旅レポ
ニューヨーク・ヤンキースの本拠地ヤンキー・スタジアムを訪ねた
ライトスタンドには青空に映える新しい「DELTA」の看板、ショップにはマー君グッズも多数
(2016/4/1 00:00)
米国の航空会社であるデルタ航空は、長年にわたってニューヨークを本拠地とするメジャーリーグベースボール(MLB)チーム、ニューヨーク・ヤンキースのオフィシャル・エアラインを務めているが、2016年シーズンより同チームの本拠地であるニューヨークのヤンキー・スタジアムに新しい看板を出す。
同社のロゴは従来スコアボード/バックスクリーンの左側(レフトスタンド上)に表示されていたが、それに加えて今シーズンからはスコアボード/バックスクリーンの右側(ライトスタンド上)に、より大きく立体的なデルタ航空のロゴと社名が表示されるようになる。4月から始まる今シーズンを前に、同球場を訪れる機会を得たので、新しい看板やDelta SKY360° Suite、球場の様子などをレポートしたいと思う。
ニューヨーク・ヤンキースのオフィシャルエアラインとなっているデルタ航空の新しい看板
MLBで一番の名門といえば、ニューヨーク・ヤンキースであることを否定する人はおそらくいないだろう。これまで27回のワールドチャンピオンに輝くこのチームは、近年日本人選手を多く受け入れているため、日本のファンにとっても身近なチームの1つだろう。松井秀喜外野手(2003年~2009年)、イチロー外野手(2012年~2014年)が有名だし、今は2014年に楽天ゴールデンイーグルスから移籍したマー君こと田中将大投手が今年で3シーズン目を迎える。
そうしたヤンキースの本拠地は、ニューヨークのブロンクス区にあるヤンキー・スタジアムだ。現在のヤンキー・スタジアムは2代目のスタジアムで、現在のスタジアムの隣にあった旧スタジアムが老朽化したために建設され、2009年のシーズンから利用されている。現在はニューヨーク・ヤンキースだけでなく、米国のプロサッカーチームであるニューヨーク・シティFCの本拠地にもなっており、サッカースタジアムとしても利用されている。
デルタ航空はニューヨーク・ヤンキースのオフィシャルエアラインとしてスポンサーになっているが、同社のロゴがヤンキー・スタジアムのスコアボード/バックスクリーンにあるのを野球中継で見た人も少なくないだろう。同社は今シーズンからヤンキー・スタジアムに新しい看板を出す契約をしたことをすでに発表しており、4月から始まる公式戦に向けてすでに設置を終えている。3月上旬に筆者が訪れた際には、ライト側の上部に、同社のロゴマークである赤い三角形(三角形は英語でdelta)と「DELTA」の文字の立体看板が設置されており、かなり目立っていた。訪れた日は天気がよく、青空に赤の三角形と濃い青の社名が映えていた。
バックネット裏席の上部に用意されているスイート席となるDelta SKY360° Suite
MLBなどで使用されるレベルのスポーツスタジアムでは、どこでもスイート席と呼ばれる特別料金のプレミアムシートが用意されており、ゆったりとゲームを楽しみたい富裕層のニーズに応えている。ヤンキー・スタジアムも例外ではなくスイート席が用意されているが、そのネーミングライツ(命名権)もデルタ航空が持っており、「Delta SKY360° Suite」と呼ばれている。ちなみにヤンキースのWebサイトで公表されているチケット価格は、契約期間などによって変動するが1試合あたり数百ドル、日本円で数万円するそうだ。
Delta SKY360° Suiteは通常のスタジアムのシートと、エアコンとバーが備わったラウンジの2つがセットになっており、外のシートでゲームを観戦することも、ラウンジで提供される飲み物や食べ物(スナックやノンアルコールの飲み物は無料)を楽しみながら観戦することも可能になっている。また、球場への入場にも専用の入口が用意され、行列に並ぶ必要もなくプレミアムな気分を味わえる。
訪問時はシーズンオフだったためラウンジのバーなどは営業していなかったが、このDelta SKY360° Suiteも見学させてもらった。こちらにもデルタ航空の看板が設置され、カップホルダーにも「DELTA」のロゴが入り、ブランドをアピールしていた。
今シーズンのヤンキー・スタジアムの公式戦は米国時間4月4日のヒューストン・アストロズ戦から始まるが、ニューヨークへ旅行して、ヤンキー・スタジアムで観戦する機会があれば、ライトスタンド側の空に映える「DELTA」にも注目してみてほしい。