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【関空旅博2016】エミレーツ航空は充実サービスをアピール

ドバイはもちろんヨーロッパへの足がかりにも好都合のエアライン

2016年6月4日~5日 開催

 世界の国々や航空会社などが集う「関空旅博2016」が、6月4日~5日の2日間に渡って関西国際空港で開催された。ステージイベントや展示ブース、セミナーなど多くの催しが行なわれたなかから、エミレーツ航空による「海外旅行セミナー」の内容を簡単に紹介したい。

エコノミーでもノイズキャンセルヘッドホン、格安なインターネットアクセス

エミレーツ航空会社 西日本支店 支店長 田中和久氏

 エミレーツ航空は、日本を含む80カ国150都市をカバーする、ドバイに拠点を構える航空会社だ。関空からも毎日ドバイ行きが就航している。所有機材251機すべて大型機で取りそろえ、ボーイング 777-300ER型機をメインにエアバス A380型機を加えたラインアップ。それらの平均機齢は業界平均の半分程度とされる6年6カ月で、同社西日本支店の田中氏いわく、「故障しにくく清潔。99%定時運行でストライキ等によるフライトキャンセルもない。お客様が10名しかいなくても飛ばす」という高品質をモットーとする航空会社だ。

関空発のエミレーツ航空の概要。使用機材はボーイング 777-300ER型機となる
所有機材はボーイング 777-300ER型機とエアバス A380型機。平均機齢は6年余りと短く、高い運航効率を誇る

 ユーザー側のエミレーツ航空の用途としては、ドバイ観光はもちろんのこと、ヨーロッパへ行くためのいわば“足がかり”にすることも多いだろう。田中氏によれば、関西からの利用者の約65%がドバイでヨーロッパ行きに乗り継いでおり、多くの場合ヨーロッパには昼頃に到着するフライトスケジュールになっているとのこと。乗り継ぎ利用の利便性の高さを訴求しながらも、「ヨーロッパの行き帰りのついでにでもドバイ観光してほしい」と控えめに語った。

 同氏はエミレーツ航空の機材や設備、サービスについても詳しく解説した。ファーストクラスはドンペリニョンをサービスしているほか、A380では機内でシャワーを利用可能。ビジネスクラスと共通のブルガリのアメニティキットを提供し、機内バーラウンジでゆったりグラスを傾けられるという。また、料金面でも関空発ヨーロッパ行きはほかの航空会社より手頃な価格に設定しているとした。

ファーストクラスは32インチモニター、ドンペリ、ブルガリのアメニティキットが標準サービス
A380では機内のシャワーやバーラウンジも利用可能。バーラウンジは「歩き回れるのが新鮮」と好評だという
ファーストクラスの空港ラウンジの様子
ビジネスクラスはパーティション付きシート。ファーストクラスと同様、到着先空港でクルマによる送迎サービスを利用できる
ビジネスクラスの空港ラウンジの様子
ビジネスクラスシートが今後新しくなる予定

 エコノミークラスは、ほかの航空会社では配布されることが少ないアメニティキットもしっかり用意。13.3インチの大型液晶画面の機内エンターテイメント端末が全席に用意され、ノイズキャンセル機能付きヘッドホンを用意していることも大きな特徴だ。

エコノミークラスでもアメニティキットが配布。エンタメ端末の大型画面や、ノイズキャンセルヘッドホンも魅力だ

 全クラス、機内Wi-Fiを10MBまで無料で利用でき、10MBを超えて通信する場合にもわずか1ドル(上限500MB)という非常に安い追加費用でインターネットにアクセスできるのもポイント。48時間前からオンラインチェックインが可能なことや、乗り継ぎが長時間になる場合は無料でホテルを提供していること、エコノミークラスでも事前に予約すればアニバーサリーケーキを無料で準備するなど、他に類を見ない充実したサービス内容をアピールした。

Wi-Fi接続によるインターネットアクセスは通信量10MBまで無料。さらに1ドル払うだけで500MBまで利用できる
48時間前からオンラインチェックインOK。アニバーサリーケーキも無料
本田圭佑選手が描かれたACミランラッピングの機体も運が良ければ見られる