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「ドバイ・デスティネーション・セミナー＆ワークショップ2017」開催。世界一広いショッピングモール、豊富なアクティビティなど
2017年10月18日 06:00
- 2017年10月12日 開催
ドバイ政府観光・商務局は10月12日、日本の旅行会社向けに「ドバイ・デスティネーション・セミナー＆ワークショップ2017」を、東京・永田町のザ・キャピトルホテル東急で開催。
前半はドバイ観光の魅力をアピールするセミナー、後半はドバイのエアラインやホテルといったセラーとのワークショップという構成で実施された。
セミナーではまず、ドバイ政府観光・商務局 インターナショナル・オペレーション部 フロンティア・マーケッツ・ディレクターのジェシー・リン氏が登壇し、参加者への感謝を述べたあと、マスターカードの調査では、ドバイが世界で4番目に訪問客の多い都市にランク付けされていることに触れ、「これはドバイ首長たちのビジョン、ドバイのコンテンツの品質、ドバイの民間と政府の協力体制、そして日本や世界の旅行業者とのパートナーシップによるもの」と述べた。
2016年にドバイを訪れた日本人は7万1010人で、2017年はその約40％増のペースで推移していると紹介。2016年に「IMGワールド・オブ・アドベンチャー」「ドバイ・パークス＆リゾーツ」という2つの巨大テーマパークがオープンした影響なのではと話した。
そして、「安定したドバイ政権や、住民と旅行客双方に提供される安全で安心な環境のもと、エキサイティングで、魅力的な、多くの選択肢のある休日を過ごせるデスティネーションとして、皆さまと手をたずさえてプロモーションしてまいりたく存じます」と述べて、挨拶を終えた。
続いてドバイ政府観光・商務局 日本事務所 日本代表の濱口建氏が登壇し、ドバイの概要について紹介した。
アラブ首長国連邦・ドバイ首長国は1971年にイギリスから独立。かつては東インド会社の中継地であり真珠の養殖が盛んだったが、1966年から海底油田が開発されたことがターニングポイントになりドバイの開発が進み、貿易港、フリーゾーン（自由貿易地域）を中心にした交易のハブとして発展してきた。
建国からのトピックを振り返ると、1971年にラシッド港が開港、1979年にジベールアリ港が開港、1981年にはフリーゾーンが設立され、世界100カ国以上6000以上の企業が進出している。
1985年にエミレーツ航空が開業し、1999年バージュ・アル・アラブが開業、2001年ドバイクルーズターミナルが開業、2005年モール・オブ・ジ・エミレーツが開業、2009年ドバイメトロが開業、2010年バージュ・カリファ（ブルジュ・ハリファ）が開業、そして2012年にインバウンド1000万人を達成。その翌年には「ツーリズムビジョン2020」を策定。2020年のインバウンド2000万人達成を目標に掲げて、観光開発に取り組んでいる。
2016年にインバウンドは1490万人となり、2017年1～6月は806万人と10.6％増のペースで推移。インバウンドの内訳は、ヨーロッパ、湾岸諸国からが多く、次いでインドなどの南アジアから。日本は2016年に約7万1000人と、国別ランキングでは20位から30位の間とのことで、「数年以内にはトップ20に入るのでは」と期待を語った。インバウンドの観光客が主に訪れるのは、モールでの買い物人気が高く、次いで歴史・文化地区、ビーチ・マリンリゾートなどとなっている。
最後に「世界の1/3の地域に4時間以内、2/3の地域に8時間以内、世界でもっともコネクトするドバイはこれからも開発を続けてまいります」と述べてプレゼンテーションを終えた。
ドバイ政府観光・商務局 日本事務所 副代表の金平京子氏は、ドバイの観光について紹介した。
ドバイというと高層ビルなどの街並みが有名だが、「アラビアの文化に根ざしながら伝統、考え方、習慣、宗教、ライフスタイルがうまく調和した独自な文化」も注目であり、SMCCU（シェイクモハメッド文化センター）は、ドバイ文化を体験できる施設としてお勧めだという。そのほかにもアル・ファヒディ歴史地区、ドバイ博物館、シンダガ地区、ドバイクリーク、サルク・アル・ハディッド考古学博物館といった文化、歴史を伝える施設が紹介された。
