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3月26日開通の国道357号東京港トンネルで開通直前イベント

首都高湾岸線の渋滞を緩和。日産「リーフ」が潜り初め

2016年3月19日~21日 実施

 3月19日~21日の3日間にわたって、国道357号東京港トンネルを会場としたイベント「RUN&WALK&YOGA RAVE」が開催された。主催は国道357号東京港トンネルRUN&WALK&YOGA RAVE実行委員会。

 3月26日朝6時に開通する自動車専用道路である国道357号東京港トンネルに歩行者として入ることができるイベント。19日、20日にはランニングおよびウォーキング、21日にはYOGA RAVEイベントが実施された。

 いずれも有料で、参加費用はランニングおよびウォーキングが2000円で、小学生以下の子供が参加する場合は1人あたり500円ずつ。YOGA RAVEイベントは合計で3セッション行なわれたが、1セッションのみ参加の場合は3000円、2セッションの場合は5000円、3セッションの場合は6000円となっていた。

国道357号東京港トンネルの場所

 今回のイベントは東京港トンネルのうち1.5km区間を解放して行なわれたもの。19日の午前10時から開催されたスタートセレモニーでは、ゲストとして安田大サーカスの団長安田さんとHIROさんも登場。19日はあいにくの雨だったが、軽妙なトークで来場者を盛り上げ、体力に自信のある団長安田さんは自らもランナーとして参加した。

 なお、ランニングおよびウォーキングイベントでは、時間の許す限りトンネル内を走ったり、歩いたりできたため、往復3kmでは物足りないというランナーたちは何度も往復を繰り返してイベントを楽しんでいた。

会場入り口は、通常は入れない工事現場から
東京港トンネルは首都高湾岸線側のトンネルと併走している
イベント会場であるトンネルまでは緊急避難用の階段を使って入った。かなりの急勾配
イベント開始前の会場
安田大サーカスの団長安田さんとHIROさん。当日は雨だったがトークで会場を盛り上げた
会場で挨拶した国土交通大臣政務官 江島潔氏
安田大サーカスの団長安田さんとHIROさんも参加したスタートセレモニーの様子
トンネルの「潜り初め」を先導した日産リーフ。電気自動車であるので排気ガスを出さないことからトンネル内の先導にふさわしいとして選ばれた
第一陣が走り去ると団長安田さんもその後に続いて走るためトンネルに入っていった

 国道357号東京港トンネルは品川区潮風公園付近から大井埠頭付近までを結ぶ1.9kmの海底トンネル。今回開通するのはお台場から羽田へ向かう西向きのトンネルのみで、反対車線となる東向きのトンネルについては2018年度(平成30年度)の開通を目指して工事を行なっている。本トンネルの開通によって、従来首都高湾岸線に集中していた渋滞が緩和されるほか、お台場から羽田空港へのアクセスも一般道路を利用した場合で比較すると5分~12分程度短縮される見込みとしている。

お台場方面の入り口付近
トンネルの概要
お台場側からトンネルを見たところ。勾配が変わって見えるあたりがトンネルの最深部。最深部までは4%の下り坂
非常用電話と消火栓の設備
待避路。待避路は進行方向左側のみにある
非常口。スライドドアを開けると、らせん状の滑り台が設置されている
トンネル内の照明設備。昼間は明るく夜は暗めにすることでドライバーへの目の負担を軽減する
送風機。取材当日は稼働していなかった
風量・風向計も各所に設置されていた
トンネル内の電光掲示板
最下点付近
最下点付近からお台場方面を見たところ
最下点から大井方面をみるとしばらく0.4%の緩やかな登り坂が続く
最下点の路面は海面から29.9mの深さにあるという
非常駐車スペースはトンネル内に2カ所、大井JCT付近に1カ所設けられていた
制限速度は60km/h
トンネル中間点付近から大井JCT方面を見たところ。再び4%の上り坂が始まっていることが分かる
ほぼ真ん中あたり
大井JCT方面出口付近の様子
お台場方面を見下ろしたところ
トンネル出口。一方通行なので特に標識などはない
トンネルを出ると大井JCT付近が見える
トンネル内と入り口の境目。トンネル内の舗装はコンクリート。アスファルトに比べて明るいコンクリートを使うことでトンネル内を明るく見せる効果もあるという。滑り止めのためのメッシュのような加工もされている

(ミヤハラシンジ)