旅レポ

魅惑のアラビアンリゾート、ドバイへ! 異国情緒たっぷりなエキゾチックホテルと超近代的カラフルポップなホテル

ドバイに行ってきました

 皆さんはドバイと聞いて何を連想しますか? お金持ち、石油王、オイルマネー……etc.。私ゆきぴゅーはというと、映画「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」で、トム・クルーズがバージュ・カリファで見せたどハデなアクションが頭に浮かぶくらいで、およそ縁遠いと思っていた中東の国でした。

 そんなドバイに、ドバイ政府観光・商務局主催のプレスツアーで訪問する機会をいただきました。砂漠あり、ビーチあり、摩天楼ありのミラクル都市ドバイの魅力を数回にわたってお伝えしようと思います。第1回目はホテル編。まったく雰囲気の違うホテルに滞在してきましたので、その対比をお楽しみくださいませね~!

羽田空港からエミレーツ航空で世界最大のハブ空港、ドバイ国際空港へ

笑顔がステキなエミレーツ航空のCA(客室乗務員)さん

 アラビア湾沿岸に位置し、UAE(アラブ首長国連邦)最大の都市ドバイ。埼玉県ほどの面積に約314万人が住んでいます(ちなみに埼玉県は約732万人)。公用語はアラビア語で、日本との時差はマイナス5時間。ドバイへはエミレーツ航空が成田、羽田、関空から毎日直行便を運航しています。所要時間は約11時間。今回私は羽田から午前0時半発の夜間便で出発しました。

出発2時間前の午後10時半に羽田空港へ
朝に到着するので時間を有効に使えるのが魅力

 往路の使用機材はボーイング 777-200型機。食事は往路復路ともに2回提供されますが、すべての食事はイスラム教徒が食べる「ハラルフード」。メインの一品はチキンや牛肉、鮭などの魚介で、イスラム教で不浄とされている豚肉は出ません。でもご心配なく、アルコールの提供はあります! おかげで食べて飲んで、ぐっすり眠ることができました。そうそう、夜間フライトの往路では時差ボケ防止に、機内天井にLEDで星空が再現されるんですよ。

個人用モニター。機内エンタメの映画ラインアップはかなりの充実度でした
夜間フライトになる往路ではエコノミークラスでも耳栓やアイマスクの入ったアメニティポーチがもらえます
エコノミークラスの食事の一例(復路の1食目)。赤ワインをいただきました

 到着したドバイ国際空港は、さすが世界最大と言われるだけあって、飛行機を降りてから乗り込んだ連絡バスの乗車時間が長かった! トンネルを通ったりするので市街地まで行ってるんじゃないかと心配になったほどです。150以上の最終目的地のハブ空港でもあるドバイ国際空港ですが、町の中心部までクルマで20~30分と近く、アクセスがよいのが特徴です。

機内で朝を迎えました。ドバイ時間で朝7時20分に到着するEK313便
着陸直前は人生で初めて見る砂漠が眼下に

古きよきアラビア~ンな雰囲気にうっとり! 新開発地区にオープンした「アルシーフ ホテル」

泊まったお部屋の格子窓から見た夜の光景

 空港から約6km、15分ほどで到着した1泊目のホテルが、ドバイクリーク沿いに2018年9月にオープンしたばかりの「アルシーフ ホテル」。まだガイドブックに載っていないできたてホヤホヤのNEWホテルです。190室あるというゲストルームは「ベイト」と呼ばれる棟に分かれていて、敷地内はスタッフが運転するカートで移動可能。建物は砂漠の砂を連想させる茶色やベージュ系で統一され、1950年代のアラブ風の街並みを見事に再現しています。

とってもよい香りがするフロント
BAKHOURというアラブのお香でした
こちらが私が泊まったベイト(棟)。1階は何とスターバックス!
エレベータで上がった3階。この右側の扉を開けると……
ジャ~ン!

 チェックインをしたフロントから「ステキ~! ステキ~!」を連呼しながらようやくお部屋の中へ。インテリアも茶系で統一されていて、家具やファブリックはもちろん、バスルームのカップ1つにいたるまでこだわりが感じられる空間でした。この異国情緒たっぷりの雰囲気、特に女子は大好きのはず! 無料Wi-Fi完備で、ベッド脇に置いてあるミニタブレットがインフォメーションブックだったりするところはさすが最新ホテルです。

寝心地のよいダブルベッド
ベッドサイドテーブルまわり
写真はアラブの歴史的なものをピックアップしたそう。ランプや壺もいい感じ
造りの細かいところがいちいちかわいいくてフォトジェニックなのです
ティーセットなども完備。冷蔵庫には無料のミネラルウォーターも
バスタブはなくシャワーのみのバスルーム。アメニティは一通り揃っています
シーツやピローカバーは真っ白ではなく、落ち着くベージュがかった白をあえて採用しているのだそう
広い敷地内を散策
路地や小道がたくさん
雑貨などを売る露店があちこちに

 190室ある「アルシーフ ホテル」ですが、意外にもレストランは1つだけ。もっとも、ちょっと歩くといろいろなレストランやカフェが点在するエリアなので問題なしです。そしてこのレストランは宿泊者の朝食会場にもなります。ここのたたずまいもまたうっとりするくらいステキで、朝はフムスやチーズ、タジン鍋に入ったお惣菜や瓶に入ったカラフルなピクルスなど、ヘルシーで彩り美しい定番のアラビアン・ブレックファーストがいただけます。

