旅レポ
新大阪駅前のタワーホテル「ホテルWBF新大阪スカイタワー」に泊まってみた
大阪の街並みを見下ろす32階建ての高層ホテル
2020年1月22日 14:56
- 2020年1月14日 内覧・レセプション実施
- 2020年1月18日 オープン
WBFホテル&リゾーツは、「新大阪エリア最高層」となる地上32階建てのホテル「ホテルWBF新大阪スカイタワー」を1月18日に開業した。
客室数は400室で、デザインコンセプトは「侘び寂び -Wabi Sabi and Shibui- 」。高い機能性と和のイメージを融合し、快適性や居住性を追求した客室と、五感を刺激するレストランやルーフトップバーなどが組み合わさったホテルだ。
「ホテルWBF新大阪スカイタワー」概要
開業日: 2020年1月18日
所在地: 大阪市淀川区西中島7-4-20
アクセス: 御堂筋線新大阪駅から徒歩約1分、JR新大阪駅から徒歩約5分
建物: 地上32階建て
客室数: 400室
Webサイト: ホテルWBF新大阪スカイタワー
外観/レセプション
ホテルWBF新大阪スカイタワーは御堂筋線 新大阪駅から徒歩1分という好立地に建つ、新大阪エリアで最高層のビル。ホテルとしてはいくぶん細身だが、それだけにひときわ高く見える。夜には外壁に設置したブルーLEDが点灯し、夜でも強い存在感を放つ。新御堂筋に面したエントランスは、凱旋門のようにも日本の城郭建築の門のようにも見える和モダンなスタイリングだ。
建物に入ると、和の豪華さと落ち着きが両立したレセプションが現われる。ソファとウェルカムドリンクが用意された休憩スペースには浮世絵を思わせる壁画があり、金色と黒が主体となった空間に鮮やかな生け花が彩を添えている。エレベーターホールには入浴剤などが美しく並べられるなど、上品で細かい気配りが随所に見られた。
部屋タイプ
客室は2階~31階で計400室。2階~24階は「スタンダードフロア」、25階~26階は「レディースフロア」、27階~31階は「天空フロア」という位置付けだ。
「スタンダードフロア」にはシモンズ製ベッドを採用し、1名からファミリー、グループでの宿泊にも柔軟に対応できる客室タイプを揃えた。「レディースフロア」は、エレベーターセキュリティを完備した女性専用のフロアで、エアウィーブ製ベッドを採用しているのも特徴だ。こちらも1名から女性同士での宿泊が可能な客室構成となっている。大阪都心部が一望できる「天空フロア」にもエアウィーブ製ベッドを採用したほか、カーペットも最高級のオリジナル・アキスミンスター織のものを使用している。
宿泊室は全室禁煙で、Wi-Fiと有線LANを完備し、トイレはINAX製シャワートイレを設置、ドライヤーや電気ポット、上質なアメニティなど機能面も整っている。決して広い室内ではないが、スマートで快適な宿泊ができるように配慮がなされている。
スタンダードダブルに宿泊してみた
内覧会当日に試泊したので、部屋の様子や朝食について紹介したい。
宿泊した部屋はスタンダードダブル(シングルユース)。スタンダードシングルと部屋の面積は同じでアメニティなどの備品も同等だが、こちらのほうがベッド幅が400mm広く、そのぶん床の面積は狭くなる。1名で宿泊する際、荷物が多い場合はスタンダードシングルを、ゆったり就寝したい場合はスタンダードダブルを予約するといいかもしれない。
部屋の備品は、ドア付近にハンガー、消臭スプレー、靴ベラ、靴の手入れ用のブラシ、靴磨きペーパーがあり、デスク付近に空気清浄機、冷蔵庫、金庫、ドライヤー、手鏡、湯沸かしポットとコップ類、ティーバッグ、バスルームにアメニティ一式(ボディタオル、フェイスタオル、歯ブラシ、カミソリ、ボディタオル、ヘアバンド、櫛、綿棒が2点ずつ)が揃っている。また、ロビーには入浴剤とアロマオイルを置いてあり、フロントでアロマポットを借りる(台数限定)ことができる。過不足のない内容だが、アメニティ一つ一つの質感がやや高めで高級感がある。こうした小さなこだわりも宿泊の満足度を高めるためには重要だ。
テレビは地上波、BS、有料放送のほか、ホテルの施設や近隣の観光案内、フロントからのメッセージなどが表示できるサイネージとしても機能する。英語、中国語(簡体・繁体)、韓国語にも対応。エアコンのリモコンやシャワートイレの説明書きも同様だ。デスクにはAC100Vのコンセントと有線LANのコネクタ、デスクライトのスイッチがあり、ベッドサイドにもAC100V、USB充電ポート(5V/2.1A)が設けられている。ホテルへのWi-Fiの設置はもはや必須といえるが、PCでもスマホでも一瞬も切れることなく、問題のない通信速度で安定してつながっていた。なお、有線LANは試していない。また、コンセントがデスクに2個口、ベッドの枕付近にも2個口(シングルでは1個口)あるのは非常にありがたい。デジタルガジェットが普及した現代では、部屋で複数の機器を充電することが多いため、コンセントの数はそのまま便利さに直結する。
なお、19時30分ごろにチェックインし、深夜1時ごろまでデスクでPCを使用していたが、廊下や隣室のシャワー、トイレを流す音なども漏れ聞こえてくることはなく、眼下の新御堂筋の喧騒も一切入ってこなかった。近くに他人の気配を感じないことも、快適な滞在にはとても重要なファクターだ。
