旅レポ
タイ・バンコクの最新スポットを巡る! バンスー中央駅、ジョッドフェア、フォーシーズンズ、アイコンサイアムに行ってみた
2022年5月2日 07:00
都心のオアシス、ベンジャキティ森林公園は高層ビルと調和した美しい景色
宿泊した「バンコク マリオット マーキス クィーンズ パーク」からクルマで10分ほど、BTSアソーク駅近くの「ベンジャキティ森林公園」を朝イチで訪れました。10数年かけて開発プロジェクトを進めてきたこのエリアはタイの旧たばこ公社跡地。
2004年に「ベンジャキティ公園」として一部開園し、引き続き開発が進められていた西側エリアが2022年2月に一般公開されたばかりです。近くには今年11月に開催されるAPECの会場クイーン・シリキット国際会議場があります。
新設された歩道橋「Sky Walk」を歩いていくと、西側を一望できる絶景ポイントに出ます。いくつかのゾーンに分けて造園されたという公園には池が広がっていて湿原のような風景。周囲には遊歩道が作られており、ゾーンごとにその土地にあった植物や木を植えているのだとか。旧たばこ公社跡地を、商業施設や高層ビルではなく緑いっぱいの公園にしたというのがよいですよね。そのまま西側に進むと高架散歩道や自転車道経由でルンピニー公園に接続するそうですよ。
ちなみに「ベンチャキティ森林公園」を紹介しているタイ国政府観光庁のこちらの動画は超オススメ。ぜひ見てみて!
バンコクの新メインターミナル駅「バンスー中央駅」はとにかく巨大だった
タイでバックパッカー経験のある人ならバンコクの玄関駅フアランポーン駅を利用したことがある方も多いのではないでしょうか。かまぼこ形の大きなドーム屋根の趣ある駅舎ですよね。ドイツのフランクフルト駅をモデルにして1916年にできたというフアランポーン駅ですが、北に約10kmの場所に建設された「バンスー中央駅」という新しい駅に機能を移し、その役目を終えようとしています。今回はその新しいターミナル駅となる「バンスー中央駅」を見てきました。
この日、駅構内は若い人がずらりと列を作って並んでいて「これは何事!?」とびっくりしたのですが、どうやら大規模ワクチン接種会場になっていたようです。さらに奥では大規模なブックフェアも開催していたりと別の用途で盛り上がっていました。で、肝心の駅利用者は少なくて、改札付近やホームはガラ~ン。運行開始間もないからなのでしょうか?
このバンスー中央駅、すでに「SRTダークレッドライン」と「SRTライトレッドライン」という2つの路線が2021年から運行を開始しています。
ダークレッドラインはバンコクの北にあるドンムアン空港へ接続しているので(7駅目)、タイ国内でLCC利用の場合はこれを使ってドンムアン空港との間を行き来することもありそう。ドンムアン空港からバンコク市内へはタクシーかバスを利用するしかなかったので、旅行者にとってはうれしいニュースですね。
ちなみにタイ国政府観光庁のサイトによるとフアランポーン駅は「2021年12月23日をもってすべての列車の運行を終了すると報道されていましたが、当面は近郊列車を中心に1日あたり約22本の列車の運行が継続されることになりました」とのこと。バンコクの新旧のターミナル中央駅が存在するのも、あとわずかなのかもしれません。
バンコクの最新マーケット「JODD FAIRS」に行ってみました
タイといえばナイトマーケットが観光客に人気ですね。しかし現在はコロナ禍で開催していない所もいくつかあるようです。有名なところではカラフルな屋台の屋根がフォトジェニックで一気に有名になった「ラチャダー鉄道市場」ですが、ここは現在閉鎖中とのこと。一方で新しくできたマーケットもあります。それがMRTラマ9世駅の近くにできた「JODD FAIRS(ジョッドフェア)」です。
「JODD FAIRS(ジョッドフェア)」の印象は、キレイでおしゃれで若者向きといった感じ。洋服や雑貨などをはじめフードも大充実。タイ料理、お寿司などの日本食、さまざまなスイーツやドリンクが盛りだくさんでした。昼間から営業しているようなので市内観光として訪れてみては?