ドバイには102軒の五つ星ホテル、114軒の四つ星ホテル、262軒の三つ星とそのほか星付きのホテル、198軒のアパートメントホテルがあり、10万室以上の客室を提供している。ジュメイラ、エマール・ホテル＆リゾーツなどドバイ独自のブランドや、世界中の有名ブランドがドバイに集まっている。
グルメも充実しており、6000軒以上のレストランやカフェがある。ドバイには200以上の国籍の人が住んでいるため、世界中の食事を楽しむことができるという。ミシュランの有名シェフが作る料理や、サメを見ながら、砂漠で満点の星空を見ながらの食事といったグルメスポットがあるとのこと。
ドバイには老若男女のさまざまなニーズに応えるアクティビティが揃っているという。ウォーターパークのアクアベンチャーやワイルドワディ、ドバイ水族館、アンダーウォーターズーはあらゆる年齢層に人気があり、さらにドバイ・パークス＆リゾーツは、100以上のライドやレゴランドなど含んだドバイ最大のテーマパークであると紹介した。
巨大な観覧車というとイギリスのロンドン・アイや、中国の南昌之星が知られるが、2018年開業予定のアイン・ドバイが開業すれば、世界1位の大きさになるとのこと。
ドバイにあるドバイモールは世界最大の規模で東京ドーム23個分の広さに世界2位のブランド数が集まっている。そのほかにもドバイには100のショッピングモールがあり、「文化、グルメ、エンタテイメントの宝庫」だと紹介。また、ゴールド、スパイス、テキスタイルなどがを扱う歴史的なアラビア情緒のあるスーク（市場）もあり、民族的なお土産を求めるのに適しているという。
さらにドバイにはセールの祭典があり、22年の歴史がある「ドバイ・ショッピング・フェスティバル」は、1カ月間（2017年は12月28日から2018年1月末まで）も続くもので、街中がにぎわうそうだ。
そして、WEF（世界経済フォーラム）が隔年で発表している「旅行・観光競争力レポート」の「Safety and Security」という項目で、アラブ首長国連邦は2位（1位：フィンランド、3位：アイスランド、26位：日本）であり、「ドバイは中近東のなかでも安全な場所である」ことを強調した。
セミナーでは最後にエミレーツ航空 東日本支店 支店長の郡武洋（こおりたけひろ）氏が、エミレーツ航空について紹介した。
エミレーツ航空は2002年10月1日に関空線を就航。2010年に成田線、2013年に羽田線を就航、2015年に成田空港にエミレーツ航空のラウンジを設けている。
日本からドバイへの唯一の直行便を運航しているのがエミレーツ航空であり、成田からは2階建てのエアバス A380型機（ファーストクラス14席、ビジネスクラス76席、エコノミークラス399席、計489席）、羽田と関空からはボーイング 777-300ER型機（ファーストクラス8席、ビジネスクラス42席、エコノミークラス304席、計354席）を運航している。
まもなく100機目を受領するA380型機の特徴は、プライベートスイート仕様でシャワーも浴びることができるファーストクラスと、フルフラットで休むことができるビジネスクラス。また、この2クラスの乗客専用のバーラウンジが機内に用意されている。
エコノミークラスでもA380という大型機材を活かしたゆったりとしたシートピッチが特徴であり、アメニティキットを収めるバッグは世界6地域で異なるデザインを採用、専用アプリでバッグの柄を読み込むとARコンテンツを楽しめるという工夫が施されている。
機内Wi-Fiは20MBのデータのやり取りまでは無料で、ファミリー向け、子供向けなど2500チャンネル以上のプログラム、100以上の日本語対応プログラムなどを備えた機内エンタテイメントシステムもウリの一つと紹介した。
ドバイ空港の第3ターミナルは2階建てのA380専用ターミナルで、多層構造。各フロアにビジネスクラスとファーストクラスのラウンジがあり、そこからボーディング可能。ドバイ空港は国際線の2016年の利用者が8360万人で世界トップだが、平均1日22万人の利用者が迷うことなく移動できる分かりやすい作りになっているとのこと。
現在エミレーツ航空で働く日本人は438名。そのうちCA（客室乗務員）は360名おり、日本路線では各便に最低でも6名の日本人CAが乗務するようになっているという。
