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JAL、スタッフすべてが女性の「ひなまつりフライト」を実施
2017年で9回目。パイロット、CA、グランドスタッフなど全員女性
2017年3月3日 18:36
- 2017年3月3日 実施
JAL(日本航空)は3月3日、ひなまつりの日に合わせて「ひなまつりフライト」を実施した。パイロット、CA(客室乗務員)、グランドスタッフから整備、誘導などを行なうグランドハンドリングに至るまですべてにおいて、女性が運航に関わった特別なフライトとなる。
同社によるひなまつりフライトは2009年から通算して2017年で9回目。対象となるフライトはその都度異なり、今回は羽田空港発、宮崎空港行きのJL689便が選ばれた。羽田空港第1ターミナルの10番ゲート付近にはひな壇が飾られ、ゲートの機材にも手作り感のある小さなひな人形や桃の花などが飾り付けられた。
搭乗ゲートでは、JL689便にかかわる各職種の女性スタッフが勢揃いし、「JALグループで働くさまざまな女性社員の姿をとおし、子供たちに夢を描いてもらいたい、子供たちの健やかな成長を皆さまと一緒に願いたいという思いで運航します」とアナウンス。
機内食担当スタッフ、グランドスタッフ、整備士、運航乗務員、CA、預け入れ手荷物を機体へ運び込むグランドハンドリング、運航管理担当スタッフ、給油担当スタッフという計8職種の女性スタッフを紹介した。
ゲートを通過した先では搭乗客全員に記念のひなあられと、女性スタッフによる手書きのメッセージカードが配布され、同社の女性スタッフによる弦楽器の演奏をBGMに搭乗客を見送った。
当日は機材到着が遅延したために予定の10時から10分遅れの出発となったが、出発準備は滞りなく進行。乗客152名(幼児5名含む)、乗員を含めると計158名がボーイング 737-800型機、JAL SKY NEXT機に乗り込んだ。プッシュバックの際にはランプで女性のグランドスタッフとグランドハンドリングらがひなまつりを祝う横断幕を掲げ、特別な旅の出発を見守った。
出発後、女性整備士が取材に応じ、「無事送ることができて、ひと安心。普段あまり女性のスタッフとかかわる機会がない。キャプテンとも初めて一緒に作業したので、今後そういう機会が増えれば。JALは、まわりが(女性を)特別視せず普通に接してくれるので、すごくありがたい。とても働きやすい場所だと思います」とコメント。2023年度末までにグループの女性管理職比率を20%まで高めると宣言している同社の女性登用に関わる取り組みを印象付けるフライトとなった。