旅レポ

コロナ後のタイ旅行に向けて予習! ホテル・マッサージ・ゴルフ場・寺院、バンコクの最新&定番を見てきました!

タイ国内からお詣りに来ている人が多かったピンクガネーシャ像。写真映えすると観光客にも大人気です

⇒前回のタイ入国&日本帰国レポはこちら

 3月末~4月上旬に行なわれたタイ国政府観光庁主催の視察ツアー、いよいよ本稿から本格的な旅レポをお伝えします。

 今回訪れたのはバンコクとチェンマイで、バンコク3泊、チェンマイ3泊、復路の機内1泊というスケジュールでした。

利用した成田発着のタイ国際航空TG643便の後方座席にはだいぶ空きが。チェックイン時に「前後左右にどなたもいらっしゃらないお席をご用意しますね」とのことで、フライトはとても快適でした

 観光客が入ってこなかった期間に変化したバンコクとチェンマイの現状を視察するのが目的の本ツアーでは、アップデートされたさまざまな場所を観て周ることができました。そんな新しいスポットや施設を含めて、まずはバンコクの前半編。巡礼のまちと呼ばれるチャチューンサオ県にも足を伸ばしてきました。

時間的にお昼ごはんとなる機内食。辛いエビの炒めものが美味しかった

 スワンナプーム国際空港の到着ロビーでは現地プリペイドSIMを購入。料金は有効期限7日間のプランで299バーツ(約1100円、1バーツ=約3.79円換算)。iPhoneを渡すとお店のお兄さんがSIMの入れ替えと各種設定をすべてやってくれました。ちょっと心配だったのでじぃぃと凝視していたのですが、実に手慣れたもの。「君のはここだよ、なくさないようにね」と台紙にセロハンテープで貼り付けられたSIMを渡されて完了。支払いは現金のみなので、その前に両替をお忘れなく。

タイの通信事業者のなかで最大手らしい「AIS」。滞在中は特に問題なく通信できました

「バンコク マリオット マーキス クィーンズ パークホテル」のオールデイダイニングは最高です

エレガントで洗練された雰囲気のロビーは天井が高くて開放的

 バンコクで滞在したのは、BTSプロンポン駅から徒歩10分弱のところにある「バンコク マリオット マーキス クィーンズ パークホテル」。老舗ホテル「インペリアルクイーンズパーク」を改装して2016年にオープンしたホテルです。

 ノースタワーとサウスタワーの2棟からなり、客室数は1360室とバンコク最大規模。ホテルの東側にはベンチャシリ公園があって、朝ランする人にもオススメ! フィットネスやスパ、屋外プールなども備える上品でラグジュアリーなバンコクの5つ星ホテルです。

お部屋は1キングベッドルーム
広さは30m2くらい
バスルームはガラス張りでバスタブのないタイプでした。1人なので部屋との間のブラインドは下ろしていません
シャンプーやコンディショナーはタイのナチュラルスキンケアブランド「THANN」。香りがいいです
クローゼットのなかにはセーフティBOXやアイロン、バスローブなど
窓辺のくつろぎコーナーには生花が
お部屋からの眺め。公園側ではなくスクンビットSOI22通り側でした

 昼間は視察に出てしまうため、ほぼ寝に帰るだけだったホテルですが、毎回楽しみだったのが朝食です。会場は1階にあるオールデイダイニングレストラン「Goji Kitchen+Bar」で、とにかく料理のバリエーションが豊富! 広いスペースにライブクッキングステーションがずらっと並んでいて、それを見て回るだけでもワクワクなのです。オールデイダイニングなので、朝食だけでなくディナービュッフェも楽しめますよ。

誰もが大興奮間違いなし!の朝食会場「Goji Kitchen+Bar」がこちら
ドリンク、パン、チーズ、お肉、フルーツとどれも多彩
一週間くらいかけて全制覇したいですわ~
この中華粥も美味しかったです
結局毎朝食べていたのはこのヌードル

 ところでタイといえば「タイ古式マッサージ」。ホテルを出てすぐのスクンビットSOI22通り沿いにリーズナブルな街スパが3軒ほど並んでいて、私は部屋に戻ってシャワーを浴びて着替えたらほぼ毎晩通っていました。そんな街スパのセラピストさん達とのおしゃべりもいい思い出。「ワクチン何回打った?」とか「日本のワクチンの種類は何?」といった会話を通して、今回のパンデミックの影響を改めて考えさせられたりも。

