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羽生結弦選手が3つのギネス世界記録に認定
8月22日、ANA本社で公式認定書授与式
2016年8月23日 12:28
- 2016年8月22日 開催
ANA(全日本空輸)所属の羽生結弦選手が3つのギネス世界記録に認定され、その公式認定証授与式が東京・汐留のANA本社内にて行なわれた。
今回ギネス世界記録に認定されたのは、2015年12月10日/12日(現地時間)にスペイン・バルセロナで開催された「2015/16 ISUグランプリファイナル」で出された、ショートプログラムで110.95点、フリースケーティングで219.48点、トータルスコアで330.43点という3つの結果に対して。
今回認定された羽生結弦選手のギネス世界記録
・Highest score in figure skating - short programme(men)/男子フィギュアスケート ショートプログラムにおける最高得点:110.95点
・Highest score in figure skating - long programme(men)/男子フィギュアスケート フリースケーティングにおける最高得点:219.48点
・Highest score in figure skating - total score(men)/男子フィギュアスケート トータルスコアにおける最高得点:330.43点
授与式の冒頭、ANA代表取締役社長の篠辺修氏から挨拶があり、「羽生結弦選手と私たちは2013年7月からANA所属として契約させていただいており、渡航の際の輸送協力など競技活動を支援しています。羽生結弦選手にはこれからも平昌(ピョンチャン冬季オリンピック)などさまざまな大会で頑張っていただき、素晴らしい成績を残してもらいたい」と今後への期待を語った。
授与式に移り、ギネスワールドレコーズジャパン代表取締役社長の小川エリカ氏から「羽生結弦選手は、ファンからの応援を受け取り、ご自身の演技に向き合い、その結果達成された見事な3つの記録の認定証をお渡しできることを光栄に思います」と賛辞の言葉を述べたあと、各認定記録の発表を行ない、公式認定証が手渡された。
ANAスタッフから花束を贈呈された羽生結弦選手は「ギネス世界記録という公式の世界で認定証をいただけたことを大変うれしく思います。このような認定証をいただけることで、記録をさらに伸ばして更新し続けようという情熱のもとになります。記録は常に更新し続けなければならないもので、自分自身もどんどん進化していき、さらに自分の記録に挑戦し続けていきたいと思います。また、今日閉会式のあったリオデジャネイロオリンピックでは、12個の金メダルを含めて41個のメダル獲得があり、それぞれのチーム、団体、個人の競技がとても印象に残りました。自分も自身の記録をさらに更新し続けて、よいメダルを、よい記録を目指さなければならないと思いました」と今後への意気込みを語った。
最後に質疑応答があり、昨シーズンの足のケガについて聞かれ、羽生結弦選手は「ケガをしてから1カ月半は完全に安静だったため、リハビリもできず治療に専念していました。その後2~3週間ほどリハビリをしていたので、2カ月ほど氷上に出ることなく過ごしていました。徐々に練習を再開し、最初はジャンプの練習などはせずスケーティングの練習などをしていました。最近ではジャンプも飛べるようになってきて、だいぶもとに戻ってきたと思います」と経過を報告した。
また、ピョンチャン冬季オリンピックへの思いを聞かれると、「オリンピックは最大の目標なので、そこに合わせた調整や、ピークをもっていけるようにしっかりやっていきたいと思います。例年グランプリファイナルから世界選手権への調整がうまくいかないことが多くなっているので、今シーズンは1つ1つの試合で全力を出しながら、どの試合にポイントを置くのかを考えながらやっていきたいと思います」と語った。
今シーズン挑戦したいことはという質問には、「4回転の精度であったり難易度を上げていくことで完成度を高めつつも、高いジャンプなどの精度を上げていき、今回ギネス世界記録に認定された以上のことができるように、より精度を上げていきたいと思っています」と意気込みを述べた。ケガから復帰し順調に進化し続ける羽生結弦選手の姿に今後への期待が膨らみつつ、多くの記者に囲まれたギネス世界記録認定式は終了した。
(C)Guinness World Records Limited