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京都鉄道博物館、英国国立鉄道博物館と姉妹提携継続調印式を実施

2016年4月28日 調印

サインした覚書を前に、左からJR西日本 代表取締役社長 真鍋精志氏、京都鉄道博物館 館長 三浦英之氏、英国国立鉄道博物館 館長 ポール・カークマン氏、英国総領事館 副総領事 ジェームズ・ベンド氏

 JR西日本(西日本旅客鉄道)は4月28日、オープンを翌日に控えた京都鉄道博物館 旧二条駅舎前において、英国国立鉄道博物館との姉妹提携継続調印式を実施した。

 京都鉄道博物館の前身である旧「交通科学博物館」および旧「梅小路蒸気機関車館」の両館は、“博物館の一層の活性化”という課題に取り組むべく、2000年4月7日に英国国立鉄道博物館との姉妹提携に調印。日本の2館が京都鉄道博物館へと生まれ変わったことに伴い、今回の継続調印式となった。

 調印式には京都鉄道博物館 館長 三浦英之氏、JR西日本 代表取締役社長 真鍋精志氏、英国国立鉄道博物館 館長 ポール・カークマン氏、英国総領事館 副総領事 ジェームズ・ベンド氏が出席した。

京都鉄道博物館 館長 三浦英之氏
英国国立鉄道博物館 館長 ポール・カークマン氏

 主催者を代表して挨拶を行なった三浦氏は「16年前の2000年に英国国立鉄道博物館と姉妹提携を締結。日本の2館を合わせてもスケールには差があり、いま思うとよく受けていただけたなと思う。(京都鉄道博物館のオープンで)ある程度胸を張って英国国立鉄道博物館と姉妹館と言えるようになったと思う」と話した。

 0系新幹線を展示する英国国立鉄道博物館とは、以前から特別企画展の実施など連携をしてきたが、今回の覚書には「両館がお互いの発展のため今後とも継続して相互理解を深め、様々なテーマで協力し交流を推進していくこととする」との文言があることから、これまで以上に両館の協力を深めて連携。「お姉さまであります英国国立鉄道博物館に“ダメな妹だ”と言われないようにしっかりした運営を務める」と述べた。

 続いてポール・カークマン氏は姉妹提携について、「私どもが初めて海外と結んだもの」であるとし、当時の館長である「アンドリュー・スコット氏が始めたことを引き継げ大変誇らしく思う」と話した。この姉妹提携の結果、「来館者にアンケートでよかった部分を聞くと“0系新幹線”が必ず出てくる」と同館でのエピソードを披露。「姉妹提携の関係がなければあり得なかったことだと思う」と姉妹提携の目に見える形での効果を挙げた。

 また、「この姉妹提携は鉄道を世にもたらした国と、その後、その偉大な発明をさらに推し進めた国との関係を物語るものだと思う」と話すとともに、「今回の継続にあたり、今後何年にもわたる協力関係、そしてそこからお互いに学びあうことができることを楽しみにしている」と締めくくった。

覚書にサインするカークマン氏
英語と日本語で書かれた覚書を交換してサイン
調印式が無事に終了した
覚書
姉妹提携を10周年を記念して行なわれた記念植樹
姉妹提携のポスター
2000年の調印文書
調印式は旧二条駅舎前で行なわれた

(安田 剛)