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京都鉄道博物館グランドオープン1周年記念セレモニー開催。SLスチーム号に記念ヘッドマーク掲出!

SL第2検修庫を一般公開。京都駅開業140周年記念企画展も

2017年4月29日 開催

開館1周年記念セレモニーを開催

 京都鉄道博物館は、4月29日でグランドオープン1周年の節目を迎えた。当日は1周年を記念し、敷地内のSLのりば前広場で記念セレモニーが開催された。

 開館後、10時15分から始まったセレモニーでは、京都鉄道博物館館長 三浦英之氏やJR西日本(西日本旅客鉄道)梅小路運転区長 前川拓也氏をはじめ、京都鉄道博物館で来館者への応対にあたる各部署から代表1名ずつ計11名が出席。京都鉄道博物館の公式キャラクターであるツバメの「ウメテツ」も登場した。

 冒頭で三浦館長は、2016年4月29日のオープンから2017年3月31日までの平成28(2016)年度の来館者数が141万人を記録したこと、4月28日までの1年間の来場者数が約150万人を突破したことなどに触れ、「お客さまのおかげで博物館も私たちスタッフも成長できた1年でした」と挨拶した。

 今後については、「1年が経過して、これからが真価が問われることになると認識しています」と話し、「京都総合観光案内所『京ナビ』との連携を模索するなど、さらに情報発信を積極的に行ない、内容の充実した企画展を実施するなどして、楽しく学べる博物館としていく考えです」と述べた。

当日は大型連休初日とあって、開館前から家族連れなどで長蛇の列ができていた
開館前のエントランスホール
旧二条城駅舎。現在はショップが入り、京都鉄道博物館の出口になっている
SLスチーム号は、いくつかの蒸気機関車が交代で運行するもの。取材当日のSLは8620形「8630」。8620形は「ハチロク」の名で親しまれた、日本初の旅客用SLだ
記念セレモニー・ヘッドマークの除幕式には関係者11名が参列した
SL「8630」の前で挨拶する京都鉄道博物館館長 三浦英之氏と公式キャラクターのウメテツ

 挨拶に続き、三浦館長と前川区長によりSLスチーム号の1周年ロゴヘッドマークの除幕が行なわれた。お目見えしたヘッドマークはさっそく梅小路公園の南側を往復する「SLスチーム号」に取り付けられ、10時45分発の1番列車から運行を開始した。なお、SLスチーム号のこのヘッドマークでの運行は6月末日まで。

三浦英之館長(右)と前川拓也区長(左)による除幕
ヘッドマークはすぐにSLスチーム号「8630」に取り付けられた
記念ヘッドマークを付けた「8630」を撮影しようと集まるファン

 セレモニー後のインタビューで、三浦館長は「今後も楽しいイベントや企画などを準備し、おもてなしのレベルアップも図って“一度来たら何度も来たくなる”施設にしていきたい」と答えた。もちろん、資料の収集・保存や調査研究も積極的に進めていき、あらゆる年代の方に生涯学習の場を提供していくという博物館の本旨も全うしていくという。

1年を振り返り「無我夢中でやってきた。お客さまのご意見や要望もいただき、改善できる点はできる限り改善をしてきた」と話す三浦館長

 京都鉄道博物館では、今回のグランドオープン1周年に合わせていくつかのイベントを行なっているので合わせて紹介したい。

SL第2検修庫一般公開

 検修庫は、普段は隣接するキャットウォークから窓越しに様子が見られるようになっているが、今回はグランドオープン以来じめて一般に公開された。

普段入ることのできない検修庫の「C61 2」。SLの“顔”を撮ろうとファンが殺到した
グランドオープン1周年記念硬券配布

 グランドオープン1周年を記念して製作されたもの。エントランスで配布された(なくなり次第終了)。

記念硬券は台紙付き。1周年の日付が入っている
隠れウメテツを探せ!

 館内の10カ所に隠されたマスコットのウメテツ。そのうち5つを探せたらフォトカードがもらえるというもの。実施期間は4月29日~5月14日でフォトカードは先着順(なくなり次第終了)。

フォトカードは2種。どちらか1つがもらえる
500系新幹線車内公開、カンセンジャー握手会&写真撮影会

 館内に展示されている500系新幹線の先頭車両の車内が公開された。これもグランドオープン以来はじめて。こうした車両は貴重な文化財であり後世に残していくものであるため、内装が汚れないよう普段は車内には立ち入ることはできない。

 ちなみに車両の隣では、500系新幹線をイメージしたヒーロー・カンセンジャーと写真撮影や握手ができる。

500系521形1号車の車内公開はグランドオープン以来はじめて

企画展「洛中洛外鉄道絵巻~京の都の鉄道史~」

「洛中洛外鉄道絵巻~京の都の鉄道史~」

 京都鉄道博物館の本館2階では、企画展「洛中洛外鉄道絵巻~京の都の鉄道史~」が開催されている。これは1877(明治10)年2月に京都駅が開業して、今年で140周年を迎えたことを記念したもの。

 京都市の鉄道をテーマに、初代から4代目(現在)までの京都駅をパネルや模型などで紹介しているほか、国鉄・JRをはじめ、京都市電や市営地下鉄、京都市に路線を持つ私鉄各社までも含めた京都市周辺の鉄道の歴史が学べる。

 年輩の方から子供まで、それぞれの世代ごとにゆかりのある「京都駅」の姿が見られるとあって、パネルの前などでは昔話に花を咲かせる老夫婦や、子供に昔の京都駅を説明するお父さんの姿なども見受けられた。老若男女、あらゆる世代にぜひ見て、感じてほしい。なお、この企画展は4月28日から7月11日まで。

企画展エリアは「歴史絵巻」調のしつらえ。スペースはそれほど広くないが、パネルや映像などがふんだんでじっくりと見て回ることができる
初代京都駅のパネルと、説明する京都鉄道博物館展示資料課の学芸員、廣江正幸氏。「駅」という現在の呼び名も確定していなかった時期があり、「停車場」「すてん所」(ステーション)などと呼ばれていたようで、展示の古い資料にもそうした記述が確認できる
3代目京都駅の皇室用貴賓室で使用されていた椅子や屏風も展示。現在でも、東京駅や京都駅などの主要駅にはこうした貴賓室が存在するそうだ
昭和初期につくられた京都市の鳥瞰図や、現在の4代目京都駅工事の際に出土した急須や湯飲みなども展示されている。プラスチックなどがない時代、駅弁とともに売られていたお茶はこうした陶器の容器に入っており、京都にやってきた乗客が捨てたものがそのまま埋められたのだという