「明日も来てね~」とセラピストのおねいさんたちはとってもフレンドリー
フットマッサージ60分250バーツ(約930円)、タイ古式マッサージ60分300バーツ(約1110円)など

 バンコクのあとはチェンマイに行くことを話すと、偶然にも彼女はチェンマイ出身。普段故郷に帰るときは長距離バスを利用するのだとか。飛行機と比べると時間はかかるけれどリクライニングシートが快適なのだそう。

 私が「いつかバンコク~チェンマイ間を鉄道で旅してみたい」と言うと「そんなことしたら背中が痛くなっちゃうわよ。そしたらあなた、またここにマッサージに来ることになるわね」と笑っていました。

タイの名門ゴルフクラブ、サイアムカントリークラブ・バンコク(Siam Country Club Bangkok)

2022年1月オープンのサイアムCCバンコク。クラブハウスの施工は三井住友建設

 チャチューンサオに向かう途中で立ち寄ったのが、1月にオープンしたばかりというゴルフ場「サイアムカントリークラブ・バンコク」。バンコクの東側に位置し、スワンナプーム国際空港からはクルマで30分(約23km)ほどの場所にあります。

 私はゴルフをしないので残念ながらサイアム・カントリー・クラブのことはまったく知らなかったのですが、日本の知り合いに話すと「タイでは超名門、うらやましい~!」と言われました。

エントランスからして名門コースらしい雰囲気が
吹き抜ける風が気持ちいいテラスから18ホールあるコースを見渡せます
コース設計はタイのGolf East

 クラブハウス内を一通り見学したあとは、カートに乗せてもらって実際にコースを見て回りました。シグネチャーホールの18番ホールや、名物だという蟻地獄のような深いバンカーでは、同行のゴルファーさんがエアショットで撮影に応じてくれたりも。

 ゲストの約6割が日本人だという同ゴルフ場。メンバー構成は日本人が5割、タイ人が4割、そのほか1割とのこと。なお、「サイアムカントリークラブ・バンコク」についてはタイ国政府観光庁のページでも紹介されています。

シグネチャーホールはこちらの18番パー3
この階段付きの深~いバンカーが名物だそう
高級感ある木目調のロッカールーム(男性用)。洗面台もシャワーブースも広くてキレイ
レストランには日本食メニューも
充実のプロショップ
笑顔が素敵な約100名のキャディーさんたちがお待ちしています

バンコクの東、チャチューンサオ県へ

暑い! この日気温はおそらく37~38℃ありました

 渋滞がなければバンコクからクルマで1時間半ほどのチャチューンサオでは、いくつかのワット(寺院)や風情あるマーケットなどを見学しました。タイのリピーターさんには、こういったバンコクからの小旅行もオススメです。

 ちなみにチャチューンサオはタイ有数のマンゴーの産地で、毎年3月下旬~4月上旬のマンゴーのシーズンには「マンゴー・フェスティバル」が開催されるそう。今年はなんと私たちが訪れた翌週と聞き残念無念。大のマンゴー好きとしてはいつか訪れたいお祭りです。

途中で立ち寄ったバンパコン川沿いのレストラン「Ban Pho Riverside」でランチ。メニューはシーフード中心
一番好きなビール、チャーンビールクラシック
メニューに写真があると便利ですね
お料理にハズレなしでした

ピンクガネーシャ像は思っていた以上に巨大でどハデだった

2011年に建てられた「ワット・サマーン・ラッタナーラーム」はタイ屈指のパワースポット。“願い事がすぐ叶う”ことで人気なのだそう

 チャチューンサオ観光で楽しみにしていたのが「ワット・サマーン・ラッタナーラーム」のピンクガネーシャ像です。行ったことがなくても、ガイドブックなどで一度はこのインパクト大のガネーシャ像を目にしたことがある人も多いのでは?

お供え花は蓮の花
タイのお線香は大きいですね

 ご存じのとおりタイは仏教の国(あれ? でもガネーシャってたしかヒンドゥー教の神様のはずじゃ??)と思いながらクルマを降り、地元の人でにぎわうワットの敷地内に入っていくと、灼熱の太陽の下で青空に映えまくる巨大でどハデなピンクガネーシャ像が目に飛び込んできました。そのお姿は思っていた以上に大きくて、なんと幅16m、高さは24m! キラキラの衣装をまといでっぷりしたお腹で寝そべるピンクの像、その圧倒的な世界観とタイの人の熱心な信仰心に宗教を超えた謎パワーをひしひしと感じたのでした。しかし、とにかく暑かった!

