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高速バスターミナル「バスタ新宿」の開業記念イベントを3月27日開催

4月4日のオープン前に命名者の表彰や物産展など

2016年3月27日12時~ イベント開催

2016年4月4日 オープン

新宿駅南口に4月4日開業するバスタ新宿

 4月4日、新宿駅南口に国内最大規模の高速バスターミナル「バスタ新宿」がオープンする。これを記念して国土交通省関東地方整備局東京国道事務所は、3月27日12時からバスタ新宿でイベントを開催する。

 国内有数の繁華街であり、増加する外国人旅行者の訪問先1位の街でもある新宿は、都内有数の高速バス発着拠点でもある。低コストな移動手段として人気の高速バスのネットワークは拡大を続けており、新宿からは全国39都府県300都市に接続しているという。

 しかし高速バス乗降場は駅周辺19カ所に散在しており、乗り換えなどの利便性は決してよくはなかった。そこで新宿駅に直結した立地にこれら高速バス乗降場を集約、タクシー乗降場も併設したターミナルとして誕生するのがバスタ新宿となる。

買い物にも宿泊にも便利な新宿は1番外国人旅行者が訪れる街でもある
安価な長距離移動手段である高速バスの運行数は年々増加を続けている
新宿発の高速バスは、全国39都府県300都市に接続している
これまで高速バス乗降場は新宿駅周辺19カ所に散在。鉄道とバスの乗り換えなど利便性はあまりよくなかった
バスタ新宿の3階に設けられるタクシー乗降場

 4階建てのバスタ新宿は3階にタクシー乗降場、4階に高速バス関連施設を設け、バスの停車場数は15、バスの運行事業者数は118、高速バスの発着便数は1625便と非常に大規模なものになる。エレベータやエスカレータが整備され、重い荷物を持っていても雨天でも、利用者は快適に電車、高速バス、タクシーの乗り継ぎを行なうことができる。訪日外国人が成田空港から鉄道で新宿駅へ、そこから安価な高速バスで地方都市へ観光の足を延ばす、そういった流れを促すことにもなるだろう。

バスタ新宿の概要。3階にタクシー乗降場、4階に高速バス関連施設が整備される
「新宿駅南口地区基盤整備事業」の一環として整備されたバスタ新宿。緑化スペースを設けるなど周辺環境の改善に寄与する
国道20号線新宿駅前にあったタクシー乗降場がなくなることで、付近の混雑緩和、交通事故の抑制にもつながるという
高速バス乗降場が1カ所に集約され、新宿駅に直結することで、利用者の移動が容易になる
バスタ新宿の3階には東京観光情報センターを開設。英語、中国語、韓国語に対応し、観光案内、宅配サービス、両替などを行なう

「バスタ新宿」という愛称は、2015年10月28日~11月23日に行なわれた一般公募1733点から決まったもので、短く誰でも覚えやすいことなどが命名理由だという。27日のイベントではこの命名者を招いて表彰するほか、高速バスの展示や、関東各地の道の駅が出展する物産展などが行なわれる。バスタ新宿の国道20号線側車両出入り口がイベント入場口で、入場は無料。

 実際の開業は4月4日で、タクシー乗降場の乗り入れ開始が0時から、新宿発の高速バスの初便が4時からとなっている。

3月27日のイベントでは、関東各地の道の駅が出展して物産展を行なう

(編集部:稲葉隆司)