週末駅弁
釧路駅「どっさりかに弁当」
2021年8月13日 11:00
前回、釧路駅のどっさりかき弁当を紹介しましたが、釧路駅にはもう1つ、名前に“どっさり”と付く駅弁がありました。それが、今回紹介する「どっさりかに弁当」です。どっさりかき弁当と迷いに迷ったのですが、結局選びきれずにこちらも手にしました。
フタを取ると、こちらもカニが贅沢に盛り付けられた様子が目に飛び込んできます。下のご飯が見えないほどぎっしりとトゲズワイガニのフレークが盛り付けられていて、さらにその上には大きなズワイガニの脚肉が4本。見た目のインパクトはどっさりかき弁当に軍配が上がるという印象ですが、こちらも贅沢さという点では申し分ないと感じます。
ズワイガニの脚肉は、駅弁に盛り付けられているものとしてはサイズも十分に大きいと言ってよいでしょう。この脚肉にはお酢の味が付けられていて、そのままで美味しくいただけます。口に入れると、お酢の酸味とともに、ズワイガニの甘い風味が一気に広がります。全部で4本もあると、ひとくちで食べるのにも躊躇がありませんし、頬張るたびに幸福感が一気に押し寄せてきます。
また、脚肉の下に敷き詰められているトゲズワイガニのフレークは、脚肉以上に甘みが強く感じられて、こちらも非常に美味しいです。なにより、4本の脚肉だけでなく、下のご飯が見えないぐらいにカニフレークが敷き詰められているのは、カニ好きにとってこの上ない魅力でしょう。
カニの下のご飯は酢飯となっています。どっさりかき弁当ではかき風味の炊き込みご飯でしたが、酢飯はカニとの相性抜群ですし、この選択は正しいと感じます。また、酢飯の上には、カニフレーク以外に錦糸卵とかんぴょうの細切りも盛り付けられているので、カニのちらし寿司のような味わいです。もちろん、脚肉に加えて酢飯が見えないほどカニフレークが盛り付けられているおかげで、どこを食べても必ずカニが感じられます。これも、どっさりかに弁当の大きな魅力と言ってよいでしょう。
前回のどっさりかき弁当、今回のどっさりかに弁当ともに、ボリュームはほかの駅弁に比べるとやや控えめです。そのため、がっつり食べたいという人にとっては、1つだけだとややもの足りないと感じるかもしれません。ただ逆に言えば、どっさりかき弁当とどっさりかに弁当を両方買っても、なんとか食べきれる量とも言えます。もちろん、カニ好きなら間違いなく今回のどっさりかに弁当ですが、牡蠣とカニのどちらも食べたいなら、両方手に入れることをお勧めします。
「どっさりかに弁当」
価格: 1380円
販売駅: JR釧路駅
購入場所: 北海道四季彩館釧路店
購入日: 2021年7月27日