JALふるさとアンバサダー/応援隊に聞く地域愛
大洲と松山を結ぶ観光列車「伊予灘ものがたり」で優しいおもてなしに触れる旅
2024年2月23日 06:00
全国各地に拠点を持つJALは、地域活性化の取り組みを継続的に実施してきており(現在は「JALふるさとプロジェクト」)、2020年8月には社内公募で選ばれた客室乗務員が現地に移住して、それぞれの地域での取り組みを推進する「JALふるさとアンバサダー」を発足しているほか、同12月には乗務しながら地域活性化に携わる「JALふるさと応援隊」を任命している。故郷や縁のある地域に対して、客室乗務員として培ってきた知見を活かした商品開発や地域課題の解決などを展開する狙いがある。
今回お話を聞いたのは、松山支店で観光列車の旅行商品造成に携わるJALふるさとアンバサダーの木村淳子さん。
――取り組みについて教えてください。
訪日外国人にも美味しい海の幸、美しい瀬戸内海の風景など魅力あふれる愛媛をもっと知っていただきたい! そんな思いから、人気温泉道後の松山と「世界の持続可能な観光地TOP100選」に選ばれた大洲市を結ぶ旅を造成しました。愛媛の優しいおもてなしが感じられる、何回でも訪れたくなる、そんなプレミアムな観光コンテンツ作りを目指しました。
――この取り組みにはどのように関わっているのでしょうか。
観光列車「伊予灘ものがたり」で松山と大洲を結ぶモニターツアーの企画に携わりました。伊予灘ものがたりでは、JALふるさとアンバサダーGLOBAL(台湾)のイェリナ(冒頭写真:右)が、中国語の車内アナウンスなどで台湾の旅行会社のお客さまをきめこまやかにおもてなししました。
また、魅力あふれる観光コンテンツとして、道後「お茶屋 華ひめ楼」にてお座敷体験、大洲城貸し切りナイトツアーなどをご用意しました。大洲城では、法螺貝と太鼓が鳴り響くなかの入城など城主気分を体験。大洲城からは大洲の町が一望でき、沈みゆく夕陽とともに壮大な雰囲気を感じていただきました。
――今後の展開・展望について教えてください。
来年度、新規開発した観光コンテンツを商品化し、ジャルパック 訪日ダイナミックパッケージを通じて、訪日インバウンド旅客向けの販売を予定しております。また、海外に向けてもJALのアセットを活用し、魅力あふれる愛媛の旅の情報発信をしてまいります。
――旅行者に向けてメッセージをお願いします。
松山・道後温泉でゆっくり過ごしたあとは、歴史情緒あふれる趣深い町・大洲へ。観光列車伊予灘ものがたりでは、乗るたびに新たな感動があります。松山を出発してゆっくりと田園風景を抜けると目の前はきらきらした瀬戸内海。やがて肱川(ひじかわ)を眺めながら五郎駅へ。途中で出会う沿線の皆さまの笑顔とおもてなし。昔懐かしい風景。到着した伊予大洲駅では、古きよき時代の建物たちが待っています。時間がゆっくりと流れ、いつまでもここにいたい、そんな気持ちにさせる場所。ぜひお越しください。