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京都鉄道博物館が11月12日に入館者数100万人を突破

4月29日のグランドオープンから177日で達成。当日は記念セレモニーを開催

2016年11月12日 実施

11月12日に入館者数が100万人を突破した「京都鉄道博物館」

 JR西日本(西日本旅客鉄道)と交通文化振興財団が運営する「京都鉄道博物館」(京都市下京区)は、11月12日に入館者数が100万人を突破した。当日の10時35分頃には、館内で記念セレモニーが行なわれた。4月29日にグランドオープンした京都鉄道博物館は、年間入館者目標を120万人としており、6カ月を過ぎた段階で、予想を大幅に超えるハイペースでの100万人達成となる。

 前身となる梅小路蒸気機関車館を拡張する形でオープンした京都鉄道博物館は、国内最大級の鉄道博物館。JR京都駅から徒歩圏という好立地にあり、近隣の京都水族館と併せて、老若男女問わず楽しめる新しい観光スポットを形成している。快晴の秋空に恵まれた土曜日のこの日も、朝10時の開館前から入館待ちの行列ができており、同館の広報担当者によると、予想より早い時間に100万人を達成したとのことであった。

 100万人目の入館者となったのは、蒸気機関車が好きという5歳の男の子、石川 凜くん。愛知県尾張旭市から家族5人で京都観光のなかで訪れたとのことで、セレモニーには家族全員で参加。賞状と記念品を授与された。

100万人目の入館者となった石川凜くん(写真中央)。突然のことだったので恥ずかしかった様子だが、しっかりピースサインで応えてくれた
記念セレモニーは本館1階の500系新幹線前で開催。凜くんのほか、妹の紗羅ちゃん、弟の煌(コウ)くんにもそれぞれ記念品が手渡された
写真左から京都鉄道博物館 館長である三浦英之氏、長男の石川凜くん、お父さんの和正さん、妹の紗羅ちゃん、お母さんのひかりさん、抱かれているのは弟の煌くん。記念品の贈呈を受けて、和正さんは「大変光栄です。兄妹3人とも鉄道好きなので、とてもいい思い出になりました」と答えた
三浦英之館長は「地域の活性化に貢献できる存在を目指し、お客さまに何度もお越しいただけるようこれからも一層努力して参ります」と挨拶した

 入館者100万人突破を記念して、当日は達成直後から入場チケットが入館者100万人記念券となり、レストランでは記念のお皿付きメニューを販売。弁当売り場やミュージアムショップ(土産物コーナー)でもカードや缶バッチといった限定記念品のプレゼントが行なわれた。

 なお、記念チケットは2万枚用意され、週明けの14日現在では残り少ないもののまだ在庫はあり、15日中にはなくなっていまうかもしれないとのことだった。色づき始めた京都の紅葉観光と合わせて、京都鉄道博物館を訪れてみてはいかがだろうか。

京都鉄道博物館は、秋の行楽シーズンかつ快晴だったこともあってか、開館待ちの列が早くからできていた
当日から限定2万枚で使われる記念券(入場チケット)。14日現在では残っているものの15日中にはなくなってしまうかもとのこと
本館2階のレストランで販売される100万人記念メニューに付くオリジナルのお皿。こちらは4種類合計20枚用意されたとのこと
弁当売り場で弁当を買うと、お茶とセットで100万人記念限定の「ウメテツ」(京都鉄道博物館マスコットキャラ)カードがもらえた
レストランの定番メニューの1つ「梅小路扇形車庫カレー」(1000円)。「ドクターイエローオムライス」(1000円)など、子供から大人まで楽しめるユニークなメニューが並ぶ
バスの団体客も多く来館していたが、広い館内は屋内屋外とも開館当初ほどには混雑していない印象で快適に過ごせる
撮影スポットとしてもおもしろい屋上テラス。紅葉巡りの一環として立ち寄ってみるのもよいだろう