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ヒルトンとANA、東京~ホノルル線の機内食やラウンジで6月1日からコラボメニューを提供
エコノミークラスもハワイアンメニューに
(2015/5/8 20:46)
- 2015年5月8日 発表
ヒルトン(ヒルトン・ワールドワイド)およびANA(全日本空輸)は5月7日、ANAの空港ラウンジや東京(羽田/成田)~ハワイ ホノルル線の機内サービスでの協業を開始することを発表。同日、東京 新宿のヒルトン東京で発表会を開催した。発表会には報道関係者のほか、ANAがSNS(ソーシャルネットワーク)を通じて募り、約650名の応募から選ばれた「アンバサダー」約50名も参加した。
今回のパートナーシップ締結に伴い、6月1日より、ANAの空港ラウンジで提供する食事や、東京(羽田/成田)~ホノルル線の機内食で、「ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ワイキキ・ビーチ・リゾート」のシェフが監修したハワイアンメニューを提供。機内食は東京発便、ホノルル発便とも、ビジネスクラス、エコノミークラスに関わらず提供される。
また、ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ワイキキ・ビーチ・リゾートの魅力や観光情報を提供する機内番組の放映、現地在住のスタッフから最新情報を集めたオリジナルガイドブック配布などが行なわれるほか、機内食のトレーマットを使ったくじ引きにより、クーポンブックやオリジナルビーチボールなどの景品もプレゼントされる。さらに、乗った人だけが知ることのできる“サプライズギフト”もあるという。
発表会でスピーチを行なったヒルトン・ワールドワイド アジア太平洋地区担当マーケティング バイスプレジデントのマーク・リバーシッジ氏は、「革新的な、そして世界唯一のグローバルパートナーシップのもとで、旅行業界、ホスピタリティ業界の世界水準を一段と引き上げるべく、日本から今までない新たなサービスを導入する」とパートナーシップの目的を説明。
また、「ヒルトンは、旅行の体験とは充実した楽しい体験であるべきだと強く信じている。旅とは“出発して空港に着いた瞬間から始まる”ということ」とし、空港に着いて、チェックインし、ラウンジ、機内、目的地とそのホテルでの時間を過ごし、復路を経て帰宅、次の旅行プランを考えるまでのすべてを「旅」を定義。「旅の全行程においてより深い、充実した体験を提供する」という意味を込めた、「experience more」というキーワードを掲げてサービスを提供する。
ちなみに、パートナーがANAとなったことについては「それぞれの業界でリーダーであること、イノベーターとして革新を続けていることという共通点がある。ANAはSKYTRAXの最高評価「5スター」を獲得している日本唯一の会社であり、日本においてANAとパートナーシップを組みたいという意思決定は自然なものだった」と理由を紹介した。
併せて今回発表したパートナーシップについて、「今回は第1フェーズで、パートナーシップは2017年まで続く。第2フェーズ以降では、ハワイ以外の、日本人に人気の高い目的地も検討していく」と将来の展望を述べた。
同じく発表会でスピーチを行なったANA 上席執行役員 CS&プロダクト・サービス室長の渡辺俊隆氏は、「私どももホテル業界に少し手を出したことがあったがうまくいかず、ヒルトンのようなブランドを持った“ホテル業界の王”と、こういう形でコラボできることは喜ばしいこと。ヒルトンとANAにはブルーという共通点もある」と挨拶。
ANAでは、2014年12月から女性メンバーを中心に考えた「リゾートプロジェクト」をハワイ線で実施。ハワイ風の食事や、ラウンジでのハワイ風音楽、ビジネスクラスではビーチサンダルを提供するなどし、搭乗率も90%と好評だったという。
しかしながら、「ハワイに着く前からハワイを感じていただこう、ワクワクを感じていただこうとリゾートプロジェクトを行ない、評判はよかったが、ちょっと物足りないとも感じた。社内でもカスタマー・エクスペリエンス(CE)を推進しているが、お客様がどう感じているか、どう応えようかということを考えている。ヒルトン・ハワイアン・ビレッジも同じようにCEに取り組んでおり、その部分をヒルトンに担ってもらうことで、行く前から帰るまで一環してサービスを提供できるのではないか」とヒルトンとのパートナーシップ締結に至った理由を説明した。
また、これまでに実施したホテル業界とのコラボレーションメニューでは現地発便に限定していることが多かったのに対して、今回は東京発、ホノルル発の双方で提供する点や、ビジネスクラスだけでなくエコノミークラスでもヒルトン・ハワイアン・ビレッジ監修の機内食が提供される点も強調。
さらに、ANAでは現在、羽田~ホノルル、成田~ホノルルを毎日1便ずつ運航しているが、7月17日からは成田~ホノルル便を1便追加。計3便をデイリー運航し、今回発表されたサービスを提供する。
便名 | 出発地 | 出発時刻 | 到着地 | 到着時刻 |
---|---|---|---|---|
NH186 | 羽田 | 22時55分 | ホノルル | 11時25分(※~6月28日) 11時40分(※6月29日~) |
NH185 | ホノルル | 18時25分(※~6月28日) 18時50分(※6月29日~) | 羽田 | 22時15分(翌日着) |
NH182 | 成田 | 21時35分 | ホノルル | 09時55分(※~6月27日) 10時10分(※6月28日~) |
NH181 | ホノルル | 12時45分(※~6月27日) 13時00分(※6月28日~) | 成田 | 16時15分(翌日着) |
NH184 | 成田 | 20時35分 | ホノルル | 09時10分 |
NH183 | ホノルル | 11時40分 | 成田 | 14時55分(翌日着) |
※NH184/NH183便は7月17日から運航 |
その後、発表会には、ハワイ育ちの女優で歌手のすみれさんが登場。ハワイについて、「ハワイは近いと言われているが、行きは6~7時間、帰りは8~9時間で、1日なくなっちゃう、みたいな。映画を見たり、台本や本を読んだりします。でも、食事はやっぱり楽しみですね」と機内食に話題を持っていく絶妙なパス。
ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ監修の機内食が提供されることについて「私はハワイアン・ビレッジの周りで育ったようもの。日本に住んでいたときも、家族でハワイに行ったときは、オアフ島のハワイアン・ビレッジやハワイ島のヒルトン・ワイコロア・ビレッジに行ったりしました」と思い出を話したほか、エコノミークラスでも監修メニューが提供されることに「私とか20代の子はあまりビジネスクラスに乗る経験がなかったりするので、うれしいですね」とコメントした。
そして、日本発のエコノミークラスで提供される「グリルチキン パインチャツネ添え」のメニューを試食。味については、自身が出演していたTV番組にちなんで「星、3つです!」と評価。「これ持って帰れますかね?」とすっかり気に入った様子だった。
発表会後に行なわれたレセプションパーティの模様や、提供される機内食メニューなどは写真で紹介する。