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日本郵便、ANAとJALの機体をデザインした切手「TIAT ANA」と「TIAT JAPAN AIRLINES」を発売
11月4日~6日には羽田空港の国際線旅客ターミナルでも販売、11月1日からはネット通販も
2016年10月21日 00:00
- 2016年10月20日 発売
日本郵便 東京支社は、TIAT(東京国際空港ターミナル)と協力して制作したオリジナル フレーム切手セット「TIAT ANA」と「TIAT JAPAN AIRLINES」の販売を10月20日から開始した。いずれもセット内容は52円切手が5枚、82円切手が5枚、官製はがきサイズのポストカードが1枚、横長の特大ポストカードが1枚、B5判1枚の解説書となっており、価格は1500円。
取り扱う郵便局は東京都内のすべての郵便局(銀座/新東京/東京国際/晴海/東京多摩と簡易郵便局を除く)で、11月4日~6日には羽田空港国際線旅客ターミナルの4階にある「Edo食賓館」入口に設けられた郵便局臨時出張所でも購入できる(9時~17時)。また、11月1日の0時15分からは日本郵便のWebサイト「郵便局のネットショップ」でも購入できるが、この場合は会員登録と別途郵送料などが必要になる。
発売日である10月20日には、日本郵便 東京支社の代表者一行がTIAT、ANA(全日本空輸)、JAL(日本航空)を訪問し、オリジナル フレーム切手セットの贈呈式を行なった。
TIAT、ANA、JALの協力を得て航空機の切手が完成
日本郵便の一行は羽田空港 国際線ターミナル内のTIATオフィスを訪問。切手セットの贈呈にあたり、日本郵便 東京支社 池上郵便局 局長である佐藤延寿氏からの挨拶があった。佐藤氏は今回のオリジナル フレーム切手セットの企画・制作の責任者だ。
2010年の羽田空港再拡張事業や2020東京オリンピック・パラリンピックの開催決定により、国際空港としてますます注目度が高まる羽田空港とは、大田区の記念切手「未来へはばたく国際都市おおた」の制作での協力や、2016年3月に国際線ターミナル 3階出発ロビーに設置された「飛行機ポスト」の件など、連携が強まってきていた経緯を紹介。そして今回、記念切手の企画を立て、打診したところ快諾を得た。制作にあたっては2020東京オリンピック・パラリンピックのオフィシャルパートナーとなったANAとJALからも協力があったと話した。
そして「企画から発行まで約6カ月間、3社の関係者の多大なるご協力をいただき、本日の発売日を迎えることができました」と感慨深げに語り、セットのデザインについては、3社から提供された写真を切手、台紙、ポストカードに使用。通常切手の販売には1000~2000セットを用意するのが一般的だが、今回は8600セットずつ、計1万7200セットを用意し「この販売数は過去最大級です」と紹介した。
続いて日本郵便 東京支社 経営管理本部 副本部長である古屋正昭氏が登壇し、「飛行機ポストなど、本当によい関係を築かせていただいております」とTIATの協力に感謝を述べたあと、「今回のオリジナル フレーム切手セットの企画のような、皆さんに『手紙を書いてみたい』と思っていただけるようなことを、さまざまな形に込めていきたい」と挨拶した。
そして古屋氏と、東品川一郵便局 局長である橋詰尊幸氏からの「TIAT ANA」と「TIAT JAPAN AIRLINES」の贈呈を受けて、東京国際空港ターミナル 代表取締役社長である土井勝二氏が挨拶した。
「2010年に国際ターミナルが完成し、今日までの約6年間にも、政府の観光立国戦略のもと、国際化が進んでおります。2015年度では、航空旅客は1350万人、2016年度は日米路線の昼間時間帯が11月から始まりますので、1500万人ぐらいになるのではと予想しております。
2020年にはオリンピック・パラリンピックを控え、国土交通省も発着枠を増やす方向で動いており、我々ターミナル会社もそれに対応したさらなる拡張などを行ない、これから海外からいらっしゃる皆さまをお迎えしたいと思っております。
今回このような素晴らしい切手を作ってくださいまして、感謝しております。日本郵便さまと羽田空港はお互いに公益的・公共的な仕事をしておりますので、このよい関係をこれからも続け、発展していきたいと思っております」と話した。
ANAのトライスターや777が切手のデザインに
「TIAT ANA」はANAホールディングスと協力し、ANAの旅客機をデザインに取り入れたもので、トライスター(L-1011)、ボーイング 737-500、747-400、767-300、777-300、787-8、787-9、エアバス A320、三菱航空機 MRJなどの写真が使用されている。
東京・汐留にあるANA本社を訪れた日本郵便一行からの「TIAT ANA」の贈呈を受けて、ANAホールディングス コーポレートコミュニケーション室 コーポレートブランド・CSR推進部長である高柳直明氏は、デザインに使用した写真を撮影した五十嵐顕氏への感謝を述べ、デザイン制作に携わった同社同所属のマネージャーである佐竹伸介氏の労をねぎらったあと、「このような素晴らしい切手シートを実際に見て、うれしく思っております。日本郵便さま、TIATさまのご協力によるものでして、心から感謝しております。8600セットというANAの切手が世に出ていくとのことで、それを通じて、『ANAに乗って旅に行きたいな』という気持ちになっていただけたらと思います」と挨拶した。
JALはかつてのダグラス機や就航予定のA350などをデザイン
「TIAT JAPAN AIRLINES」はJALと協力し、JALの旅客機をデザインに取り入れたもので、DC-6B、DC-8、DC-10、ボーイング 747-100B、747-400、767、787、エアバス A350、三菱航空機 MRJなどの写真が使用されている。
東京・天王洲にあるJAL本社を訪れた日本郵便一行からの「TIAT JAPAN AIRLINES」の贈呈を受けて、JAL執行役員 路線統括本部商品・サービス企画本部長である加藤淳氏は、羽田、成田、セントレア、福岡で空港ゆうパックのサービスが提供されるなど、日本郵便とはゆうパックなどの物流での連携関係にあることに感謝を述べ、「JALの機体が素晴らしい切手になって、ありがたく思っています。イベントなどとは違い、切手という形でも世の中に発信できることにも大変感謝しています」と話した。