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写真で見る JAL SKY SUITE 777(SS2)
新ビジネスクラスシート「JAL SKY SUITE III」を搭載したボーイング 777-200ER型機
2017年12月28日 11:00
JAL(日本航空)が中距離国際線の主力として運用しているのが、ボーイング 777-200ER型機だ。2002年に東京(羽田)~北京線に就航以来、現在では11機が活躍中となっている。
同社が所有する777-200ER型機は、これまでプレミアムエコノミークラスの有無で2タイプが存在しており、どちらもビジネスクラスには「JAL SHELL FLAT SEAT」を採用。プレミアムエコノミークラスが設定される場合には、「JAL SKY SHELL SEAT」が採用されていた。
これらのビジネスクラスシートは前者が2003年度、後者は2008年度のグッドデザイン賞を受賞しているが、777-300ER型機(JAL SKY SUITE)や767-300ER型機(JAL SKY SUITE II)に導入された「JAL SKY SUITE」シートと比較すると、機内エンタテイメントシステムをはじめとして更新の必要が出てきた。
そこで「ひとクラス上の最高品質」をテーマに、777-200ER型機向けの新型シートを開発。順次「JAL SKY SUITE」仕様となる「JAL SKY SUITE 777」(時刻表表記「SS2」)への改修が行なわれている。
SS2の機内は3クラス構成になっており、ビジネスクラスに新型フルフラットシート「JAL SKY SUITE III」、プレミアムエコノミークラスに「JAL SKY PREMIUM」、エコノミークラスには「JAL SKY WIDER」がそれぞれ採用される。設備面ではビジネスクラス用のトイレに温水洗浄機能付き便座「ウォシュレット」を装備する。機内エンタテインメントシステムには最新の「MAGIC-VI」が採用されるほか、各室内照明のLED化、国際線機内インターネット接続サービス対応なども行なわれている。
JAL SKY SUITEの機種別客室仕様
ボーイング 787-8型機
表記:JAL SKY SUITE 787(SS8)
ファーストクラス:―
ビジネスクラス:JAL SKY SUITE
プレミアムエコノミー:JAL SKY PREMIUM
エコノミークラス:JAL SKY WIDER II
ボーイング 787-9型機
表記:JAL SKY SUITE 787(SS9)
ファーストクラス:―
ビジネスクラス:JAL SKY SUITE
プレミアムエコノミー:JAL SKY PREMIUM
エコノミークラス:JAL SKY WIDER II
ボーイング 777-300ER型機
表記:JAL SKY SUITE 777(SS7)
ファーストクラス:JAL SUITE
ビジネスクラス:JAL SKY SUITE
プレミアムエコノミー:JAL SKY PREMIUM
エコノミークラス:JAL SKY WIDER
ボーイング 767-300ER型機
表記:JAL SKY SUITE 767(SS6)
ファーストクラス:―
ビジネスクラス:JAL SKY SUITE II
プレミアムエコノミー:―
エコノミークラス:JAL SKY WIDER
ボーイング 777-200ER型機
表記:JAL SKY SUITE 777(SS2)
ファーストクラス:―
ビジネスクラス:JAL SKY SUITE III
プレミアムエコノミー:JAL SKY PREMIUM
エコノミークラス:JAL SKY WIDER
ボーイング 777-200ER型機の座席数
SKY SUITE 777
ビジネスクラス:42席
プレミアムエコノミー:40席
エコノミークラス:154席
合計:236席
現行(W51)
ビジネスクラス:56席
プレミアムエコノミー:40席
エコノミークラス:149席
合計:245席
機内エンタテイメント:MAGIC-III
2016年6月18日から羽田~バンコク線を皮切りに投入され、2016年9月にグッドデザイン賞を受賞。現在では羽田~シンガポール線、羽田~香港線、成田国際空港/関西国際空港/中部国際空港~ホノルル線にまで活躍の場を広げている。
ビジネスクラス「JAL SKY SUITE III」
1-2-1配置で42席が用意されるSKY SUITE IIIはZodiac Seats UKによるもの。全席が通路から直接アクセスできるのはもちろん、フルフラット化も実現。収納やテーブル、可動式アームレスト、ACアウトレット、USBポートをそれぞれに装備している。
プレミアムエコノミークラス「JAL SKY PREMIUM」
2-4-2配置となるJAL SKY PREMIUMは40席。ほかのSKY SUITE機と同様のシートとなっており、JAL SKY SHELL SEATよりシートピッチ、シート幅を拡大。パーソナルモニターも9インチから12.1インチへと大型化している。
エコノミークラス「JAL SKY WIDER」
従来の3-3-3から3-4-2と左右非対称の座席配置となったエコノミークラス。これは同機の使用路線がホノルル線など「カップル(2人)や家族連れでの利用が多い」ことから採用されたもの。シートはボーイング 777-300ER型機やボーイング 767-300ER型機で採用している「SKY WIDER」を踏襲しており、シートピッチを現行の31インチから33~34インチに拡大したほか、シートのスリム化などにより足下スペースも最大で約10cm拡大。シート自体の軽量化も図られており、燃料消費量の抑制にも貢献するという。