週末駅弁
「山陰鳥取かにめし」
原材料は白米とカニだけ。シンプルな食材でここまで満足できる
(2015/12/25 16:20)
弁当名 | 「山陰鳥取かにめし」 |
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価格 | 1150円 |
販売駅 | JR西日本 鳥取駅 |
購入場所 | JR東日本 東京駅構内 駅弁屋「祭」 |
購入日 | 2015年12月25日 |
年末やクリスマスともなると、浮かれた気持ちで少し豪華なものが食べたくなるものです。そんな“豪華なもの”として今回選んだのがカニです。いつもの駅弁屋「祭」でカニの入った駅弁を選んでみました。少し変わった物を……と悩みましたが、結局は「元祖かに寿し」で有名なアベ鳥取堂の「山陰鳥取かにめし」にしました。
容器がカニの形をしているのも特徴です。弾力性はありますが、比較的しっかりした容器なので、容器を物入れとかにもできそうです。ちなみに、この容器は部分分解樹脂でできており、自然環境下で微生物に分解され、土に還るとてもエコな駅弁です。もちろん、焼却してもダイオキシンを発生させない優れものです。
中身はとてもシンプルです。原材料は、主に白米とカニ、調味料だけです。カニ味噌やカニのエキスで炊き込んだ炊き込みご飯のうえに、カニのほぐし身をいっぱいに敷き詰め、カニのツメを載せただけです。付け合わせとして、袋に入った福神漬けが付属しています。カニを味わうためだけに作られた駅弁といっても過言ではないでしょう。
実際に食べてみると、期待を裏切らないどころか、期待を上回る美味さです。カニのほぐし身がプリプリとして、冬の日本海で採れるカニならではのうま味がギュッと凝縮し、舌の上に広がる感じがたまりません。しかも、ほぐし身は厚めに敷き詰められていて、分量はゆでたカニを1杯以上食べたのと同じ満足感です。ほぐし身だけではなく、カニのツメがあるのもこの駅弁の贅沢なところです。ツメは殻に切れ込みが入っているので、手で割るだけで、プリっとしたツメの身の美味しい部分が顔を出します。そして、ポイントはご飯です。カニ味噌とカニのエキスで炊き込まれたものですが、カニのほぐし身とこれ以上ないぐら味がマッチして箸が進みます。量は大人の1食分として満足できる分量です。それ以上に「カニをお腹いっぱい食べた」という満足感に浸れる駅弁です。