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JR北海道、台風被害で根室線、石北線は長期運休の見込み

9月5日は日高線、根室線、石北線、釧網線、函館線に運休区間

2016年9月1日 発表

 JR北海道(北海道旅客鉄道)は台風9号および10号の連続した台風の影響で在来線に運休区間が発生している。根室線、石北線は長期運休が見込まれるほか、その区間を走る特急列車の「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」「オホーツク」も全列車、全区間が運休中となっている。

 9月5日現在、運休区間がある路線は、日高線、根室線、石北線、釧網線、函館線。

 日高線は苫小牧駅~鵡川駅が運休。通信ケーブル損傷のため運転再開の目途が立たないとしている。日高線は2015年1月に高波で線路被害を受けて鵡川駅~様似駅を長期運休しており、現時点で日高線の全区間が運休していることになる。また、今回の台風で鵡川駅~様似駅にも新たな被害が発生している。

 根室線は富良野駅~芽室駅間が運休。橋梁の流出、路盤流出が複数発生しており、運転再開の目途が立っていない。また、バス代行についてもまだ開始されていない。なお、この付近の国道38号および国道274号も被害を受け通行止め。富良野と芽室を結ぶ主要道路は道東自動車道のみとなっている。

 石北線は上川駅~白滝駅が運休。路盤流出、盛土崩壊となっており、10月中旬の運転再開を目指して応急復旧工事を実施、9月1日からはバス代行を実施している。

 釧網線は釧路駅~知床斜里駅間で運休。線路冠水として9月5日は終日運休としている。

 函館線は復旧したが、森駅~長万部間で9月5日は運休。この区間は多数の倒木が発生した関係から、9月5日に倒木伐採の残作業を行なうとしている。

 特急列車については「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」「オホーツク」が全列車、全区間が運休中。こちらは経由する路線の運転再開にもよるが、根室線を経由する「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」は1カ月以上運休、石北線を経由する「オホーツク」は10月中旬頃の運転再開を目指すとしている。