ボーカリスト琴音の音楽旅

華の都パリ! ショーに宮殿、美術館! 美食に芸術鑑賞のパリの女子旅

 私はフランスの音楽「シャンソン」を中心に歌手活動をしています。2014年も夏のパリを訪れましたが、定期的にフランスのエッセンスを取り入れたい! ということで今年も行ってきました。

 今回は、幼なじみの同い年の女子と2人旅です。日数があまりなかったので、立地のよいオペラ座エリアのホテル「Hotel Victoria」に宿泊。英語も通じるし、部屋は小さいけどリーズナブルなホテルでした。

地下鉄のGrands boulevards駅のすぐ近くの「Hotel Victoria」

1日目

 シャルル・ド・ゴール空港から、タクシーに乗り、ホテルに到着したのは18時30分。荷解きをし、夜は涼しくなりそうだったので着替えて歩いて有名キャバレー「ムーラン・ルージュ」へ! 今年は7月の終わりにパリを訪れたのですが、熱帯夜が続く東京と違ってパリの夜は寒いくらいでした。

 パリは3回目の私ですが、ムーラン・ルージュは初めて。あのエディット・ピアフもここで歌ったのかと思うと興奮します!

 ショーが始まると、美しいダンサーたちが登場。スカートを捲し上げて踊る昔ながらのフレンチカンカンは圧巻の一言でした。女子2人でシャンパンを飲みながら、豪華なショーを満喫。プールの中で、巨大ニシキヘビと踊る演出には驚きました。

 そして、ムーラン・ルージュ近くのピギャールエリアはあまり治安はよくないですが面白いお店が立ち並んでいます。新宿2丁目や歌舞伎町のような雰囲気でしょうか。

 面白い雑貨を扱うお店が多く、ショッピングを楽しんで1日目は幕を閉じました。

有名な赤い風車
パリのクロックムッシュ。小腹がすいて、露店でクロックムッシュを買ってガブリ
フレンチカンカンのポスター

2日目

 この日は、朝早くからヴェルサイユ宮殿に行くために地下鉄の駅へ。

ホテル近くのカフェ

 駅に向かう途中、発見したカフェ。パリの街には、こんな素敵なオープンカフェがたくさんあります。パリジェンヌたちは意外にも(?)タバコを吸っている女の子が多かったです。

 地下鉄でPont de Se`vres駅に向かい、バスでヴェルサイユ宮殿まで。パリ中心部から、少し離れています。

憧れのヴェルサイユ宮殿ではしゃぐ私
ルイ14世の騎馬像と私
ヴェルサイユ宮殿の門

 中学生の時にハマった、“ベルばら”こと「ベルサイユのばら」の舞台となったヴェルサイユ宮殿! 一緒に行った友人もテンションMAX。

 初めてのヴェルサイユ宮殿。財政を破綻させたとしてルイ16世やマリー・アントワネットが処刑されてしまうなど暗い歴史もありますが。この贅の限りを尽くした宮殿が観光名所となり、今日のフランスに還元されていると思うと、歴史というのは面白い物だねぇ……と友人が言い出し、「確かに」と納得してしまいました。こんな会話をするようになったなんて、 私たちも大人になったなぁ、なんて。

 そして、パリの多数の美術館を回れるミュージアムパスを事前に購入していたのですが入り口は長蛇の列! 混雑が予想されるので、朝よりも昼過ぎくらいの方が空いているかもしれません。

 宮殿内部も豪華絢爛です! そして有名な鏡の回廊! 友人とふざけながらはしゃぎまくりました。

 宮殿も素晴らしいのですが意外にも何に1番驚いたかというと、広すぎるお庭!!

広大な庭園

 美しく整備され、計算し尽くされた美しさ。ヴェルサイユ宮殿の真の素晴らしさはお庭にあると感じました。

 あまりにも広すぎるので、カートなど移動手段も多数用意されています。

 そしてお天気がいいと、遮る物が何もないので眩しすぎる!  サングラス持参をオススメします。

 宮殿とお庭どちらも見ようと思ったら、丸1日時間を取ってヴェルサイユに1泊してもいいくらいです。私たちは、今回は弾丸旅行だったので軽くお庭を散策してヴェルサイユの街を後にしました。

 そして次に目指したのはここ。初めてのルーブル美術館!

