週末駅弁

「遠州灘名物 しらす弁当」

浜名湖沿岸の名物、釜揚げしらすを存分に堪能

「遠州灘名物 しらす弁当」

 東海道新幹線沿線には人気の駅弁が多くあります。浜松近辺では鰻に目がいきやすいですが、釜揚げしらすも名物の一つ。今回は、しらすをメインにした名物弁当「遠州灘名物 しらす弁当」を紹介します。創業1854年、東海道線で駅弁を売る老舗、自笑亭の弁当です。「こだま」の停車する掛川駅にて購入しました。

 パッケージの表には、しらすの写真が全面にデザインされていて、しらすを存分に堪能できそうな予感がします。フタの裏には、遠州灘、浜名湖沿岸のしらすについての詳しい解説が書かれています。しらすに豊富な(100g中に約500mgだそう)カルシウムが含まれているのは、よく知られていることです。このようなうんちくが詳しく書かれています。お弁当を食べながら、読んで楽しむとよいでしょう。

パッケージフタの裏には、しらすの解説が詳しく書かれている
フタを開けると白いしらすとカラフルなおかずが対照的

 お弁当はとてもカラフルで、おかずの部分は、いわゆる松花堂弁当のように細かく区切られています。国産米のご飯の上には、びっしりと塩ゆでのしらすがまぶされています。しらすは十分満足できる分量でした。とれたてのしらすを塩ゆでして天日干しされています。

 おかずは、たらのすり身フライ、鶏つくねのゴマ団子、エリンギの天ぷら、イカ団子やガンモ、里芋などの煮物、枝豆、ひじき煮、卵焼きと、バリエーション豊富。多品目を少しずつ食べられます。ごはんとしらすの量は多めですので、全部食べるとそれなりの分量があり満腹になります。ちなみに、入れ物はおかずとご飯の部分で分割できる作りになっています。

 煮物の味付けは甘め。おかずの味付けは全体的に薄めです。ガッツリ肉系ではなく、あっさりいきたいときにお勧めです。静岡名物のわさび漬けも少量ですが付けられていて、別に買わずに名産を楽しめます。

白いごはんの上に塩ゆでのしらすがまぶされている。素朴な磯の味わいに大満足
バリエーション豊富なおかず。すり身フライ、鶏つくねのゴマ団子、エリンギの天ぷら、イカ団子など
鶏つくねのゴマ団子
静岡名物のわさび漬けも付いている

 今回購入したのは掛川駅ですが、掛川駅ホーム上では残念ながら駅弁は売られていません。南口新幹線改札横のお弁当も販売しているカフェ「cafe de laugh(カフェ・ド・ラーフ)」です。ここは新幹線改札横にあり、お弁当販売窓口は改札の中と外、両方にあります。ただし、掛川駅での「こだま」停車時間は1分程度と短く、駅停車中の購入は難しいでしょう。「こだま」では車内販売もありません。「ひかり」も停車する浜松駅では5分の停車時間があり、ホーム上に駅弁売店があるので、こちらでの購入もお勧めです。

「遠州灘名物 しらす弁当」

価格:1030円
販売駅:掛川駅
購入場所:掛川駅南口改札「cafe de laugh」
購入日:2016年10月19日