レストラン&ルーフ トップ バー
最上階は、新大阪エリアで最高層というその展望を活かし、32階にレストラン「La Stella(ラ・ステラ)」、屋上にルーフ トップ バーを設けた。食事の提供は、和洋60種の朝食ビュッフェとディナーで、ドリンクやデザートをルーフトップバーに持って上がり、大阪の夜景を眺めながら楽しむこともできる。
朝食(6時30分~10時)
朝食は1日の活力の源だ。肉バルをうたうラ・ステラでは、牛肉、豚肉、鶏肉のグリルを中心に、泉州産をはじめとする野菜を豊富に揃え、和洋の総菜、パンとスープ、ごはんとみそ汁など60種類の食事をビュッフェスタイルで提供する。
メインのグリル料理は、バンズに挟んでハンバーガーにしたり、ご飯に乗せて丼にしたりと、さまざまなアレンジが可能だ。まさに、パワーチャージブレックファスト。また、パフェグラスに好みの材料をトッピングしての“タワーパフェ”は女性や子供にもウケそうだ。
ディナー(17時~22時/ラストオーダー21時30分)
レストラン ラ・ステラは「イタリアン肉バル」という位置付けで、牛肉には鎌倉時代より現在まで大切に守られてきた大和牛、豚肉には甘い脂肪と柔らかくジューシーな肉質が特色のヤマトポーク、鶏肉には赤みを帯びて適度な脂肪があり歯応えも心地よい大和肉鶏と、国産ミートは奈良県産にこだわっているという。
また、ビールとワインも厳選したものを提供する。特にビールは、キリンのタップマルシェから常時4種類、地元関西のクラフトビールを6種類セレクトし、さまざまなバリエーションを味わえる。ビールに合わせ、料理長オススメのペアリング料理も用意する。
以下の写真は、内覧会でディナーの雰囲気をテーブルに再現したもの。
オープニングレセプション
内覧会を開催した1月14日には、関係者をレストランに招いてのレセプションも行なわれた。レセプションではWBFホールディングス代表をはじめ、設計や施工に関わった企業の代表らがあいさつし、また立食パーティとあわせてアーティストによるライブペイントが披露された。
WBFホールディングス 代表取締役社長の近藤康生氏は、このプロジェクトが約4年前にスタートしたことを明かした。当時、急激に伸び始めたインバウンド需要を支えるホテルが圧倒的に不足しており、近藤氏にも「これからはホテルだ」という認識があったという。具体化したのは、大阪商工信用金庫のアイデアと仲介で新大阪にホテル用地確保の見通しが立ったことで、その後は日企設計による設計監修、日本国土開発による施工管理といったさまざまな縁と支援があり、ホテルの開業に至った。
WBFグループでは、今後も大阪エリアでホテルの開業が続く。近藤氏はこれらも念頭に、「こうして立派な32階建ての、当社としても旗艦店となるホテルがオープンできました。現在、新大阪ならびに大阪エリアにはホテルが多く建ち、競争が激しくなっております。しかし我々は、1人でも多くのお客さまが楽しんで、選んでいただける遊び心のあるホテルづくりを目指しました。これからの厳しい競争のなかで、新大阪を代表するホテルと認識していただけるよう頑張ってまいりたいと思っています」と述べた。
続いて、大阪商工信用金庫 会長の片桐陽氏、設計監修を行なった日企設計 代表取締役の玉岡順石氏が祝辞を述べ、施工管理を担当した日本国土開発 建築事業本部副本部長の依田耕一氏が乾杯の音頭を取った。
レセプションでは、余興としてアーティストMOMOCO氏がライブペイントを披露した。MOMOCO氏は壁画、パッケージデザインなどさまざまな表現を行なうが、なかでも大きな壁面に大胆で躍動感のあるアートを短時間で描くライブペイントは見る人の心を惹きつける。今回は黒のキャンバスを使用し、建物の壁面塗装などに使用するローラーだけで「夜空にそびえ立つホテルWBF新大阪スカイタワー」を描きあげた。
レセプションの締めくくりに、ホテル総支配人の森康氏があいさつした。
森氏はこのホテルについて、2017年9月15日の着工から約2年4か月の建設期間を費やしたことに触れ、多くの関係者の力を結集し、また近隣にも迷惑をかけたとしたうえで、「(ホテル事業)は地域共生の事業ですので、地域の皆さまと協力しながら、新大阪地域、大阪の活性化に貢献していきたい」と述べた。
今回のプロジェクトでは森氏自身が開発担当・総支配人を務めることで一貫した取り組みができたという。こうして開発時の意図に沿った「快適性、機能性、居住性を追求したホテル、また五感を刺激するレストランができました」と森氏。また、今後の抱負については、「お客さまのニーズをしっかりとらえて、常に(お客さまから)求められるようなホテルづくりをしていきたいと考えています」と述べた。
インバウンドが旺盛な関西の都市部では、現在も相次いでホテルの開業が続いている。なかでも新大阪エリアは、関西国際空港にやってきた外国人が新幹線で全国に出かける出発点であり、また大阪に仕事やレジャーで訪れる日本人にとっても旅先の拠点として便利な位置にあるため、ここ数年大手ホテルブランドの進出が目立つ。そのなかでもホテルWBF新大阪スカイタワーは、駅からのアクセスのよさや新大阪エリア最高層からの眺めが楽しめるレストラン、ルーフトップバーなど、一歩抜きんでた存在といえるだろう。