ルーブル美術館のピラミッド

 やっぱりルーブルといったら「モナリザの微笑み」。そして、ピエール・ナルシス・ゲランの絵の絵がとても気に入りました。

 ルーブルといえばこのアポロンの間も非常に有名ですね! あまりの美しさに言葉を失ってしまいました。天井を見上げすぎて、首が痛くなって我に返りました。ここを見られるだけでもルーブル美術館は見応えバッチリなのに、どこまで広いんでしょう!

 歩き疲れ、少しお腹が空いた私たちはルーブル美術館内のイートインのある売店へ。

ゴートチーズ入りサラダとガス入りのお水
売店の様子

 サンドイッチやキッシュなども売っていて、軽食が豊富に売っています。ゴートチーズ入りサラダ、美味しかった! ヤギのミルクで作られるゴートチーズは、癖があるので日本ではあまり見かけませんが。

 フランスでは、親しまれている味なのですね。

 ルーブル美術館も、時間がなくほんの一部だけ見て夜のお出かけのために着替えにホテルへ。夏だというのにパリの朝晩は 寒くてロングブーツを持って行ったほど!

 そして、ホテル近くにあった美味しそうなジェラート屋さんでおやつタイム。

ホテル近くのジェラート屋さん
さまざまな美味しそうなジェラートたち
食べ応えバッチリのジェラート

 あっさりしていて、アイスクリームよりもさっぱり頂けました。歩き疲れたけど、甘い物で回復! 2日目の夜は、大人のショークラブ「クレイジーホース」へ!

 道中、とても可愛い地下鉄の駅を発見。

オブジェのような地下鉄の駅
クレイジーホース入り口

 この友人とは、クレイジーホースのDVD上映会をしたりしていつか本物を見たいねぇと言っていたのです。私は、2014年初めてクレイジーホースのショーを見たのですがすっかり虜になってしまいました。

 店内もむちゃくちゃ可愛いのです! ヌードなのに、エロさというよりは格好いいセクシーさ!

 相変わらず素晴らしいショーでした。クリスチャン・ルブタンとコラボレーションした映画も話題になりましたが、とにかくファッショナブル! またパリに行ったら、絶対見に行きます。

 エッフェル塔が綺麗に見えるところだったので、寒さをこらえて撮影。夜遅くなると、本当に寒かったです。

 クレイジーホースのお店近くに、タクシー乗り場があったのでタクシーに乗って帰りました。パリでは、道ばたでタクシーを拾うのではなく、タクシー乗り場で乗るのでご注意を 。

夜のエッフェル塔

3日目

 この日は朝からオペラ座へ!

 私は、オペラ座はオペラやコンサートをやっていない時は入れないと思っていたのですが見学可能でした。

 素晴らしいホワイエ。こんなところで、音楽やバレエを楽しめるなんて。すごすぎて鼻血が出てしまいそうです。

 そして、劇場にはかの有名なシャガールの天井画! 今まで、正直シャガールの絵の素晴らしさが全然分からなくて、むしろ変な絵だと思っていたんですが。

 すみません! シャガールさん! 素晴らしかったです! 包み込むような暖かさがあり、多幸感すら感じるような絵でした。後世に名が残る作品が持つパワーとは、すごいものです。

 オペラ座で使われた衣装も展示されてました。これを着て演者が舞台に立っていたと思うと、胸が熱くなりました。

 オペラ座近くでランチをしようと、女子2人が入ったのは。オシャレカフェではなく、パリのラーメン屋さんでした!

オペララーメン
お寿司まであるメニュー

 店構えからして、笑いを誘ってくれます。メニューには焼きそばなど、日本のラーメン屋さんにはないものも多数。

味噌ラーメン
餃子

 気になるお味は。美味しかったです! 日本のラーメンの味。楽しいランチになりました。

 そして、オペラ座近くといえばショッピング!

