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新石垣空港に新たなお楽しみスポット。日本トランスオーシャン航空の飛行機を誘導できるマーシャリング体験コーナー開設

2017年11月15日 開設

新石垣空港に、JTAの飛行機をスポットへ誘導できるマーシャリング体験コーナーが登場

 沖縄県・新石垣空港は、11月15日より新しいお楽しみスポットとして、北側送迎デッキでJTA(日本トランスオーシャン航空)の飛行機の誘導を体験できる「マーシャリング体験コーナー」を設置した。12月2日に報道関係者向けのお披露目が開かれた。

 マーシャリングとは、航空機の着陸後、決められた位置に安全に誘導して停止させること。誘導する人をマーシャラーと呼ぶ。

那覇から空路、石垣島へ。あいにくの天気だがリーフが見えてきた
ちなみに筆者が新石垣空港へと向かった際の搭乗機はサクラジンベエだった

 マーシャリング体験コーナーの発案者は、JTAの整備士。送迎デッキで子供がマーシャリングを真似していたのを見て、体験コーナーを作ったら面白いのではないかと思ったそうだ。これに新石垣空港ターミナルも合意。発案から約2カ月で実現した。

送迎デッキに設置されたマーシャリング体験コーナー

 石垣島はあいにくの雨模様だったが、体験者である小学3年生の浦崎大虎(うらさきひろき)くんは合羽を着けてスタンバイ。スタッフ手作りのマーシャリングパドルを手に、動きの確認に余念がない。

マーシャリングの意味や合図の意味などが分かりやすく解説されている
整備士からアドバイスを受けながら、合図の確認をする浦崎くん
手に持っているのはスタッフ手作りのマーシャリングパドル。卓球のラケットを利用したのだそう

 13時5分、JTA609便が那覇から飛来。地上にいるマーシャラーと同じように合図を送る浦崎くん。その姿を確認したパイロットはこちらに向かって手を振って応えてくれる。

着陸したJTA609機に「ここが停止位置」の合図を送る
「左へ旋回」の合図を送り……
「そのまま直進」の合図を送る
コックピットからも浦崎くんの姿を確認
停止位置で両手を上でクロスさせる
パイロットも体験者に手を振ってくれた

 体験した浦崎くんは、「タイミングを合わせるのが難しいと思った。合図はすぐ覚えることができた」と感想を話した。

 発案者であるJTA整備士の生長徹也氏は、「子供たちが一生懸命パドルを振っている姿を見るとうれしい。新石垣空港の特徴である、ガラス張りで正面から飛行機が駐機するところを見られることが活かされる」とうれしさを語った。

体験者の浦崎大虎くん(左)と、マーシャリング体験コーナーを発案した日本トランスオーシャン航空株式会社 整備士の生長徹也氏(右)

 送迎デッキがガラス張りで、搭乗客でなくても駐機場を見学できる造りになっている新石垣空港ならではの体験コーナー。飛行機に乗らなくても、空港を楽しむことができる企画だ。

 マーシャリング体験を常設しているのは、ほかには聞いたことはないと空港関係者は話す。「この体験コーナーをきっかけに、1人でも多くのお子さんが航空業界に興味を持ってくれたら」と、JTA八重山支社長 兼 新石垣空港所長の我那覇宗広氏。石垣島へ行く楽しみが一つ増えそうだ。

日本トランスオーシャン航空株式会社 八重山支社長 兼 新石垣空港所長 我那覇宗広氏(左)と生長徹也氏(右)

 マーシャリング体験コーナーは北側送迎デッキに設置。JTAチェックインカウンター横奥の階段・エレベータで上がったところにある。開放時間は7時30分から20時30分まで。無料で誰でも利用でき、受け付けや予約などはなく自由開放されているので、譲り合って利用してほしいとのことだ。

送迎デッキの入口
新石垣空港エントランスロビー