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USJとJALが、マイルからUSJパスへ交換などのパートナーシップ契約を締結

USJ貸し切りの「JALプレミアムナイト」も9月24日実施

2015年5月11日 発表

コーポレート・マーケティング・パートナーシップ調印式を終えての記念撮影

 JAL(日本航空)とユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)は5月11日、「コーポレート・マーケティング・パートナーシップ契約」を締結し、大阪市のUSJで調印式を行なった。強力な顧客誘致力を持つUSJと、国内外のネットワークにより強力な送客力を活かし、共同でマーケティングを展開していく。

 JALはUSJのオフィシャルエアラインとなり、人気アトラクションの「バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド」に協賛する。

 また、オフィシャルエアライン記念キャンペーンとしてUSJを貸し切って行なわれるイベント「JALプレミアムナイト」を9月24日に開催。このスタジオ・パスが当たるキャンペーンを同日より開始したほか、7月中旬からはJALマイレージバンク会員向けに、同日のスタジオ・パスへの交換を行なう。

 このほか、7月1日からはJALマイレージバック特典としてUSJのスタジオ・パスへの交換を行なうほか、USJのパーク内に「JALスポンサーラウンジ」を開設。一部アトラクションに有効な特別エクスプレス・パス付き航空券の販売を6月下旬に開始する。これらの具体的な交換レートや対象者は後日発表される。

 調印式は、11日14時よりUSJのユニバーサル・グローブ(地球儀)前で実施。両社長が歩み寄りガッチリと握手を交わしたのち、調印書へサイン。記念撮影には、JALのCA(客室乗務員)やセサミ・ストリートのエルモ、モッピー、クッキーモンスターも参加。色とりどりの紙吹雪も舞う華やかなものとなった。

JALの植木義晴社長(写真左)と、USJのグレン・ガンペル社長(写真右)が調印台へ
まずはガッチリ握手
パートナーシップ締結の調印書にサイン

 調印式後に行なわれた記者会見では、ユー・エス・ジェイ 代表取締役社長のグレン・ガンペル氏が「ワールドクラス(世界最高)と言われるブランドと組むことが我々にとって重要なことで、どの会社とパートナーを組むか常に注意深く精査している。私もJALの飛行機を利用しているが、次のように証言できる。“JALは本当に世界最高のブランドだ”と。本日、パートナーシップの契約を組めてうれしく、JALにお礼を言いたい」と今回の提携を喜んだ。

 また、「USJのように、JALもいつも心にチャレンジをということを掲げている。革新的で、常に新しいことをチャレンジしている。だから、USJとJALは強いパートナーシップを組むことができると思っている」と、共通の意識を持つ両社ゆえに堅牢なパートナーシップなると強調。

 JALとのパートナーシップによる効果としては、「関西圏だけでなく日本各地や海外からも、より多くのお客様をUSJへ呼び込むことができるのではないかと考えている。もちろんそのためには飛行機や席数も必要。ワールドクラスのブランドであるJALと組むことで、よりよい機会を生み出せるのではないかと思った。例えばJALは飛行機に関するノウハウ、マーケティング力、世界最高のゲストサービスを提供できる能力がある。飛行機を降りて、空港からUSJ、USJから空港、出発地へ戻るまで素晴らしい体験を提供できると思う」としたほか、「JALは我々より大きなオペレーションを運営している。JALの卓越したオペレーションから多くのことを学べると考えている。JALでは何百万人もの乗客を迎える。我々は何千万人ものお客様をゲストとして迎えている。オペレーションを学べるのではないかと思っている」といった点を挙げた。

 さらに、会見後の質疑応答では、沖縄へのUSJ建設についてのコメントも求められ「この(大阪の)パークほど巨大ではないが、大規模なパークの建設は検討している。また、そのほかにも日本において新しいこと、具体的にはIR(統合型リゾート)もやっていければと思っている。しかし我々は自分たちだけでは成長ができない。理由は単純で、飛行機がない。だからJALを使って、ともにやっていきたいと思っている」と、USJのさらなる拡大についても言及した。

株式会社ユー・エス・ジェイ 代表取締役社長のグレン・ガンペル氏
日本航空株式会社 代表取締役社長の植木義晴氏
再び笑顔で握手を交わす両名

 一方の日本航空 代表取締役社長の植木義晴氏は「話題のウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッターなど、世界最高のエンターテインメントを提供されているUSJの強力な顧客誘因力は、JALにとって魅力あるもの。昨今の訪日旅客の増加、国内旅客需要増加に対応するJALのネットワークと、その送客力を最大限に活用して、関西地区への空の旅をさらに活性化したい」とパートナーシップに至った背景を説明。

 また、両社の提携で、「積極的なマーケティング活動を行ない、両社の強みを取り入れることで、お客様に体験価値の高い商品やサービスの提供が可能になる」とした。

 このほか、「バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド」への協賛することについては、「デロリアン号の、未来に飛び立つイメージが、JALグループのフライトと重なる」と感じているといい、記者会見後には実際に植木社長も同アトラクションを体験。

 体験後、「いやー、飛行機以上ですね。40年間飛行機に乗ってきたけど。これほど衝撃的なものとは思わなかったけど、おかげさまで楽しませてもらった」と笑顔を見せ、このアトラクションに協賛できることに喜びを表わした。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド」の前に飾られた「デロリアン」の前に“ドク”が登場。アトラクションへ向かう植木社長を出迎えた
アトラクションへ向かう植木社長(左)と、USJ執行役員 社長特命プロジェクト担当のヴァーノン・マックグーガン氏
「バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド」の感想を笑顔で答える植木社長

編集部:多和田新也