旅レポ
ベトナム・バッチャン村で陶器の歴史を学ぶ。アトリエ、市場はお土産探しにもおすすめ
2023年12月15日 06:00
こんにちは、フォトグラファーの深澤明です。今回ベトナム航空が企画した、世界遺産を含む「ハノイ・ハロン湾」視察研修旅行に参加してきました。本稿はその最終日4日目の模様です。
最終日の朝食はホテル「ヴィンパール ハロン ベイ リゾート」のビュッフェ。清潔感があり、並ぶ料理さえ美しいです。
最終日の行程へと出発
ホテルをチェックアウトして専用クルーズで陸地側へ戻り、バスでバイチャイ橋を渡り、チャン・クオック・ギエンを祀る神社へ。チャン・クオック・ギエンは西暦1200年代の将軍の名前です。その功績を忘れないようにと小さな寺院が13世紀末に建てられ、1993年にベトナムの史跡に認定されたそうです。
クアンニン博物館でハロンの文化を知る
黒いガラスで覆われた外観が印象深いクアンニン博物館を訪れました。まるで神秘的な黒真珠のような圧倒的存在感のある建物です。この日は日曜日ということもあり、多くのベトナムの方も訪れていました。
博物館のなかへ入ると、1階は海と自然をテーマにした展示スペースがありました。2階は歴史的な価値のある遺物や工芸品の展示エリア。3階はクアンニン族という民族のシンボルともいえる石炭採掘の歴史が再現されています。炭鉱と同じサイズの炭鉱模型や労働者の採掘方法が再現された彫像などがありました。
エンシェント フォン ヴィ シュアにて昼食を
昼食はホテルと同じヴィングループが運営するベトナム料理レストラン「エンシェント フォン ヴィ シュア」でいただきました。とても閑静な雰囲気のレストランで民俗様式を感じる個室の雰囲気も抜群でした。
陶器の村「バッチャン村」へ
ハノイの中心部からおよそ20kmの位置にある有名な観光地がここ「バッチャン村」です。まずはバッチャン焼きのレンガを模したバッチャン陶芸博物館へと向かいました。陶器づくりの流れを説明するコーナーがあり、歴史を学べるほか、地下では陶芸体験ができます。オープンスペースの最上階はチケットを購入すると上がることができ、素敵な陶器で美味しいお茶をいただくことができます。また、1階では多くのアーティストたちの作品も販売しており、お土産や自分使いに気に入った陶器を買い求めてもよさそうです。
その後はバッチャン村の街並みを歩きました。バイク1台がなんとか通行できる迷路のような細い路地を歩き、昔ながらの高床式住居を見学したり、陶器市場を散策したり登り窯を見せてもらったりと変化に富んだ楽しい時間でした。
ハノイ旧市街へ
さて、この旅も佳境です。日没後にはあいにくの雨模様でしたが、ハノイの市街を少し歩きました。洋服屋ばかりが軒を連ねる道や靴屋ばかりの路地など、歩いているだけでも楽しいです。ハノイの人たちの憩いの場所にもなっているホアンキエム湖にかかる赤く塗装された木製の「フク橋」もライトアップされていて美しい。
もう少しゆっくりとハノイの市街地を散策してみたいものの、今回はこれにてタイムアップです。しかしながら、またベトナム航空に乗ってハノイへ行こうという動機にもなるので、それもまたよし。実はこのあと、フットマッサージも体験しましたが、心地よい疲れのなかで施術を受けたので、爆睡してしまいました。
ハノイ最後のディナー
旅の締めのディナーは、レストラン「セン トンキン」でのベトナム料理でした。内装は現代と伝統が調和したような洗練された空間となっており、本物のベトナム料理の心意気を感じる味でハノイの夜を締めることができて幸せな気持ちになりました。
ロータス ラウンジも味わい帰国の途へ
ハノイのノイバイ国際空港に着くと、ちょうど夜の便の出発が重なっていることもあり多くの人で賑わってました。チャックインを済ませて「ロータス ラウンジ」へ立ち寄りました。こちらのラウンジはベトナム航空やスカイチームだけでなく、ANAやエバー航空など多くの乗り入れエアラインのステータス上位者やビジネスクラス搭乗者も利用できます。ヌードルバーやベトナム料理が味わえたり、マッサージチェアがあったり、出発までのひとときをゆったりを過ごすことができます。
そのあとはVN310便のボーイング 787-9型機に搭乗して、東京(成田)まで4時間ちょっとのフライト。ベトナム北部のハノイからは日本も近いです。
旅のまとめ
今回、秋のハノイはベストシーズンということでこの企画が組まれました。ベトナムは南北に長く、ハノイとホーチミンでは気候も文化も違いますが、ハノイでは素朴なよきベトナムの空気感を味わってきた気がします。
正直に言えば、グレードの高いホテルに泊まり、高級レストランで食事をいただき、AIC TRAVELの完璧なアテンドとガイドで何一つ不自由なく4日間を過ごしたので、うっかりすると「素晴らしい旅でした」などという安易な締めのコメントでこの旅の様子をお伝えしきったと安心してしまいそうです。
逆に言えば、まだ見ぬハノイやニンビンの奥深くまで探求してみたくなるその動機付けはしっかりと抱けたという点で、この旅の真の目的と、ベトナムという国の底力を痛感しました。
この4回に渡る旅のレポートをきっかけに「ハノイへ行ってみたくなってきた」と思う人が1人でも多くいると確信して、筆を収めます。