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平成エンタープライズ、ドミトリー形式の宿泊施設「ゲストハウスわさび大阪Bed and Library」開設

約5000冊の本があり「泊まれる図書館」がコンセプト

ゲストハウスわさび大阪Bed and Libraryの共有スペース。5000冊の書籍が本棚に並ぶ

 東京や大阪、京都、名古屋、金沢などを結ぶ高速バス「VIPライナー」を運行している平成エンタープライズは、12月11日に「ゲストハウスわさび大阪Bed and Library」をオープンした。場所は大阪市中央区千日前で、最寄り駅は地下鉄御堂筋線および四つ橋線のなんば駅などで、同社が運行するVIPライナーの待合所である「VIPヴィラなんば」からも徒歩5分と近い。

 ゲストハウスわさび大阪Bed and Libraryはドミトリー形式の宿泊施設であり、カプセルホテルのように上下2段で居室が並ぶ。いずれの居室も畳敷となっており、布団には掛け・敷き布団ともに西川産業製のものが用意されている。なお、敷き布団には、へたりを解消した羊毛混四層敷き布団を採用する。

ドミトリースペース。上下2段で居住スペースが作られている
布団は西川産業製。なお写真は男女混合ドミトリーは、間仕切りが扉で開けられるようになっている。複数人で泊まる際に便利だ

 ドミトリースペースは、女性ドミトリーと男性ドミトリー、男女混合ドミトリーに分かれている。総客室数は140部屋で、男性ドミトリーが22部屋、女性ドミトリーが44部屋、男女混合ドミトリーが78部屋となる。また男女混合ドミトリーの44部屋分は、居室内にテレビとPCが用意される。

 女性用と男性用でそれぞれパウダールームとシャワー設備があるほか、スーツケース用のロッカーも用意されている。宿泊料金は1泊2500円から、テレビ・PC付きの部屋は1泊3000円からとなっている。なお2017年1月31日までは、一部宿泊日を除いて、1泊1500円(テレビ・PC付きの部屋は1泊2000円)で泊まることができるオープニングキャンペーンが行なわれている。

十分な席数が確保されたパウダールーム
シャワールーム。シャンプーやリンス、ボディシャンプーも配備されている
テレビ・PC付きの部屋。壁掛けの小型液晶テレビをPCのディスプレイとしても使う

 この施設のコンセプトは「泊まれる本屋さん」「泊まれる図書館」であり、共有スペースの本棚には約5000冊の各国語の書籍が並ぶ。この共有スペースは広く、机と椅子が置かれたスペースがあるほか、クッションや背の低いソファが置かれたロフトのような場所もあり、宿泊者が思い思いの場所で本を読んだり、ほかの宿泊者とコミュニケーションを楽しめるように配慮されている。

共有スペースに置かれた机と椅子。右奥にロフトスペースも見える
共有スペースの階段を上るとアクセスできる、ロフトのようなスペース。のんびりと書籍を読むことができそうだ

 平成エンタープライズの代表取締役である田倉貴弥氏は、「世界にはバックパッカーがたくさんいますが、日本は滞在費が高いと思われているんですね。そこで格安で利用できる移動手段や宿泊施設を増やせば、日本に旅行に来る人たちは爆発的に増えるはずだと考えています。我々が運営する高速バスのVIPライナーと、今回開設した『ゲストハウスわさび大阪Bed and Library』を安く旅ができるインフラとして、そうした人たちに提供したい」と、宿泊施設を運営する意図を語った。さらに積極的に外国人の方々にも泊まってほしいとした上で、「宿泊者の5割を日本人、5割が外国人になればと考えています」と話した。

 平成エンタープライズが運営する宿泊施設は東京と名古屋、京都にもあり、ゲストハウスわさび大阪Bed and Libraryで4店舗目となる。またVIPライナーとゲストハウスわさびをセットにしたパッケージ商品も展開している。

ゲストハウスわさび大阪Bed and Library

所在地:大阪市中央区千日前2-9-7
アクセス:なんば駅から徒歩5分、日本橋駅から徒歩5分、JR難波駅(OCAT)から徒歩10分
TEL:06-7656-1246
Webサイト:ゲストハウスわさび大阪Bed and Library