週末駅弁
釧路駅「どっさりかき弁当」
2021年8月6日 11:30
釧路は、全国第3位、北海道ではトップの水揚量を誇る日本屈指の港町です。そのため、釧路駅では魚介類を扱った駅弁が豊富に販売されています。魚介好きにとって、どれを手にすればよいのか迷ってしまうほどに魅力的な駅弁が揃っていますが、そのなかから今回は、牡蠣を扱った駅弁「どっさりかき弁当」を選びました。釧路の近くには牡蠣の産地として有名な厚岸があって、釧路に行ったら美味しい牡蠣を食べたいと思っていたので、この駅弁を必然的に手に取ったわけです。
どっさりかき弁当の最大の魅力は、その名前からも分かるように、文字どおりどっさりと牡蠣が盛り付けられている点です。
フタを取ると、ご飯の上にびっしりと敷き詰められた牡蠣が目に飛び込んできますが、その数に驚かされます。一般的な牡蠣を扱った駅弁では、多くても牡蠣は6個ほどですが、どっさりかき弁当ではなんと10個もの牡蠣が盛り付けられています。駅弁ということで、さすがに生牡蠣というわけにはいきませんので、煮た牡蠣が盛り付けられていますが、それでも10個の牡蠣が弁当を埋め尽くすように盛り付けられている様子は圧巻です。
煮牡蠣ということで食感が気になるところですが、食べてみるとかなりふっくらと炊きあげられていて、冷めた状態でも食感は申し分ありませんでした。家に持ち帰って電子レンジで温めるなどすれば、もっとふっくら柔らかい触感になって、さらに美味しく食べられそうです。
味付けは甘めの醤油ベースですが、それほど濃い味付けとはなっていませんので、牡蠣の味わいの方が勝っています。また、生牡蠣のような磯臭さもまったくありません。牡蠣は嫌いじゃないけど独特の磯臭さはちょっと苦手という人でも、これなら気にならないでしょう。
そして、牡蠣の下に詰められているご飯は、牡蠣やひじきなどを加えて甘めに炊きあげた炊き込みご飯となっています。この炊き込みご飯にも牡蠣の風味がしっかり付いていて、炊き込みご飯だけでも駅弁として十分成り立つ美味しさと感じます。もちろん、煮牡蠣と一緒に食べても、口いっぱいに牡蠣の風味がひろがって、なんとも言えない幸福感です。
ボリュームはやや控えめといった感じですので、ガッツリ派にはちょっともの足りないかもしれません。それでも、盛り付けられた牡蠣の数や味わいを考えると、牡蠣好きには堪えられない駅弁と言ってよいでしょう。
「どっさりかき弁当」
価格: 1380円
販売駅: JR釧路駅
購入場所: 北海道四季彩館釧路店
購入日: 2021年7月27日