ニュース
JAL、こどもの日恒例の男性スタッフだけで運航する「こいのぼりフライト」。第9回目を羽田~旭川便で実施
2017年5月5日 13:38
- 2017年5月5日 実施
JAL(日本航空)は5月5日、パイロット(運航乗務員)やCA(客室乗務員)、地上スタッフまですべて男性スタッフだけで運航する「こいのぼりフライト」を実施した。第9回目となる2017年は、羽田~旭川便の往復が対象便となった
2017年5月5日の第9回こいのぼりフライト対象便
JAL553便:羽田(10時40分)発~旭川(12時15分)着
JAL554便:旭川(13時10分)発~羽田(14時55分)着
こいのぼりフライトは2009年にスタートしたこどもの日恒例となっている特別フライトで、端午の節句を感じ、楽しんでもらいたいと社内有志が発案したもの。JALは3月3日の桃の節句に女性スタッフのみで運航する「ひなまつりフライト」を実施しているが、その男性版といったところで、JAL全体でも男性CAの数は少ないことから、機内サービスを男性だけで行なう点が特に珍しい。
JALのCAは海外基地の外国人CAを合わせて約6000名いるが、男性はそのうち約70名。今回は、普段国際線のみに乗務している香港ベースのLaw Michael(ラウ・マイケル)さんも参加。初の日本国内線乗務ということもあって「緊張します」とコメント。Lawさんによれば、香港ベースの男性CAは10名以下とのことで、普段は香港線、欧米線に乗務しているという。
Lawさんとともに報道陣のインタビューに応えた2015年入社の土井太智さんは、「男性客室乗務員がここまで揃うことはなかなかないので、貴重な機会にお客さまの記憶に残るような時間を提供させていただきたい。また、私たちにとっても貴重な経験なので、私自身もこのフライトを楽しみたい」と話した。
こいのぼりフライトの対象便となる旭川便は13番ゲートが割り当てられたが、そことは少し離れた9番ゲート近くにあるキッズコーナーでも、こどもの日に合わせたイベントを実施。
制服着用や、以前使用していた本物の航空図(エンルートチャート)を使ったカブトの折り紙体験、ボーイング 787型機のコックピットを木材で再現した「ミニレーター」を楽しめるエリアが設けられた。
ここは保安検査場Aを抜けてすぐの場所ということもあって、搭乗口へ向かう前のひとときを過ごす親子連れの姿が見られた。
搭乗口となった13番ゲート前では、こいのぼりや五月人形などの飾り付けが施され、端午の節句を盛り上げる。また、飛行機の運航に携わるさまざまな職種の男性スタッフが集合。搭乗前の乗客との記念撮影に応じるなど、普段とは少し違った搭乗口の雰囲気があった。
また、搭乗時にはこいのぼりフライトへの搭乗に感謝する手書きのメッセージカードを配布。機内では柏餅も振る舞われる予定とのことだ。
出発する飛行機の脇には、男性スタッフが横断幕やこいのぼりを持って整列。定刻の10時40分にプッシュバックを開始して旭川へと向かう、JAL553便の乗客176名(幼児8名含む)を、機体が見えなくなるまで手を振って見送った。