週末駅弁

岡山駅「特上 祭ずし」

特上 祭ずし

 1981年(明治24年)3月の岡山駅開業時から弁当販売を手掛けている三好野本店が、駅弁販売開始135周年を記念して3月に発売したのが「特上 祭ずし」です。

 かつて販売していた「三好野 特上祭ずし」を復刻製造していたものだそうですが、現在でも岡山駅で人気のある「桃太郎の祭ずし」のスペシャルバージョンとも言えるでしょう。

岡山の食文化にゆかりのある食材が並ぶ「特上 祭ずし」

 岡山県産朝日米を岡山県で130年以上の歴史のあるマンネン酢で仕上げた酢飯は、上に乗った錦糸玉子と相まってやさしい甘めの味です。酢飯の上には岡山の食文化にゆかりのある海の幸のオンパレード。

 食べ応えがあり酸味が生きたままかりの酢漬け、ままかりとは食感が大きく違うさわらの酢漬け、酸味がやわらかなしゃこの酢漬け、と酢漬けだけでもいろいろな味わいを楽しめます。

キラキラしたままかり、れんこんの下にはさわら、しゃこの酢漬け
ままかり酢漬けの裏はこんな感じ
れんこんの下に隠れていたさわらの酢漬け

 いいだこの醤油煮は小料理屋で出てくる一品料理っぽく、日本酒が合いそうな味。焼き穴子は甘辛いツメとしっかりとした歯応えで小さいけど存在感十分です。モ貝の佃煮は味付けが抑えめで貝の味がしっかり楽しめるもので、佃煮としてはちょっとめずらしいタイプかもしれません。えび煮は殻付きで手が汚れるのが個人的には少々めんどうなのですが、味・食感・ボリュームともに満足感の高いものです。

いいだこの醤油煮、えび煮
焼き穴子
モ貝の佃煮

 続いて山の幸は、シャキシャキとホクホクの間くらいの歯応えと、さっぱりとした味わいが美味しいれんこんの酢漬け。しいたけ煮は地味な存在感ながら肉厚で素材の味を十分に楽しめます。食感も味わいも春っぽい筍煮やほんのりとした甘さの黒煮豆には、上品さを感じます。

季節を感じる筍煮とほんのりとした甘さの黒煮豆

 海の幸、山の幸ともに充実していて、岡山という地域性も十分に楽しめる「特上 祭ずし」は特上の名にふさわしい豪華な駅弁でした。

 パッケージの裏面には祭ずしや岡山の駅弁についての歴史がしっかりと記されていて、こういう蘊蓄も旅のお供としては楽しいです。

 ちなみにこの駅弁をいただいた4月10日は「駅弁の日」だそうで、その由来が記されたカードが入っていました。「弁」という字が数字の4と漢数字の十の組み合わせに見え、「当」は数字の「10(とう)」という読みで4月10日となったとか。

パッケージの裏面に記された祭ずしや岡山の駅弁についての歴史
駅弁の日にちなんだカード。裏面には駅のホームで窓越しに販売していた時代の写真

「特上 祭ずし」

価格: 1580円
販売駅: JR岡山駅
購入場所: JR岡山駅構内(新幹線改札内) おかやま駅弁
購入日: 2026年4月10日