日曜(赤)、月曜(黄)、火曜(ピンク)、水曜(緑)、木曜(オレンジ)、金曜(青)、土曜(紫)。赤は日曜日です
ピンクの象に赤いヘビなど、ワット・サマーン・ラッタナーラームとにかくカラフル

ガネーシャ像のまわりには14匹のネズミの像が立っていて、それらは曜日ごとに色が違います。タイでは寺院を訪れる際、自分が生まれた曜日(誕生曜日)に由来する仏像にも参拝することで知られていますが、ここのネズミ像もそう。私は木曜生まれなのでオレンジ色のネズミに祈願してきました。お願い事をするときはネズミの片耳にささやくというのが定番スタイルで、その際に願い事がほかに漏れないようにもう片方の耳を手でふさぎます。

ゾウに乗るアトラクションを楽しんでいた観光客が減ってしまい現在失業中だというゾウ達がたくさん。エサを購入して餌やり体験ができます
かわいい子ゾウは並んで一緒に写真が撮れます(50バーツ、約185円)
あまりの暑さにへばって買った“おいしい緑茶”なるものがまったく緑茶ではなく、しかも思いがけない場所で鬼殺隊に遭遇

チャチューンサオの「バーンマイマーケット(100年市場)」はタイムスリップしたかのようなレトロさ

「バーンマイ」は新しい家という意味だそう

 次に向かったのはピングガネーシャからクルマで15分ほどの場所にある「バーンマイマーケット(百年市場)」です。市場が開くのは基本的に週末のみ。今回はラッキーなことに日曜だったので訪れることができました。

子供のころに遊んだ場所のような懐かしい感覚を覚えた市場でした

 ここは日本でいう“昭和レトロな雰囲気”が漂うローカルマーケット。でもタイ国政府観光庁のパンフレットをよくよく読んでみると「ラーマ5世の時代からのたたずまいを感じさせ……」とあるので、昭和どころではなく明治時代! トタン屋根の木造家屋の商店が120店ほど軒を連なっていて、おもちゃや日用品・衣料品のほか、お菓子やお惣菜などいろいろなものが売られていました。なかには川を眺めながらゆっくりできそうなカフェやレストランも。

こういう所で売っている食べ物に興味津々!
美味しそうなお米の揚げせんべい
バナナの葉でしょうか?
かわいいワンコも
のどかな水上レストラン

チャチューンサオを代表する寺院「ワット・ソートーン」へ

その昔、チャオプラヤー川を下って流れ着いたと言われる黄金の仏像が祀られているお寺

 チャチューンサオ観光の最後は、260年余の歴史を持つ「ワット・ソートーン」です。なんでも寺院としては世界で最も大きいと言われているのだとか。ここはどんな願いも叶うという黄金の仏像があることで知られていて、全国各地から大勢の参拝者が訪れるタイでも人気の寺院。

 参拝者は靴を脱いで(靴箱に入れ)本堂のなかへ。中央に座しているのが黄金の仏さまです。熱心にお祈りを捧げるタイの人々に交じって、私も旅の安全とコロナ収束、そのほかいろいろを祈願してきました。

どこかモダンで宮殿のような装飾
お供え花を買って参拝です
托鉢の僧侶人形
ブーゲンビリアが美しくて純白の建物とのコントラストが印象的でした
そして下の木陰には暑さをしのぐワンコたち。タイ語で「犬」は”マー”と言います

 次回はバンコク後編をお伝えします。ベンジャキティ森林公園やバンスー中央駅、最新マーケット「JODD FAIRS」などをご紹介予定です。お楽しみに~!

1996年に完成したというワット・ソートーンの本堂は荘厳な雰囲気で、その白さと黄金がまぶしいほどでした
ゆきぴゅー

長野生まれの長野育ち。2001年に上京し、デジカメライター兼カメラマンのお弟子さんとして怒涛の日々を送るかたわら、絵日記でポンチ絵を描き始める。独立後はイラストレーターとライターを足して2で割った“イラストライター”として、雑誌やWeb連載のほか、企業広告などのイメージキャラクター制作なども手がける。