荒木麻美のパリ生活

13世紀の技術でイチから城を建設中! ブルゴーニュ地方の観光名所となったゲドロン城

「ゲドロン城に行くんだけど一緒に行く?」と友人に誘われました。

 ゲドロン城とは、古い城を買い取って修繕し続ける、1人のフランス人城愛好家のアイディアから始まった城。フランスでは有名な城なのですが、アクセスが不便なのでこれまで行く機会がありませんでした。もちろん「行く!」と即答。

 建築資材を調達しやすいからという理由で選ばれたブルゴーニュ地方のこの地で、城建設プロジェクトが始まったのは1997年のこと。完成は2025年予定となっていますが、どうしてこんなに時間がかかっているかというと、13世紀の技術を使って城をイチから建てているから。すでにあった城を修繕しているのではないのです。

 ゲドロン城では現在70人ほどが社員として働いています。このほかに研修生やボランティアとして働く人も多いです。今回城に誘ってくれた人も、ここでボランティアガイドとして長年働いていた人です。

 城とその周辺の村では、これらスタッフたちが当時の服装と働き方で過ごしているので雰囲気はバッチリ。村なので畑、水車小屋、馬、ロバ、ヤギ、羊などもいます。

 村の染物工房では、周辺で取れた土、石、植物などを使って糸を染めています。刃物類の鋳造工房、木材の加工工房などもあります。

 完成した城の建築資材は、木製の回し車と滑車を組み合わせたものを使って運びます。

着工時から現場監督を務めるフロリアン・レヌッチさん
城の様子。建築中の現場もそばで見られます
当時のトイレもありました

 ゲドロン城では、子供たちの見学を積極的に取り入れています。どうやって入口の丸いアーチを作ったのか体験できるコーナーや、簡単な道具で土の上に設計図を書く様子を見せてくれるなど、子供はもちろん、大人も知的好奇心を刺激されること間違いなしです。

 ゲドロン城は4月から11月頭くらいまで見学できます。入場料は大人15ユーロ。私はパリから電車でGare de Joigny駅に行き、そこから友人のクルマで行きました。パリから直接クルマで行く場合は2時間ほど。今年から夏の間のみ、パリからゲドロン城までの特別車が運行していたので、時期によってはこれまでより行きやすいと思います。

 1シーズンで30万人の観光客が訪れるという、ブルゴーニュ地方の超有名観光地となったゲドロン城。一度来た人も、その後どうなっているか確認しようと何度も来るのだとか。私もまた行きたいです!

駅からゲドロン城までには美しい場所がたくさん
荒木麻美

東京での出版社勤務などを経て、2003年よりパリ在住。2011年にNaturopathie(自然療法)の専門学校に入学、2015年に卒業。パリでNaturopathe(自然療法士)として働いています。Webサイトはhttp://mami.naturo.free.fr/