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北海道エアシステム、足下が6cm広がった新シート導入機を7月9日就航。機内を事前公開

初便は札幌・丘珠~函館線。SAAB 340B型機を順次改装

2017年7月9日 就航

HACは、新シートを導入したSAAB 340Bを7月9日から運航する

 HAC(北海道エアシステム)は7月6日、同社が保有するSAAB 340B型機の座席シートを革製の新シートに交換。札幌・丘珠空港で報道陣に公開した。

 新シートの搭載が完了した機材は、同社が保有する3機のうちの1号機(登録記号:JA01HC)で、7月9日から運航を開始。2機目(登録記号:JA02HC)は7月11日、3機目(登録記号:JA03HC)は7月12日から運航開始予定となっている。

 SAAB 340Bが丘珠空港に就航して約20年で初のシート換装となる。座席数は36席。新シートはシート長約112cm、シート幅約43cmのスリム化したデザインを採用。シートの色はラベンダーカラーから落ち着いたダークグレーに変更している。

 シートの位置や定員は変わらないが、シートポケットの位置をテーブル下部から上部へ移動したことで、足下の前後の広さが6cm広くなりゆったりしている。ちなみに、運航している路線はどれも1時間未満のためリクライニングなどの機能は付いていない。

機内の様子。ダークカラーの新シートが36席並ぶ
シート長は約112cm、シート幅は約43cm
シートの後ろ部分。シートポケットがテーブル上部に付いている
テーブルを使用したときの様子
シートポケットがなくなったことで、足下がこれまでより6cm広くなった。写真は2人席
足下の様子
2人席の座席間にあるアームレストは可動式
1人席の様子。上から見ても十分な広さなのが分かる
ヘッドレストカバーは、JALと同じものを使用する
新シートを搭載したSAAB 340B型機の1号機(登録記号:JA01HC)。JALグループになる前のコーポレートカラーである緑をベースとした機体で、2017年内に鶴丸デザインに変更する予定となっている。

 HACは2014年10月にJAL(日本航空)グループとなり、2016年10月30日から同グループのJ-AIR(ジェイエア)との運送共同引き受けを開始。それに伴い、企業ロゴや空港カウンターなど順次鶴丸デザインに変更してきた。HACが所有する3機のうち、2016年4月に2号機(登録記号:JA02HC)が、2017年4月に3号機(登録記号:JA03HC)が、それぞれ鶴丸デザインになっている。

 新シート換装後の初便は、7月9日の丘珠(09時00分)発~函館(09時40分)着のJL2743便。最近の利用状況などを担当者に聞いてみると、6月は北海道がハイシーズンということもあり、丘珠~函館/釧路線などは満席になることも多かったという。また、JALグループになったことで「マイルが貯まる」というアドバンテージがあることも、HACや丘珠空港を利用する理由の一つのようだ。「7月9日の初便運航を皮切りに、新しくなったシートでのフライトをぜひ満喫してください」とのことだった。

 現在、HACは丘珠空港から丘珠~函館線6往復12便、丘珠~釧路線4往復8便、丘珠~利尻線1往復2便、丘珠~三沢線1往復2便を運航。そのほか函館~奥尻線の1往復2便も運航している。

 シートを換装した1号機(登録記号:JA01HC)の、運航初日のスケジュールは以下のとおり。

HAC 1号機(登録記号:JA01HC)の7月9日の運航スケジュール

JL2743便:丘珠(09時00分)発~函館(09時40分)着
JL2742便:函館(10時10分)発~丘珠(10時50分)着
JL2863便:丘珠(11時20分)発~釧路(12時05分)着
JL2862便:釧路(12時35分)発~丘珠(13時25分)着
JL2885便:丘珠(14時15分)発~利尻(15時10分)着
JL2884便:利尻(15時40分)発~丘珠(16時35分)着
JL2869便:丘珠(17時15分)発~釧路(18時00分)着
JL2868便:釧路(18時35分)発~丘珠(19時25分)着