前面の隙間にスマートフォンを差し入れれば準備完了だ。
VRコンテンツはスマートフォンのまま観賞するモードと、VRゴーグルに装着して観賞するモードの2つが用意されており、前者なら指でスワイプして360度映像を楽しめる。VR自体、成長期の子供の視覚に悪影響を与える可能性が指摘されており、JTAのVRゴーグルにも「対象年齢13歳以上」とはっきり記載してある。13歳未満の子供に本コンテンツを見せる場合は、前者のモードを使ってほしい。
後者のモードに切り換えるには、画面上のゴーグルアイコンをタップする。この状態で再生を始めると、画面が左右に分割され、ゴーグルに装着すれば立体視できるようになる仕組みだ。
コンテンツは、ジンベエザメに誘われて洞窟を抜けるとその先に……というもので、詳細はぜひ搭乗して体験していただきたい。なお、このVRゴーグルはYouTubeなどで配信しているVR360度コンテンツの再生にも利用できるので、持ち帰ることをお勧めする。