週末駅弁
「上州牛すき焼き弁当」
群馬県産食材をふんだんに使ったすき焼き弁当
2016年11月18日 11:00
群馬県には、上州和牛や下仁田ネギ、しいたけ、春菊、こんにゃくなど、すき焼きに欠かせない食材が名産となっています。そのため群馬県は“すき焼き自給率100%”を自称して「すき焼き応援県」を宣言するなど、すき焼きを全面的に推しています。そんな群馬県の温泉地、草津温泉の玄関口でもある長野原草津口駅のキヨスクで販売されている駅弁が、今回取り上げる「上州牛すき焼き弁当」です。
パッケージには、群馬県のマスコットキャラクターである「ぐんまちゃん」のイラストとともに、「すき焼き応援県」の文字も躍っています。そして、具材として、上州和牛、上州産しらたき、上州産きのこの椎茸、白舞茸、エリンギなど、ご当地産食材がふんだんに使われていることも記されています。この時点で、かなりテンションが上がります。
フタを開けると、各種具材と、煮込まれた牛肉が顔を現わします。具材は甘辛いすき焼きだれで煮込まれていて、敷き詰めたご飯の上に盛り付けられています。まずは、すき焼きの主役である上州和牛を一口。上州和牛には、すき焼きだれの味わいがあまり濃くついていませんが、そのおかげで肉の旨みがしっかりと味わえます。牛肉特有の臭みはまったくありませんし、厚切りの大きな肉が3枚盛り付けられていますので、肉好きなら満足できること間違いなしです。
それに対し、椎茸、白舞茸、エリンギ、しらたきなどの具材にはしっかりとすき焼きだれや上州和牛の旨みがしみ込んでいて、いかにもすき焼きで煮込まれたという雰囲気の味わいです。甘辛い味わいで、ご飯もどんどんと進みます。なかでも、白舞茸は舞茸独特の風味や香りがしっかりと残っていて、とても美味しくいただけます。野菜はインゲンだけで、葉物野菜やネギは使われていませんが、ご飯と具材のバランスもちょうどよいと感じます。
豊富におかずを詰め込んだ駅弁と比べると、かなりシンプルな内容という印象を受けるかもしれません。しかし、やはりすき焼きの魅力は絶大で、満足度はかなり高いです。値段は1300円とやや高いですが、上州和牛を含めて現地食材をふんだんに使っていることを考えると納得です。草津温泉に訪れた際にはぜひとも試してみてはいかがでしょうか。
なお、販売数は限られていて、午後早い時刻に売り切れてしまうことが多いようですが、前日までに予約しておけば取り置きしてもらえるとのこと。どうしても食べたいという方は予約をお勧めしておきます。
「上州牛すき焼き弁当」
価格:1300円
販売駅:長野原草津口駅
購入場所:キヨスク
購入日:2016年11月13日