バンコクの新しい5つ星ホテル「フォーシーズンズホテル バンコク チャオプラヤーリバー」
2020年3月にチャオプラヤー川沿いに開業した「フォーシーズンズ ホテル バンコク チャオプラヤーリバー」を見てきました。客室数は全299室、どこを切り取ってもエレガントで洗練された空間でうっとり、ため息しか出ませんでした。そんな館内設計や内装デザインを手掛けたのは「フォーシーズンズホテル東京大手町」と同じ世界的建築家のジャン・ミシェル・ギャシー氏です。
レストラン、プール、スパやジム、ムエタイルーム(!)、アートスペースも備える「フォーシーズンズホテル バンコク チャオプラヤーリバー」。タイ国内のフォーシーズンズホテルは、チェンライのゴールデントライアングル、チェンマイ、サムイ島に次ぐ4か所目となります。
では、なかを見せてもらえた4カテゴリーのお部屋をご紹介します。まずは4階の「プレミアリバービュールーム」から。床から天井までの大きな窓からのぞむ景色には、川をゆっくりと行き交う船や対岸の高層ビル。街の喧騒とはかけ離れた、静かで大人な時間が流れていました。大人2名で2万7542バーツから(約10万4384円、1バーツ=約3.79円換算)。目安としてご紹介するこの料金は、公式サイトで調べた2023年1月の私の誕生日に大人2名で泊まったときの1室のお値段になります、あしからず。
続いては「スタジオファミリースイート」。ホテルの中庭を見下ろす位置にあるこの客室は、ファミリーにぴったり。ゆったりした部屋の片隅に秘密基地のように設けられているのがなんと子供用テント。「ここで寝る~!」と喜ぶチビっ子の顔が目に浮かびますね。大人2名で3万7664バーツから(約14万2746円)。
続いては「フォーシーズンズエグゼクティブスイート」。広さは110~125m2と、とうとう3桁ですよ! 最大で大人3名、子供2人までが利用できるお部屋。最初にご紹介したプレミアリバービュールームを2室コネクトしたタイプのスイートなので、こちらもお部屋からチャオプラヤー川の景色を楽しめます。大人2名で5万8850バーツから(約22万3041円)。
最後に見せてもらったのは川に面した屋上テラスのある広~い客室「リバーサイドテラススイート」です。7、9、10、12階に(おそらく)1室ずつしかなく、広さは238~248m2、ひゃ~! このテラスではイベントやパーティを開催したりできるそうです。大人2名で9万4160バーツから(約35万6866円)。
洗練されたラグジュアリーなお部屋を見たあとは、ホテルのなかにあるイタリアンレストラン「RIVA DEL FIUME RISTORANTE」でランチコースをいただいてきました。冷製前菜、自家製パスタはラヴィオリ、メインはスズキのロースト、食べるのがもったいないほどかわいらしいイチゴのデザートで〆るという至福の時間でした。
公共交通機関を使って移動。水の都バンコクを感じる水上交通が楽しい
フォーシーズンズホテルからバンコク・スカイトレインのサパーンタークシン駅までクルマで移動したあと、シーロム線で1駅隣のクルン・トンブリー駅へ。そこから2020年12月に開業したゴールドラインに乗り換えて、チャルンナコーン駅で下車。髙島屋も入る複合施設「アイコンサイアム(ICONSIAM)」に立ち寄りました。
アイコンサイアムの1階はタイの水上マーケットを模したユニークな造りになっていて、お土産を買ったりローカルグルメを楽しむにはぴったりのフロア。この時期外は暑いので、涼しい屋内でショッピングできるのはやっぱりよいですね。
タイでのワーケーションを意識! コワーキングスペース「SAMYAN CO-OP」
バンコク編の最後にご紹介するのは、MRT(地下鉄)サムヤーン駅直結の商業施設「SAMYAN MITRTOWN」内にあるコワーキングスペース「SAMYAN CO-OP」です。ここは正直なところ旅行者の立場としてピンとこなかったのであまり期待はしていなかったのですが、行ってみると、とにかく広い、そしてめちゃくちゃ映える空間にびっくり。こんな場所で仕事ができるなら、タイでワーケーションやノマド生活したいかも~!と見る目がコロっと変わってしまいました。
500席あるという「SAMYAN CO-OP」、年中無休で24時間営業、しかも利用は無料です。最初にWebサイトから会員登録してメンバーになればOK。大きなルールは次の5つで、飲食物の持ち込み禁止、席は予約不可、席を離れるときは持ち物を確認すること、静かにすること、寝ないこと。
タイの東大とも言われるチュラーロンコーン大学が近いこともあって、利用者は8割くらいが学生さんのようでしたが誰でも利用可能です。フリーWi-Fiはもちろんのこと、コピー機やFAX、自動販売機に共有PCなど設備もかなり整っていて、飲み物を販売するカフェもありました。
ワーケーションやノマドワーカーが注目されているコロナ禍の今、これだけ充実した施設なら、タイで休暇も楽しみながらリモートワークもバッチリ可能なのではないでしょうか。「ホテルの部屋だとついダラダラしちゃいそうだから、しっかり仕事するならこういう場所に来るとよいかも」というツアー同行者の言葉にも納得。コワーキングスペースは次回以降でご紹介するチェンマイ編でも2か所ほど紹介予定ですのでお楽しみに!