ホテル内に唯一あるレストラン「Saba'a」
色とりどりの朝食メニュー。パン類も豊富でした
オムレツなど卵料理を作ってくれるスタッフさん
カーペットが敷かれたスペースも。中東ではこのような腰を下ろして寛ぐお部屋は定番なのだそう
アラビックコーヒーを飲みながらおしゃべりするのにぴったりですわ~
つや消し茶色のカトラリーがよい感じ
なんて優雅な朝食! 左のはプリンだと思って取ってきたラクダのミルク。ちょっとクセがある
どこにレンズを向けても異国情緒たっぷり
こちらは50m2のスイートタイプの客室。コネクティングルームになっていて大人3名もしくは大人2名と小人2名が滞在できます
スイートタイプのお部屋は10室あるそう

 ゲストルームの中にはテラスからクリーク(入り江)の眺望が楽しめるお部屋も。アブラと呼ばれる渡船の往来も楽しみながらのんびりできるなんて最高ですね。

クリーク沿いにあるデラックスルーム。ホテルの家具類はインドから取り寄せているのだそう
アルコールを飲まないイスラム圏の人たちなので、こうして男性5、6人で集まっているときもお茶とスイーツ
レストラン「Saba'a」のスタッフさんたち
夜はスープや前菜からはじまってボリュームたっぷりのコース料理をいただきました
メインのお肉料理

 ドバイでは金曜日と土曜日が週末。日曜日は平日になります。ということで、金曜日のこの日はたくさんの家族連れや観光客が、プロムナードに軒を連ねる店舗やレストランに遊びに来ていました。そのにぎわいたるや、まるでテーマパーク! 作られた感があるとはいえ、地元の人にとってもこの場所はそれだけ魅力的なのですね~。それって例えて言うなら、日本人の私たちが日光江戸村に遊びに行って食べたりお買い物をしたりして楽しむのと同じなのかも! そう思ったら納得でした。

夜のホテルの敷地内はまた違った雰囲気に

 このエリアはホテル名にもなっているアルシーフという新開発地区で、ご紹介してきた「アルシーフ ホテル」のほかに、あと2つホテルがあります。それが次にご紹介する超モダンなホテルです。

週末の夜、昔のアラブの町並みを楽しむ地元のファミリー

これぞドバイの最先端カジュアルホテル「ザビール・ハウス・ミニ」

なぜか部屋には……

 新開発地区アルシーフにあるもう2つのホテルが「ザビール・ハウス・アルシーフ」と「ザビール・ハウス・ミニ」。隣接して建っていて、今回私たちはカジュアルな3つ星ホテル「ザビール・ハウス・ミニ」に滞在しました。前述した「アルシーフ ホテル」のメインレセプションからは1kmちょっと離れた場所にあり、ホテル間は(ぶらぶらクリーク沿いを散策をするのがお勧めですが)ホテルの専用カートで行き来することができます。

「ザビール・ハウス・ミニ」の外観

 1950年代のアラブの雰囲気からはガラリと一転、デザインチックで超近代的なホテル「ザビール・ハウス・ミニ」。1階のフロントにはポップでカラフルなソファや椅子が置かれ、斬新にも天井からぶら下げられたブランコがあったりして、あまりのギャップにクラクラっとしながらチェックインしました。

フロントロビー

 お部屋の中も想像どおり何から何までポップ! 赤い冷蔵庫に赤いダストボックス、ベッドの上には赤い口のぬいぐるみ……ってあれれ!? この子は確かNHKのキャラクター「どーもくん」じゃないですの~!?

白い壁にカラフルなインテリア
赤い冷蔵庫がかわいい
天井にはドバイのイラストマップ
ベッドにはなぜかどーもくん。しかも2体

 遠い異国のホテルの部屋で日本の公共放送のマスコットキャラクターに出会うなんて!と不思議に思っていたら、どうやら「どーもくん」、国際的にかなり人気があるようで、このホテルでは1階の物販コーナーで同じものが販売されているほど(買ってきませんでしたが)。でもデザイン的にホテルの雰囲気にぴったりで違和感まったくないですよね。ドバイの最新ホテルに置かれるなんて、どーもくんなかなかやりますわね。

コンセントまわりがワークデスク上に集約されていてすっきり便利。もちろん無料Wi-Fi
シャワーのみでバスタブはなしのバスルーム。遊び心があちこちに
赤一色のカフェレストランは朝食会場に
ビュッフェ形式の朝食。美味しそうなパンがたくさん
アラビア料理っぽくないセレクト

 個人的には最初の「アルシーフ ホテル」がかなり気に入ってしまった私ゆきぴゅーでした。さて次回は、歴史保存地区やスーク(市場)などがあるオールド・ドバイと呼ばれるエリアをご紹介します。ビリヤニやサモサ、ファラフェルなど安くて美味しいアラビア料理が食べられるローカルレストランに行きましたよ。お楽しみに!

ゆきぴゅー

長野生まれの長野育ち。2001年に上京し、デジカメライター兼カメラマンのお弟子さんとして怒涛の日々を送るかたわら、絵日記でポンチ絵を描き始める。独立後はイラストレーターとライターを足して2で割った“イラストライター”として、雑誌やWeb連載のほか、企業広告などのイメージキャラクター制作なども手がける。