 スーパーマーケットでは、プチプラコスメやシャンプーなど日本では売ってない物もたくさん! 私は、よくイタリアン通りにあるモノプリというスーパーに行きます。

イタリアン通りのスーパー モノプリ。お菓子や紅茶などお土産になりそうなものも、たくさん買えます
ギャラリーラファイエットの天井のステンドグラス

 お買い物天国のデパート! ギャラリーラファイエットにも行きました。まだセールやってました。友人と靴売り場で盛り上がりました! 友人はアレキサンダー・ワンの靴を購入。

 日本では買えないブランドの靴をたくさん見れて幸せでした。フランスブランドは、プロパーでも日本で買うよりかなり安かったです。

可愛いクッキー屋さん「La cure gourmande」

 メルヘンなパッケージがめちゃくちゃ可愛いお菓子屋さん。私はクッキーとキャラメルと、キャンディをお土産に購入。味もさすがフランス、お菓子の国なだけあってとっても美味しかったです。

 ショッピングを楽しみ、ノートルダム寺院近くの駅まで地下鉄で移動。

パリの地下鉄

 今回の旅も、ほとんど徒歩で移動してあとは地下鉄でした。パリの地下鉄は分かりやすく、旅行者向けの乗り放題チケットなどもあります。

 東京の地下鉄を使っている人なら、簡単に乗りこなせると思います。ただ、スリが多いので気を付けて乗れば便利な乗り物です。

セーヌ川に出現した砂浜

 到着した駅からノートルダム寺院まで歩いていると、突如砂浜が出現! 「なんじゃこりゃああああああ」と叫びたいのをこらえ観察。

 何やら、ビーチに見立てて日焼けを楽しんだりしている模様。パリ市長さんのアイディアだそうです。面白いことを考えますね。

ノートルダム寺院と私

 2回目のノートルダム寺院。ヴィクトル・ユーゴーの小説やディズニー映画、フレンチミュージカル「ノートルダム・ド・パリ」の舞台になった場所です。

 ゴシック様式の荘厳な建築美に、打ちのめされそうになります。

 ミュージカルの「ノートルダム・ド・パリ」もユーゴーの原作も大好きなので、この場所からあの作品たちが出来たのかと思うと胸がいっぱいです。

 教会内部も美しく、中の有料の秘宝館も支払う価値のあるお宝が展示されています。椅子に座っていると魂が洗われるようでした。

 そして、ホテルの近くのパサージュを散策してみました。パサージュとは、小道という意味でパリのアーケード街のことです。

 レストランや雑貨屋さん、アクセサリー屋さんなど、さまざまなお店がひしめいています。

ホテル近くのパサージュ ジュフロワ
パサージュのブーランジェリー
ブーランジェリーで買ったピスタチオのマカロン

 マカロン、食べ歩きしたらとっても美味しかったです。見た目も可愛い。

 そして、暗くなってきたところでシャンゼリゼ通りへ! おお~シャンゼリゼ~♪の歌でも有名な通りですね。絶景の凱旋門が撮れました。

夕焼けの凱旋門

 凱旋門と景色を楽しんで、最後の晩餐です。

 友人のリクエストで、ムール貝を食べにきました。地下鉄にもたくさん広告の出ているお店です。過ごしやすい気温だったので、テラス席へ。

 パリと言えばシャンパンでしょ~! とボトルで注文。

ムール貝チェーンのレオン・ド・ブリュッセル
シャンパンで乾杯

 広告で見て気になっていたフィッシュフライを注文。

 このフィッシュフライが今まで食べたことないくらい美味しかった! ムール貝は、ゴートチーズで味付けしたものを注文。元々ベルギーのお店だそうで、付け合わせに大量のフライドポテトが。

 アラサー女子2人、ガブガブ飲みよくしゃべること、しゃべること。このお店、リーズナブルで美味しくてお腹いっぱいになり大満足です。

レオン・ド・ブリュッセルのフィッシュフライ

 酔っぱらってホテルに帰りました。

 最後の晩餐、素晴らしいものになりました!

 次の日、帰りの飛行機でも喋り倒し気づいたら5時間経過(笑)。パリの街の美しさ、いろんな物に触れることができました。

 女同士の旅っていいものですね。友情もさらに深まりました。さらに、私の歌にもフランスの香りがするといいなと思います。

琴音

シャンソン、JAZZなどをメインに歌うボーカリスト。28歳。たまにアルトサックスも吹きます。趣味・特技は、ライブなどで訪れた日本各地の美味しい食べ物を探すこと。思い立ってふらっと一人旅をすることもしばしば。ブログはhttp://ameblo.jp/singersax-kotone/