週末駅弁
酒田駅「駅の弁当 庄内弁」
庄内地域で採れた旬の食材のごちそうをふんだんに詰めた駅弁
2017年8月25日 16:27
山形県酒田市から鶴岡市にかけて広がる庄内平野を中心とした庄内地域は、「食の都庄内」と呼ばれるほどに、海の幸から山の幸まで、豊富な食材が揃っています。その豊富な庄内地域の食材を使ったごちそうを詰めた駅弁が、「駅の弁当 庄内弁」です。
フタを開けると、巻き寿司のような見た目のご飯がまず目に飛び込んできます。これは、庄内産のお米「つや姫」に、同じく庄内産の「だだちゃ豆」を混ぜて炊き上げた酢飯を、庄内地区のブランド鮭「めじか」のあみえび魚醤漬けで巻いた「めっこい巻」です。
ほのかなお酢の酸味と、甘いだだちゃ豆との組み合わせだけでもなかなかのものですが、そこにあみえび魚醤の旨みと凝縮された鮭の旨みが口いっぱいに広がって、なんともいえない美味しさです。また、めじかは軽く炙られていて、香ばしさが感じられる点も、美味しさをさらに引き立てているように感じます。見た目には、どちらかというと地味めな印象ですが、その奥深い美味しさとのギャップにかなり驚かされました。
おかずも、見た目こそどちらかというと素朴な印象のものが中心となっていますが、内容は非常に充実しています。もちろん、おかずも庄内産を中心とした食材が使われています。中央には、庄内地域のブランド豚「庄内豚」を使ったすき焼き風の煮物が盛り付けられています。庄内豚は、冷めてもとても柔らかく、甘みが強くて、すき焼き風のたれにも負けない美味しさです。
庄内地方の名物食材で、全国的にも珍しい板状のお麩「庄内麩」も一緒に煮込まれていますが、こちらも出汁の旨みを吸い込んで、とろっとした食感がたまらないです。
このほかにも、出羽三山で採れたぜんまいなどの山菜の煮付けやお浸し、鶴岡市の名物「むし玉子」、鶴岡市民田の「民田茄子」や、鶴岡市外内島の「外内島きゅうり」などの伝統野菜の辛子漬けといった、地域色豊かなおかずが数多く盛り付けられていて、バリエーション豊かに楽しめる内容となっています。
個人的に、この庄内弁は最近食べた駅弁のなかでも、味、完成度ともに群を抜いて高いと感じました。こういった駅弁に出会えるのも、食材の宝庫である庄内地方ならではといったところではないでしょうか。酒田や鶴岡方面に出掛けたときには、忘れずに手に取ってもらえればと思います。
「駅の弁当 庄内弁」
価格: 1200円
販売駅: JR酒田駅、JR鶴岡駅など
購入場所: JR酒田駅 NewDays KIOSK 酒田駅店
購入日: 2017年7月30日