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JALがユニバーサル・スタジオ・ジャパンに開設した「JALラウンジ」を訪問

ジャルパック商品およびJALマイレージバンク上級会員向けに用意

2016年2月1日 開設

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン内に設置された「JALラウンジ」。ファミリー利用を想定し、空港のラウンジよりも明るい基調でデザインされている

 JAL(日本航空)は2月1日、同社がオフィシャルエアラインを務める「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」に、ジャルパック商品およびJALマイレージバンク上級会員向けの「JALラウンジ」を開設した。開設直前に同ラウンジを訪問し、JALラウンジ設置の意図などをうかがった。

2015年5月11日に行なわれたパートナーシップ契約締結式より。株式会社ユー・エス・ジェイの前・代表取締役社長 グレン・ガンペル氏(右)、日本航空株式会社 代表取締役社長の植木義晴氏(左)

 一般的に航空会社のラウンジは空港に設置され、ファーストクラスやビジネスクラス利用客および、その航空会社の多頻度利用客(各航空会社によって条件は異なる)向けにサービスが提供されている。

 JALは、今回そのラウンジを日本有数のテーマパークである「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」に設置。ラウンジサービスをジャルパックによって商品化したほか、同社の多頻度利用客向けサービスであるJALマイレージバンク「FLY ON プログラム」の上級会員「JMBダイヤモンド」「JGCプレミア」向けに提供している。

 このJALラウンジは、人気アトラクションである「バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド」エリアに設置。ラウンジ内では、各種の冷たい飲み物に加え、ポタージュやホットコーヒーといった温かい飲み物を用意。ラウンジ専用のトイレエリアも用意され、ラウンジ利用者のみが使えるようになっていた。

ラウンジはサンフランシスコ・エリア「バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド」に設置(JAL協賛)
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」によって世界的に有名になったデロリアン
バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド
入口にはJALの鶴丸ロゴが刻まれていた
アトラクションの身長制限
入口は2カ所に分かれており、右が優先レーンとなる「EXPRESS」エントランス
アトラクションの待機エリアには、JALマイルが貯まるタッチ端末を設置
所定の場所にJALマイレージバンクカードをタッチすると
なんと88マイルも貯まる。この88マイルは、デロリアンでタイムトラベルをする際に必要な速度からきている
アトラクション入口近くにある各作品のポスター展示
アトラクションのメイン入口
この扉の向こうにアトラクションが用意されている
バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド。いずれ体験してみたいもの

 JALがJALラウンジをバック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライドに設けたのは、先述したように同社がオフィシャルエアラインを務めるほか、このアトラクションへの協賛も行なっているため。詳しい内容については、日本航空 路線統括本部 マイレージ事業部 次長 西川和久氏に聞いてみた。

日本航空株式会社 路線統括本部 マイレージ事業部 次長 西川和久氏

 西川氏によるとJALラウンジを設けたのは、JALを利用するお客さまに特別なサービスを提供したかったことがあるとのこと。ラウンジを提供可能なスペースを全面的に改装。専用シートやテーブルを用意したほか、床材から貼り替え、JALの提供するラウンジであることを意識したものになっているという。一般的に空港のラウンジはビジネス利用客を志向しており、落ち着いた色調になっているものが多いが、このJALラウンジは家族連れを想定し、エッジの効いたものになっているという。実際、その色調は明るく、随所にJALのコーポレートカラーである赤系統の色が使われている。

 また、このJALラウンジでは「JMBダイヤモンド」「JGCプレミア」資格を持つ人であれば、本人を含め5人まで利用可能。ラウンジ内には家族で座ることを想定したエリアや、1人でも利用しやすい電源付きカウンターなどが用意され、多様な利用形態を意識したものになっている。

ファミリー利用を意識した5名掛けテーブル
しっかりした座り心地のソファ
こちらはテレビモニターを囲むエリア。テレビにはパークの案内やJALのプロモーションビデオが流れる
カウンターエリア。コンセントが多数用意されており、このエリアはちょっとビジネスの香りがした
ドリンクコーナー
ラウンジ専用のトイレも用意されている。ラウンジ利用者のみなので、ファミリーにとってはとてもありがたい設備だ

 ジャルパックの商品としては、「JALで行く ユニバーサル・スタジオ・ジャパンへの旅」という形で販売されており、航空券やホテル代のほか、JALラウンジの1回利用権、そして「バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド」もしくは「ジョーズ」のいずれかのアトラクションへの優先入場が可能な「JAL ユニバーサル・エクスプレス・パス」が付属する。特別なラウンジに入ることができるほか、人気アトラクションの待ち時間を短縮できるわけだ。

ラウンジに置かれていた航空機のオブジェ。バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライドのため、未来感あふれる航空機デザインとなっている。特定の機種を意識しているわけではないようだ

 ジャルパックの商品ではなく、「JMBダイヤモンド」「JGCプレミア」有資格者としてラウンジに入場する場合は、この「JAL ユニバーサル・エクスプレス・パス」は基本的に付帯されないものの、2月1日~14日に関してはオープニング記念として各日先着50名にプレゼントされる。そのほか、このパスが抽選で当たる(利用は2月15日より)キャンペーンも実施しており、「JMBダイヤモンド」「JGCプレミア」有資格者であればJAL Webサイトから会員ログイン後、「JALマイレージバンク」の「ご利用いただけるサービス」から詳細を確認できる。会員資格でラウンジ入場する場合は、繰り返しのラウンジ利用も可能とのことだ。

 ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは人気テーマパークだけに、確実に休める場所があるのはありがたい。家族で行く場合など、このJALラウンジの利用を前提に計画を立ててみるのはありだろう。

ラウンジ利用者をサポートしてくれるスタッフ。分からないことがあったら遠慮なく聞いてみよう

(編集部:谷川 潔)