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京都鉄道博物館で500系新幹線などに囲まれた結婚式挙行

「新婦の願いを叶えられてよかった」

2016年6月5日 挙行

 ホテルグランヴィア京都と京都鉄道博物館は6月5日、4月29日の「京都鉄道博物館」開業を記念して、1階の吹き抜けスペースで結婚式を挙行した。開業とほぼ時を同じくして夫婦になる新郎新婦の「永遠の誓いの場所」として京都博物館を提供。共に歴史を歩んでいきたいとの思いで実施された。

 新郎新婦は、京都駅の改札前で新郎が告白したことをきっかけに交際がスタートしたという角畑貴紀さん・麻衣さん夫妻(角は突き抜け)。京都鉄道博物館開業のちょうど1カ月後となる5月29日に入籍。6月5日の結婚式を迎えた。

 結婚式は人前式で、約60名の参列者を証人として夫婦になることを認めてもらうもの。誓約書を前に司会者からの「お二人の結婚をご祝福いただけますでしょうか?」の呼びかけに、参列者が拍手で応え、めでたく夫婦となった。さらに、新郎新婦の退場時には、展示されている500系新幹線がタイフォンを鳴らして祝福した。

 さらに結婚式後には、京都鉄道博物館の三浦英之館長からプレゼントの贈呈が行なわれた。記念品が姿を現わすと参列者がざわざわし、次第に「すごーい」と歓声へ。そのプレゼントは、0系をバックに撮影された新郎新婦のヘッドマーク。事前に聞いていたなかった様子で、これには新郎新婦も驚きの表情と笑顔を見せていた。

京都鉄道博物館のオープン時刻である10時までに終了するスケジュールで挙行した
参列者が入場。ホテルグランヴィア京都のウェディングスタッフの衣装に身を包んだスタッフが案内
開式を告げるトランペット演奏
新郎が入場
新婦のお父さんがエスコートして新婦が会場に
新婦のお母さんが花嫁支度の仕上げ、ヴェールダウン
ヴァージンロードを歩く新婦に、緊張の表情の新郎
581系寝台特急を前に結婚式がスタート
「平和で幸せで明るい家庭を……」と誓いの言葉を読み上げる新郎新婦
結婚指輪の交換
誓いのキス
結婚誓約書への署名
結婚誓約書の披露。続いて、婚姻届受理証明書も披露した
司会者の問いかけに参列者が拍手で応え、新たな夫婦が誕生した
参列者の祝福に包まれて退場
式終了後に京都鉄道博物館 館長の三浦英之氏から、新郎新婦のヘッドマークのサプライズプレゼント

 式後に報道陣のインタビューに応え、感想を問われた新郎は「たくさんの方に祝福されて、とても感動しています」、新婦は「ここで初めての結婚式を挙げられて幸せ」と喜びを語った。

 2人でホテルグランヴィア京都を訪れた際に、たまたま本企画の内容を知ったのがきっかけというが、その理由として新婦は「私が旅行好きで、必然的に電車で出かけることが多くなって、いろんな車両を覚えるのが楽しくなった」と、新婦が鉄道ファンだったことを明かし、新郎は「新婦の願いを叶えられてよかった」とコメント。新婦は好きな車両を問われ、「0系が一番好きなんですけど、新幹線が好きです。(500系の前での結婚式に)すごくうれしいです」と声を弾ませた。

 交際中の思い出として、トロッコ列車に乗って嵐山へ紅葉観賞へ出かけたことを挙げたほか、「どこへ行くにも京都駅から、なにをするにも京都駅から出発」と、交際スタートの場となっただけではなく京都駅を利用していたエピソードを紹介。「(京都駅から)JRを利用させていただいていました」と、京都鉄道博物館への気遣い(?)も見せて笑いを誘った。

 結婚式後はホテルグランヴィア京都で披露宴を挙行。報道陣へは公開されなかったが、トワイライトエクスプレス内で提供されていたディナーをベースにグランヴィア京都が再現したオリジナルメニューや、結婚記念オリジナル硬券を参列者に提供するなど、鉄道色に染まった内容。ホテルグランヴィア京都では、今後もさまざまなイベントを企画して、京都鉄道博物館へ提案していきたいとのことだ。

500系新幹線の前でインタビューに応える新郎新婦
「新幹線が好き」という新婦の左手の薬指には、0系新幹線をデザインしたネイルアート